まったくの偶然ですが、うれしいことに、今年の夏は何人かの生徒が米国で学ぶ機会を得ています。
そのうちの一人は社会人の方で、職業上の専門知識や技術にさらに磨きをかけるために旅立ちました。当アカデミーで英語を学んだのは約2か月間です。社会人なのでやり直し英語ということになります。それにしても、一時的にせよ仕事を中断して海外で学ぼうという決断と行動力は素晴らしいと思います。授業では、実際に現地とやり取りするための英文メールの書き方や、プロの職業人としてどのように自己表現し、相手とコミュニケーションするか、さらには、SIMフリーなど米国IT事情の話で大いに盛り上がりました。
また、ハーバードやMITなど東海岸の大学、さらには国連本部などを見学し、各国の高校生と交流するための研修プログラムに参加している高校生もいます。費用もかかることだし、最初は参加すべきかどうか迷っていたようですが、このようなチャンスはめったにないということもあり、最後には親の説得に成功したようです。将来は、大学でさらに英語力に磨きをかけ、国際関係や地域研究を学びたいという希望を持っています。
今では海外に行かなくてもGoogle Mapsなどで行った気になることもできます。それでも実際に自分の足で現地に行くと、空気感や匂いも含め、ネットで得られる印象とは大きく異なることに気づく場合があります。特に若いときに学びの目的を持って訪れた場所は一生の思い出になるのであり、人生の中で再び訪れる機会もあることでしょう。この高校生には、帰ってきたら、お土産話と交換にたっぷりとリーディング・アサインメントを課す予定なので、楽しみに待っているところです。