卒業生からの便り:上智大学・総合グローバル学部編

大学入試が終わったらと思ったら,新年度の準備その他に追われ,なかなかブログの更新ができずにいます.

今年度は,卒業生のうち,女子は全員,東京の大学に進学しました.すべて各自が望む語学・国際系の学部であり,私自身,とても嬉しく感じています.

そのような折,「上智大学・総合グローバル学部」に入学した一人,「RA」さんからメールが届きました.文面からは,慣れない東京生活に戸惑っている様子は微塵も感じられず,思う存分,都会での大学生活をエンジョイしている様子がうかがえます.以下,彼女から届いた内容を紹介します.

「RA」さんは,中学・高校の約5年間,当塾で共に学びました.常に前向きで学業と部活を両立させるべく懸命に努力している姿が印象に残っています.入試前は難易度が最高レベルの難しい英文を授業で繰り返し取り上げましたが,こちらがハードルを上げると,楽しそうに笑顔でついてきてくれる,そのような生徒でした.ちなみに,「共通テスト」では当塾歴代トップのスコア(ほぼ満点)を達成しています.

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先生,お元気ですか.「RA」です.最近やっと生活が落ち着いてきたのでキャンパスの写真とともに近況報告しようと思います!(日本語で失礼します)

上智で新しく出会った友達は長期の留学経験者も多く,外国人の友達がいることや英語で授業を受けることが当たり前といった雰囲気でなかなかシビアです.リベラルな価値観を持つ洗練された友達に囲まれて毎日自由に楽しく生活できています.

都会にきて,今まで自分のいた場所とは異なる,より広く多様な価値観に触れることができました.一人一人を尊重し優劣をつけないことを当然とする環境はとても生きやすく,メンタルもフィジカルも富山にいた時より健康になりました(笑).

授業についてですが,国際関係論の授業が一番面白いです.先生がくださった『危機の20年』(E.H.カー:原 彬久を読んで2000字程度のブックレポートを書く課題が出ました.内容が難しいので読むのに苦戦していますが,頑張っています.精読した結果わからない点があればメールでお聞きするかもしれません.その時はよろしくお願いします.

今は体育会アメリカン・フットボール部に入部し,アナライジング・スタッフとしての活動に日々追われています.週5,6日,毎日3時間くらいずっと競技や試合の準備をしています.入部してからまだ1ヶ月で日々わからないことや覚えなければいけないことに追われる毎日ですが,とても充実しています.高校時代は実感できなかった青春をいま取り戻している感じです.

最後に,中学・高校生時代を先生の元で学べたからこそ,上智大学に合格することができたし,今の学部で学んでいることに対する興味や知識を得ることができています.非常に有益で私の人生に大きな良い影響を与えていただいたと思っています.本当にありがとうございました.また夏にお邪魔するかもしれません.先生も,お元気でお過ごしください.

大学入学後は国際関係や経済学を学びたいと聞いていたこと,可能であれば留学もしたいとのことでしたので,上智大学はぴったりの環境でしょう.特に彼女が進学した「総合グローバル学部」は,国際関係学などのマクロ的な学問と地域研究が中心のミクロ的な学問の両方が学べるユニークなカリキュラムが特徴です.地域研究は中東・アフリカ等,独学が難しい地域が学べるほか,トルコ語やペルシャ語などの授業も用意されているようです.素晴らしいですね.

また,キャンパスが東京のど真ん中に位置しているというメリットは大きいですね.インターネットが普及した今の時代,日本中どこにいてもある程度の学びは得られます.それでも,多様なバックグラウンドを持つ仲間とのリアルな交流など,その場にいなければ経験できないことも多くあります.研究上必要となる様々なリソースにも容易にアクセスできます(国会図書館まで徒歩圏内!)

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アメリカン・フットボール部に入部したと聞いたときは,正直,驚きましたが,新しいことにチャレンジする気持ちは尊重したいですね.数学など数理的な分野も得意な「RA」さんのことですから,「アナライジング・スタッフ」としても活躍できることでしょう.ぜひ頑張ってください.

おそらくは,都会的に洗練された姿になっているであろう「RA」さんと再会できる日を楽しみにしています!