大学編入に向けて必要なこと

当塾で在籍生の中核をなすのは高校生です.しかし同時に,なんらかの理由で大学の編入を目指す受講生が一定数在籍しています.これまでにも国立高専や専門学校に通いながら編入を予定している人がいましたし,すでに大学を卒業し,医学部への編入に向けて猛勉強している人もいます.

当塾開校以前にも,4年生大学への編入を目指す人を東京で指導したことがありますが,本気で編入を勝ち取るにはいくつか考えておかなければならないことがあります.

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1. 周りに刺激を与えられる存在を目指す

一般的な大学入試は,複数科目で受験します.一方,編入試験の試験科目は,大抵「外国語(英語)+専門科目」の2教科です.つまり “たった2教科” で一次(筆記)試験の合否が決まるということです.これはすなわち,教養過程レベルの知識は,身についていて当然とみなされるいうことです.加えて,外から入ってくる学生としてどのような刺激を与えてくれるのかが期待されます.要は,研究室やゼミの学生たちに対してどのように貢献してくれるのかということも合否の判断材料になるということです.

2. 指導教授の目線で考えてみる

世間のイメージとは異なり,大学教員の多くは授業以外の事務処理や雑務で忙しいと思っておいてください.編入試験は,わざわざそれだけのために時間を割き,教授たちを招集して行われます.指導教授目線で言えば,相応の知識や学力,向上心を備えた受験者でないと受け入れたいとは思わないでしょう.編入後は早い段階で(夏合宿等で)口頭発表の機会が訪れます.このため,編入前の段階から専攻分野に関する勉強を十分に積み重ねておく必要があります.

3. 英語力・専門知識の両方を深めておく

理想論に聞こえるかもしれませんが,大学は専攻を決めて学問する場です。担当教授の専門は何か、所属後にどのようなテキストを使用するかを確認し、入学前から少しずつテキストの読み込みをしておきましょう。特に国際関係のゼミであれば,英語文献のリーディングは当たり前です.本気で編入を目指す人は,専門分野の文献の読み込みをしつつ,最低でも英検準1級の取得を目指してください.

4. 準備の段階から編入先の学生になったつもりで取り組む

要は,準備の段階からすでに編入希望先の学生になったつもりで学びを開始するということです.今はオンラインで各大学のシラバスが閲覧できる場合があります.どのような研究者がいるのか,どのような研究をしているのか,いくらでも情報を得ることができます.まずは自分が動くことで,目の前の状況が変化するのだと思います.