大学入試:過去問対策開講中

『共通テスト』が終了し,受験した生徒からはそれぞれ感想や報告を受けています.今回は「数学」の平均点が良くなかったということですが,男子生徒の殆どが理系学部を志望している現状もあり,各自が志望校の変更や調整等に追われているようです.

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「英語」については,授業で簡単な講評を行います.全体的な印象としては,基本的な傾向は去年の問題を踏襲しており,相変わらず,情報処理的な側面が強いと感じます.

『共通テスト』は高校入試とは異なり全国レベルの試験です.そこには,陰に陽に日本という一つの「国家」の方向が垣間見えます.生徒には,普段から環境問題その他,日本の基本的なスタンスを理解しておくようアドバイスしています.

去年のリスニング問題がまさに典型的な傾向を示しているのですが,買い物で受け取るレシートの話が,「ゴミ問題」として終始するのかと思いきや,後半からは電子決済の話に発展しています.まさに日本が国として推進している金融政策と一致しています.

「問題の解き方」などという狭い視点に捕らわれることなく,常に「大きな視点」で物事を見る癖を身につけましょう.

今後は私立・国公立の一般入試に移行します.各自の志望校や学部に応じた実践的な「過去問対策」を実施します.残された時間は多くはありませんが,これまでの当塾の授業で大事なことは学んでいると思います.自信を持って前に進みましょう.

高校3年生(国内組)の進路が無事決まりました.

ここ数日の間に,高校3年生の受検結果が発表されました.センター試験から私立一般入試,国公立二次試験まで,皆さん大変お疲れ様でした.

さて,今年は高校3年生の志望校や進学先に,これまでとは異なる傾向が見られました.特に,過去に志望者の多くを占めた外国語や国際系の学部以外にも,一部の生徒が医学部や工学部等,理科系を志望し,進学しました.各自の志望や希望については入塾の段階で確認していますが,特に医学部を志望する生徒が一定数入塾してくるというのは,これまでにない現象であり,新鮮な驚きでした.

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過去に社会人枠で医学部を受検する一般人の方を受け入れたことはありますが,現役の高校生で医師を希望する生徒がいなかったこともあり,富山大学や金沢大学等,北陸を中心とする国公立大学の医学部の過去問を詳細に分析する必要に迫られました.

富山大学医学部(一般入試)の過去問は,特に出典も含め細部まで目を通しました.全体的な印象としては,実に興味深い内容であり,多くのことが学べたと思っています.ここでは詳しく触れませんが,私のような部外者が抱くどちらかと言えば保守的なイメージとは大きく異なり,良い意味で裏切られたというのが率直な印象です.同大学医学部の入試問題からは,以下のような出題者のメッセージが読み取れます.すなわち,「既存の学問に対しては敬意を払いつつも,過去の因習や価値観にとらわれず,常に新しい考え方や行動力が身に付くよう,葛藤の中で努力してほしい」ということです.

高校生にはいつも言っていることですが,「入試とは出題者との対話」です.
多くの高校生は,このような「出題者との対話」など考えたこともなく,「傾向」や「対策」といった表面的な方法で入試にアプローチできると思っているようです.高校時代に学校から与えられるドリルやプリントを機械的にこなすだけで満足していることや,入試は要領であり技術であるという考えが社会の一部で流布していることも要因でしょう.しかし,要領や技術を生かすためには,前提として理解しておくべきこともあるはずです.

今年の高校3年生は,授業で説明した指示をきちんと守って受検に臨んでくれました.結果発表後は,笑顔で進路を報告してくれたり,中には手作りの大きなケーキを持参してくれた生徒もいます.当塾で学んだことが,進学する皆さんにとって何らかのお役に立てれば幸いです,毎回欠かさず授業に参加してくださり,本当にありがとうございました.

大学入試英語:過去問対策授業 開講中

センター試験が無事終了し,高校3年生のみなさんは,私立一般入試,国公立二次試験へと意識が向いていることと思います.

当塾では,この時期,国内の大学へ進学予定の皆さんを対象に,志望大学・学部に絞った過去問対策授業を開講しています.

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授業形式・概要は以下の通りです.

  1. 授業形式:個人授業
  2. 完全マンツーマンの個人授業です.授業中に他の生徒や受講者と顔を合わせることはありません.一人で静かに集中できます.

  3. 授業内容:過去問対策中心
  4. 過去問を分析することで,志望大学や学部が何を求めているのか,一緒に考えます.出題者の意図や想いが透けて見えるレベルまで細かく分析しながら授業を進めます.

  5. 授業方法:「対面授業」または「Skype授業」
  6. 「対面授業」または「Skype授業」を選択できます.両者の組み合わせも可能です.他の科目で忙しい人や,自宅が遠い人も大丈夫です.

  7. 授業回数:「8回」または「16回」
  8. 基本の授業回数(初回)は「8回」または「16回」です.継続は随時可能です.

  9. その他
  10. 「対面授業」または「Skype授業」いずれの場合も,最初に面談を行い,授業回数や日程を確認・調整します.

    当塾では,普段は英検の過去問以外にも,The Japan TimesTime等の英字新聞や雑誌,Michael SandelThomas Piketty等,世界レベルの知識人の著作を読みながら,生徒の意識が常に外に向くよう配慮しながら授業を進めています.

    「大学入試英語:過去問対策授業」では,志望大学・学部の過去問に絞って授業を行います.その際,表面的な試験テクニックのみに陥ることなく,受講者のみなさんが「自分で考えて英文を読み,書く」ことができるよう,お手伝いをします.

    本番まで残された時間は多くありませんが,今からでも十分間に合います.限られた時間を有効に使い,自信を持って本番に臨みましょう.

社会人受講生:国立大学医学部編入試験(一次)合格!

また嬉しい知らせが入って来ました.
3ヶ月間,当塾で学んだ社会人の方が,国立大学医学部編入試験の一次試験に無事合格しました.

当塾は受講生の多くが高校生です.したがって授業内容は,発音・音読練習から読解・英作文,英検やTEAP,留学を希望する生徒の場合はTOEFLの受験対策やエッセイのライティングなどが中心です.

そのような中,3ヶ月ほど前,医学部編入を目指す社会人の方からメールをいただきました.話によると,去年いくつかの大学の編入試験を受験したが合格には至らなかったこと,合否の鍵が英語であること,英語学習で非常に悩んでいるとのことでした.

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面談を行い,いろいろ話をしましたが,本気で医師を目指していることがわかりました.この方は過去に大学を卒業しており,医学部編入は大きなキャリア・チェンジとなります.プライベートな面まで話を伺い,退路を断って行動していることに心を打たれました.

さっそく指導を開始しましたが,いくつか気付いたことがありました.これまでにも,英検のリーディングが苦手という社会人の方々を見てきましたが,そのような方々に共通点した特徴です.

細かな話は控えますが,概ね以下の通りです.

1. 音声に対する意識が希薄である,あるいはまともに音読ができない.また読む速度が遅い.普段リスニングをしていない等.
2. パッセージやパラグラフの構成(センテンスとパラグラフ,パラグラフ同士の関係等)が理解できていない.
3. 設問で正解を得ることを優先する一方,英文そのものが読めていない,あるいは読めた気になっている.
4. 細かな情報は比較的理解できるが,全体の主旨をまとめることが苦手である.

今回受講した方の場合,上記4つのすべてで改善が必要と判断しました.また,多少の手応えが実感できるまで最低3ヶ月はかかると話しました.授業では,まずは高校生と同様,基本に立ち返り,最初に1パラグラフずつ音読し,その後ですべての英文について精読する作業を続けました.

使用したテキストは主に志望校の過去問で,出典はScienceNature等の医学・科学系の専門誌です.学生時代に語学と国際政治学を学んだ私にとっては専門外の内容であるため,私自身も予習に相応の時間を割きました.ただし出題の傾向云々ではなく,あくまでも英文リーディングの観点から指導することに専念しました.

多少の手応えを感じるようになったのは,1ヶ月ほど経ってからです.最初の頃とは異なり,説明の仕方や内容が見違えるように整理されています.成長の跡が見られること,自信を持って続けようと励ますと嬉しそうな表情.本人は,設問の内容や正解の根拠がわかりにくいと感じているようでしたが,もう少し辛抱し,当面は英文リーディングの精度を上げることに専念しようと話しました.

その後はリーディングの精度が上がってきたのが確認できたため,速度を上げる方法を指導しました.英語であれ日本語であれ,特に論文の場合はパッセージ全体を貫く一本の「筋道」があります.微細な情報に煩わされることなく,本筋を読み取るにはどうすればいいのか,頭の働かせ方をトレーニングしました.高校生にも言っていることですが,きちんと読めていれば,全体を読み終わった時に「目の前の視界がクリア」に感じられるはずです.この方の場合も,入塾した頃とは違って,少しずつではありますが,表情が明るくなっていきました.

英作文を除き,最低限の内容は指導できたと判断し,普段通りの気持ちで受験してくればいいと,本人を送り出しました.本人が抱える不安や緊張を全て取り除くことはできませんが,落ち着いて取り組めば必ずいい結果が期待できると思いながら,私も高校生中心の授業に戻りました.

最後の授業から2週間近く経った頃です.久しぶりのメールなので私も緊張しながらiPadの画面をタップしました.第一報は,「***大学の一次試験を通過しました!」です.

文面から,本人の嬉しそうな表情が目に浮かびます.次は二次試験ですが,面接でプレゼンをする必要があるとのことです.ここから先は本人次第です.頑張ってください.

大学編入に向けて必要なこと

当塾で在籍生の中核をなすのは高校生です.しかし同時に,なんらかの理由で大学の編入を目指す受講生が一定数在籍しています.これまでにも国立高専や専門学校に通いながら編入を予定している人がいましたし,すでに大学を卒業し,医学部への編入に向けて猛勉強している人もいます.

当塾開校以前にも,4年生大学への編入を目指す人を東京で指導したことがありますが,本気で編入を勝ち取るにはいくつか考えておかなければならないことがあります.

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1. 周りに刺激を与えられる存在を目指す

一般的な大学入試は,複数科目で受験します.一方,編入試験の試験科目は,大抵「外国語(英語)+専門科目」の2教科です.つまり “たった2教科” で一次(筆記)試験の合否が決まるということです.これはすなわち,教養過程レベルの知識は,身についていて当然とみなされるいうことです.加えて,外から入ってくる学生としてどのような刺激を与えてくれるのかが期待されます.要は,研究室やゼミの学生たちに対してどのように貢献してくれるのかということも合否の判断材料になるということです.

2. 指導教授の目線で考えてみる

世間のイメージとは異なり,大学教員の多くは授業以外の事務処理や雑務で忙しいと思っておいてください.編入試験は,わざわざそれだけのために時間を割き,教授たちを招集して行われます.指導教授目線で言えば,相応の知識や学力,向上心を備えた受験者でないと受け入れたいとは思わないでしょう.編入後は早い段階で(夏合宿等で)口頭発表の機会が訪れます.このため,編入前の段階から専攻分野に関する勉強を十分に積み重ねておく必要があります.

3. 英語力・専門知識の両方を深めておく

理想論に聞こえるかもしれませんが,大学は専攻を決めて学問する場です。担当教授の専門は何か、所属後にどのようなテキストを使用するかを確認し、入学前から少しずつテキストの読み込みをしておきましょう。特に国際関係のゼミであれば,英語文献のリーディングは当たり前です.本気で編入を目指す人は,専門分野の文献の読み込みをしつつ,最低でも英検準1級の取得を目指してください.

4. 準備の段階から編入先の学生になったつもりで取り組む

要は,準備の段階からすでに編入希望先の学生になったつもりで学びを開始するということです.今はオンラインで各大学のシラバスが閲覧できる場合があります.どのような研究者がいるのか,どのような研究をしているのか,いくらでも情報を得ることができます.まずは自分が動くことで,目の前の状況が変化するのだと思います.

志が高く,本気で英語力を身に付けたいと考えている高校生を歓迎!

新年度の高校生募集に関してお知らせします.
当塾では,志が高く,本気で英語力を身に付けたいと考えている高校生を最大限応援しています.

大学で国際関係を学びたい,留学したい,将来,外交官や国連・NGO職員になって日本と世界の架け橋になりたい等,語学力と志があれば,いくらでも夢を叶えることは可能です.自分の可能性を信じて一緒に楽しく学び,高い英語力を身に付けませんか.

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現在,授業の空きが限られているため,今年度は一定の条件を設けます.ご理解ください.
具体的には,以下の条件に合う方に最優先で入塾していただきたいと考えています.

1. 志望大学

以下に挙げるような,高い学力と語学力,異文化への理解力・対応力が求められる大学・学部への進学を希望する方.TOEFL受験を経て,海外の大学へ正規留学をしたい方.

2. 授業方針

高校在学中の実用英検準1級合格を必達とする.

準1級に合格することで、入試に際して大きなアドバンテージが得られます.授業では,準1級合格の延長線上に上記大学・学部の合格を視野に入れた指導を行います.当塾では,過去3年間,中学2年生の2級合格者が出ています.中学在学中に2級に合格した生徒には,高校在学中の準1級合格を標準的な到達目標として設定しています.もちろん,準1級では物足りない,1級合格を目指す高校生も歓迎します.

当塾の授業に最優先で取り組めること.

他の教科を優先したい方,部活が忙しすぎる方はご遠慮ください.優先順位を決めるのは自分です.自分がどうなりたいか,高校生活をどのように送りたいか,まずはしっかりイメージしてください.

3. 授業内容

高度なレベルまで到達するよう指導します.従って,中学レベルの基礎力がない方,自学・自習の習慣のない方はご遠慮ください.準2級レベルで満足できる方も授業方針に合いません.英字新聞や雑誌,TEDのスピーチ等、高校生には少し高度な内容も授業で取り上げます.このため,何よりもまず強い向上心を持っていることが必要です.以下、過去に当塾で学んだ生徒,並びに今年度の高校新1年生の在籍高校を上げておきます.

・富山高校

普通科,探究科学科

・富山中部高校

普通科,探究科学科

・富山国際高校

国際英語コース

・富山高等専門学校

国際ビジネス学科

4. 授業形式

授業は,1対1のマンツーマン授業,または少人数のクラス授業 (3名程度) です.目標やレベル等,条件が合えば,友人と一緒に受講することも可能です.授業中に他の受講者と顔を合わせることはありません.リーディングだけでなく,思う存分リスニングやスピーキング,ライティングに集中できます.

遠方にお住いの場合は,対面授業とSkypeによる授業の併用も可能です.また,英検受験を控えている方は,集中授業による英検対策から開始し,その後で通常授業に移行することも可能です.詳しくはカウンセリング時にお伝えしています.まずはメールでお問い合わせ下さい.

センター試験に向けて

センター試験が今週末に迫りました。受験生の皆さんは、緊張が最高度に達していることでしょう。

無理もないことです。なぜなら、日本のセンター試験は複数回の受験が可能な米国のSATなどとは異なり、まさに一発勝負だからです。緊張するなと言う方が無理な話です。

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ただ、緊張や疲労を少しでも和らげることはできるかもしれません。それは、当たり前かもしれませんが、緊張や疲労につながる学習を避けるということです。具体的には以下の点が大切だと思います。

1. 「問題を解く」作業をしない。

中学・高校の6年間(あるいはそれ以上)英語を学んだ事実を肯定的に評価しましょう。その中で、「問題を解く」作業は十分やって来ているはずです(やりすぎということもあります)。

普段からしっかりした考えを持っていれば、解法のテクニックだとか、何が試験に出るかなど、運やヤマ勘頼みで乗り切ろうとはしないはずです。今から「問題を解く」作業をしても、疲れるだけです。

2. 読みなれた良質な英文を音読し、英語の音とリズムを体内に保持しておく。

大切なのは、この6年間でどれだけ良質な言葉や文章(英語および日本語の両方)に意識的に(かつ一定以上の量をこなしながら)接し、それらを体内に蓄積してきたかです。

この点に悔いがなければ、じたばたする必要はありません。過去のセンター試験に出題されたパッセージを口慣らし程度に音読しておきましょう。

普段から言っていることですが、口や手を使ったアウトプットを軽視してはいけません。英語は「わかった」だけではだめなのです。そこから体を動かすことで、一定のコンディションを保てるということです。

このことを素直に実行してきた人は、今多少なりとも落ち着いた気持ちでいられるのではないでしょうか。自分を信じ、自信を持って試験に臨んでください。

P.S. 本日行われた第92回全国高校選手権大会で富山第一高校が優勝しました。おめでとうございます!

センター試験 終了

富山市の英語教室、Across English Academyです。

センター試験が終了しました。

富山市では、心配された積雪もそれほどひどくはなく、理科の試験の一部を除き、試験自体も大きな混乱はなかったようです。

受験生の皆さんは、2次試試験等を見据え、さっそく気持ちを切り替えていることと思います。

どうか、健康に気を付けて、焦ることなく落ち着いて今後の準備に専念してほしいと思います。

Across English Academyでは、センター試験に向けた対策だけではなく、大検等で進学を目指す方々も支援します。

進学に向けて、どのように英語を学習したらよいか迷っている方、基本からしっかりとした英語力をつけたいと考えている方に対し、プロ翻訳者でもある講師が丁寧に学習指導します。