当塾の指導方針について: 高校生編(国内の大学に進学する場合)

1. 当塾の基本的な考え方

国内であれ海外であれ、希望の大学や学部に進学し、その後の学生生活を知的に満喫するために必要な英語力とは何か、そのことを考えながら指導しています。その際に当塾では、基本文法の習得ならびに、正確な英文読解および英作文能力の習得を重要視します。なぜなら、正確な英文読解を志向することで初めて正しい知識や情報に到達できるからであり、口語英語力の習得を目指す場合も、その道筋は一定レベルの英作文能力を志向することの延長線上に存在すると考えているからです。そして、そのための道筋は高校生のうちに提示すべきであるとも考えています。

この過程で生徒は様々なことを学ぶことができます。たとえば、勘やフィーリングだけでは高度な英文は読めないこと、一方、高度な英文が読めるようになることで視野が大きく広がること、視野が広がることで物事を客観的に分析する姿勢が身につくこと、日本語と英語の間に横たわる深い溝に目を向けることで言葉や異文化に対する謙虚な姿勢が身に付くこと等です。このように、一定レベル以上の英語力を身に付けるには、英文読解や英作文といった地道な訓練が結局は、遠回りのように見えて実は近道なのです。当塾では、高校生であれば気持ち一つでだれでもこのような知的訓練に取り組めると考えており、結果として得られる喜びは大きいと信じています。

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最近、「4技能」という言葉を耳にする機会が増えました。かつて学校英語が読解や文法中心のカリキュラムだったことへの批判から発展したアプローチで、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングをバランスよく学ぼうという考え方です。当塾は個人または少人数制の授業のため、普段から音声指導にはたっぷりと時間をかけています。ただし同時に、正確かつ高度な英文読解能力の習得がおろそかになってはならないとも考えています。国際社会における日本の立ち位置を考えると、この先の時代において、世界の情報を正確かつ素早く読み取り分析するための知的努力が不要になるとは思えません。様々な分野でこの国の将来を担うであろう志ある高校生には、自分の目標や役割にふさわしい英語力が身に付くよう指導してあげたいと考えています。

たとえば日本は世界に冠たる翻訳大国です。これだけの翻訳書が母国語で読める国は世界のどこにもありません。英語辞書の充実度もトップクラスです。個人的に通訳や翻訳の世界にも身を置いているのでわかるのですが、これらの世界で活躍しているプロ通訳者・翻訳者はみな、文法や読解、英作文の学習を地道に継続した人たちです。このように、英文読解や英作文の学習は高度な英語力を目指す場合に必ず必要となりますが、独学が面倒で難しいのも事実です。当塾の授業では、中学生のうちから英文読解や筆写に多くの時間を割きますが、高校生の場合も、特に高校入学以降に入塾した生徒には、じっくりと時間をかけて、正しく英文を読み、書けるよう指導します。

2.個人の進路に応じた授業内容

高校入学以降に入塾した生徒の場合、概ね最初の1年間は基本文法の習得に重点を置きます。文法の学習は退屈で面倒な部分があることは承知しています。だからこそ一緒に伴走してくれるコーチ役が必要なのではないでしょうか。基本文法を学んだあとは、あるいはその過程で、英文読解や英作文の学習を追加します。生徒には進度や希望に応じて課題を課しますが、全ての課題について、代表者が一人一人細かく添削した上で解説します。

多くの高校生が率直に考えているのは、希望する大学や学部に合格することです。教える側もこのような希望は最大限尊重しなければなりません。一方で、高校入学早々からそのための「対策」を口にするのは無粋というものです。高校時代の3年間は人生で一度きりです。当塾では、知的好奇心が旺盛になる時期に、正しい方法で英語を学びながら優れた英文を紹介・吸収してもらうことも大切ではないかと考えています。

授業では、生徒の興味や習熟度に応じて、代表者が所有するさまざまな英文素材から、内容が優れたテキストを選んで精読・多読・暗唱・筆写してもらいます。当塾で学習する場合、平均的な高校生よりもはるかに多くの英文を読み、書き、声に出すことになります。これらの学習で読んだり声に出して身に付けた英文は、その後の人生で大きな糧となります。もちろん、レベルを無視して最初から難しい英文を読ませることはありませんので安心してください。

3年生の夏以降は、進度や希望を確認したうえで、志望学部を意識した授業内容に段階的に移行します。この段階では、「合格」することを最優先に指導します。志望学部の過去問を中心に一人一人マンツーマンで丁寧に解説します。

3.求める生徒像

当塾では、特に、英語の習得が自分の人生にとって大切になると考えている高校生を歓迎します。在籍高校は問いません。やる気はあるけれど、学び方がわからない、部活で忙しいという生徒も大歓迎です。代表者は文武両道が大事だと考えている人間です。このため有効な時間の使い方等、アドバイスできます。また、普段の授業では、生徒がリラックスして対話できるよう気を配っています。人生で一度しかない高校生時代を、英語学習で思う存分エンジョイしましょう!