当塾在籍の生徒(富山市)による米国滞在記:2023年夏.

富山市在住の中学生・高校生による米国滞在記

今年の夏は,当塾在籍の生徒3名(富山市在住)が米国西海岸に滞在しました.内訳は中学1年生が1名,高校2年生が2名です.全員が楽しく過ごせたようで,帰国後に英語で報告してくれました.以下はその内容の紹介です.

1. KYさん

KYさんは現在中学1年生です.
実は彼女は幼稚園の年長時代から当塾で学んでおり,一番の古株生徒でもあります.
今回は米国西海岸に約1ヶ月間ホームステイしました.
以下は,彼女が米国滞在中に記録した日記の一部です.

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7/21/Fri:

My dream has come true!
Today, I landed on America after ten-hour flight from Tokyo.
With no jet lag, I’m very excited to meet my host family.
They are all very kind and nice people.

8/4/Fri:

Today, we went to a big shopping mall and had a lunch together.
I tried some pizza and a strawberry cheesecake.
They were all very big and delicious!
At night, we enjoyed singing songs with Karaoke together.
I played the violin, too.
It was fun!

8/12/Sat:

Today, I had a big surprise!
We visited an amusement park named “Knott’s”.
I enjoyed riding a lot of attractions with my host brothers and sisters.
We are all excited and exhausted.
I want to come again soon !
Thank you.

2. RAさん

RAさんは現在高校2年生です.
学校が募集した海外研修でSan Franciscoに滞在しました.

I had a great “ten days stay” in San Francisco.
Many American people welcomed us with their hospitality and generosity.

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Please allow me to talk about my host family first.
Jim, my host father, retired from his job 5 years ago after working at Apple surrounded by many “high-caliber” people. It was a good experience for me to talk about a lot of things with him.
Also he took me some interesting places such as “Fisherman’s Wharf” and “Pickleball”.

I was also impressed by U.C Berkeley, one of the most prestigious universities in the U.S.
The campus is so beautiful under the blue sky, and surprisingly, the total area of the school is ten times larger than that of Tokyo Disney land! With some students taking a nap on the lawn, it presents a very peaceful atmosphere.

I wanted to stay there forever because everything was fresh for me. I found that respecting people around you (e.g., your friends and family members) is the most important thing to live your life happily. Every American I met was friendly and positive for enjoying their own life. By saying something positive, you can make both people and yourself happy. I think this is “the thing” I learned from my short stay in America.

I know that my experience reflects only a small part of this country because I’ve already learned a lot from my teacher at Across. He often says, “The deeper you learn, the more you get to know about this wonderful country filled with ever-changing dynamism and diversity.”

Staying in the U.S gave me a lot of things and taught me how to live in a difficult situation.
While studying English in Toyama, I’m thinking that I will be back in the U.S in the near future.
Thank you.

3. KNさん

RAさんと一緒に,学校が募集した海外研修に参加しました.
彼女も米国滞在は今回が初めてです.

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This is my first time to visit a foreign country.
I’m lucky because I was able to broaden my perspectives not only by meeting nice people but also by experiencing cultural differences between Japan and the U.S.

Particularly, I was very impressed to see how American people greet their friends.
For example, my host mother welcomes people with a big hug and kisses!

I was little nervous about staying abroad for a long time, but going to the United States has changed my mind.
So far, although I’m still not sure which college to choose, I’ve begun to think that studying abroad would be nice.
Thank you.

高校主催の米国研修に参加している高校生からの便り.

現在,当塾在籍の高校生2名が,高校主催の米国研修に参加しています.

滞在先はSan Franciscoです.

さっそく,その内の1名からメールがありました.

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滞在中の様子が長文の英文で詳細に書かれているのですが(普段のライティング指導でもこれくらい書いてくれると嬉しい),一言で要約すると「帰りたくない!」ということのようです(笑).

San Franciscoは,産業・学術面ではSilicon Valleyに代表される情報知能の集積地であり,文化面では戦後米国におけるリベラル・ムーブメントの中心舞台です.

長年UNIXに親しんでいる古参のIT Geekからすると,地方の高校生がいきなり海を超えてUC Berkelyに足を踏み入れるなど考えられないことであり,本人たちも,自分たちがどれほど恵まれた経験をしているのか理解していないと思います.帰国したらたっぷり話を聞かせてもらう予定です.

仕事を退職し,次のステージへ向けてカナダへの留学を実現した元医療従事者の女性からの便り.

当塾は,高校生が主体の英語塾です.富山という土地柄もあり,生徒のほとんどが国内の大学に進学します.ただし少数ですが,海外の大学に進学する生徒がいるほか,紹介者経由に限り,英検合格や留学を目指す社会人の受講者も受け入れています.

今回は,コロナ禍の中,忙しい日々を過ごした元医療従事者の女性が,人生の新たなステージを求めてカナダへと旅立ちました.彼女は留学前に約半年,当塾で集中トレーニングを受講しています.そのような彼女から,渡加後すぐにメールがありましたので紹介します.

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(Aisaさん:向かって左端の女性)

こんにちは,Aisaです!

バンクーバーに来て2週間が経ち,
先程1週目の学校を終えて,ちょうどバスで帰ってる所です.

学校には6月下旬から通っていますが,
毎日が楽しく,講師やクラスメイトにも恵まれて,
やはりトライアルしてこの学校を選んでよかったと思っています!

今はビギナークラスに所属しています.
生徒の内訳は,日本人5人(20代が多いけど65歳の人も!)ベルギー2人(75歳の老夫婦)台湾1人,(20代)
韓国1人,(30代)スイス2人,(20代)メキシコ1人(30代)の計12人です.今週は日本人2人が卒業なので来週からは10人になります.
なるべく少人数になるようにクラスが組まれていて,
全部で12クラス位あります.

この学校は毎週,週初めに入学することができるため
受講者の入れ替わりが激しいのですが,いろんな国の生徒がいて
多文化に触れることができ,毎日楽しいです!

放課後にはアクティビティがあり,
今回はロッキーマウンテンに行っていました.
(私は今週入ったので応募間に合わず.
アクティビティは,他のクラスの生徒も合同なので
ハイレベルクラスの人達と一緒に楽しむことができます!

授業中のやりとりは,結構聴き取ることができます.
私の発言もほとんど伝わっているようです.
でも,たまにアクセント部分を指摘されます(相変わらず:笑)

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先生からも留学前に指摘されていたとおり,日本人は声が小さく,
授業でも周りから聞き返されてることが多いと感じます.
しかし,伝わることが多くなると自信もつき,
沢山発言するようになりました!
なので,留学前に徹底して行ったAEAでの発声トレーニングが
とても身になっているなと痛感しています!!

誰も恥ずかしがらずに発言しますし,
英語が間違っていても気にしない環境・雰囲気なので,
何も心配せずに積極的に応えるようにしています!

今週は,文法で「受け身」を学習しました!
英語で文法を習うので,verbとかnounとか
その都度,辞書で意味を調べています(涙).
でも,先生の授業で学習した内容なので,
帰宅後は日本から持参した中学校のテキストを見ながら復習しています!

街がきれいで,いい人が多い印象です.
学校がバンクーバーのダウンタウンに位置していることもあり,
留学生が多く,街を歩いていると,日本語が聞こえることもあります.

先週はずっと雨が降り続き,日中も気温が18度前後でしたが,
今週はずっと晴れてており,25度位まで上がってきました.
ただし,日差しが強くて寒暖差が大きいこともあり,
朝の通学ではパーカーを着用し,帰りは半袖のみといった具合です.

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(Aisaさん:向かって中央の女性)

日本の夏は猛暑でしょうから,
先生も体調に気をつけて頑張ってください!

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北米の西海岸は梅雨がないんですよね.毎日湿度の高い環境下で生活している人間にとっては,うらやましい限りです.カナダは訪れたことはありませんが,いろいろ話を聞くにつれ,人気の留学先である理由がわかります.

Aisaさんはまだお若いので,今回の留学を機に,様々な人との出会いも含め,人生の選択肢が大きく広がると思います.今後に期待しているので,実りある留学生活となるよう,応援しています.

大学選びに国境は関係ありません

当塾では本気で留学したい高校生を本気で応援しています.これまでにも,難関試験であるTOEFLにチャレンジし,大学が求める目標スコアをクリアして希望大学に正規留学した生徒が複数います.

彼ら・彼女らは皆,心の底から留学生活をエンジョイしています.送られてくる写真やメールからは,言葉や文化の違いに戸惑いつつも,初志貫徹で必死に頑張っている様子が伝わってきます.

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当塾で学ぶ高校生の多くは,富山市内のいわゆる「進学校」に在籍しています.これらの高校における「進路指導」は,国内の大学に進学することが暗黙の前提になっているようです.ただし,これは地方の公立高校では仕方がないことであり,海外の大学に進学したい場合は,基本的には生徒が「自分で」情報を集めて行動する必要があります.

大学を選ぶ際の生徒たちの基準は,志望学部を別にすれば,国内の「私立か国公立か」,「富山か県外か」,そして偏差値的に「合格可能かどうか」であり,「世界のどこで学ぶか」という基準で考える生徒は,一部を除き,ごくわずかです.ちにみに,在籍生徒に確認したところ,志望学部のトップはなぜか(国内の)「医学部」です....

最終的に国内の大学に進学する場合でも,「(国内の)私立か国公立か」という観点だけで考えるのと,「海外の大学」も調べた上で決めるのとでは,本人の「意識・視野の広さ」が大きく異なるように思います.高校卒業時点で医学部に行くかどうか迷っている生徒には,参考情報として,例えば米国の医学部が「大学院」からスタートすることを伝えます(当然ですが,米国のメディカル・スクールの方が楽という意味ではありません).

当塾では,最終的にどの大学・学部に進学するかは自分で決めれば良いと考えています.同時に,気持ちの持ち方次第で,またインターネットを活用し,きちんと情報を集めることで,国内・海外問わず,大学選びの選択肢が大きく広がることも話します.現在高校生で留学するかどうか迷っている方は,遠慮なくご相談ください.

高校3年生、TOEFL iBT 目標スコアを達成し、米国の大学に合格!

年明けからセンター試験、実用英検、大学一般入試等、休む暇なく全力で駆け抜けてきましたが、ここにきてまたうれしい結果が届きました。米国の大学への留学を希望する高校3年生がTOEFL iBT で目標スコアを達成し、正式に入学が許可されました。

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当塾では、国内の大学のみならず、海外の大学への留学を希望する高校生を最大限応援しています。なぜなら、大学はもはや国内の価値観や基準だけで選ぶ時代ではないからです。インターネットが普及し、世界中の大学の情報が簡単に得られるようになった今、世界レベルで自分に合った大学を選ぶのは、ある意味当然のことです。奨学金制度や学生に対するサポート、将来的な人脈やキャリア形成の面からも、意識の高い高校生やお母さん方にとっては、確実に現実的な選択肢の一つになっていると思います。

ただ、多くの場合、ネックになるのはTOEFLです。TOEFLは過去に数回試験内容が変更されており、現行の試験はTOEFL iBT です。大きく分けて4つのパートから構成されており、4技能すべてで一定のスコアが要求されます。TOEFL iBT はIELTSと比較されることがありますが、細かな面で違いがあります。また、米国の大学ではTOEFL iBTが選考基準になっていることが多いようです。

TOEFL iBT の難しさは、特にIntegratedと呼ばれる試験形式にあります。たとえばライティングやスピーキングでは、提示されたパッセージを読み、会話や講義を聴き、それらの情報をもとに書いたり話したりするという作業が求められます。これは国内の試験には見られない出題形式で、センター試験レベルの学習では歯が立ちません。現実的には、難関学部に入学した大学生が、最低半年程度準備して本番に臨むというのが一般的だろうと思います。

今回の生徒Nさんの場合、夏休みから約半年の学習で見事目標スコアをクリアしました。当塾に来たときにはまだ一度も受験したことがなく、その後直ぐに受験したときの最初のスコアは目標スコアにはほど遠い状態でした。スコアを見ると、スピーキングとライティングのスコアがリーディングとリスニングのスコアを上回っていました。本人によると、「リーディングより英会話が好き」とのこと。そこで、まずはスピーキングとライティングのスコアを上げることを目標とし、それにより自信を持ってもらう方向で授業計画を立てました。

彼女の場合、ライティングのスコアが良いのは大きなアドバンテージでした。TOEFL iBT の大きな特徴は、ライティングの比重が大きいことにあります。一般的な日本人英語学習者の場合、ライティングに苦手意識を持っている人が多く、指導にも時間がかかります。彼女の場合、そのような苦手意識がなく助かりました。そこで、授業では毎回事前にスピーキングとライティングの原稿作成を宿題として課し、私がすべて添削することにしました。

彼女は私が課したすべての課題に真摯に取り組んでくれました。最初の面談では、お母さんが「続くかどうか少し心配」とおっしゃっていましたが、そのような心配は全くの杞憂に終わりました。また、TOEFL iBT のライティングの指導と並行し、より易しい実用英検の過去問を使って英文リーディングの方法を頭と体に叩き込みました。TOEFL iBT のリーディングに使用される英文と比較すると、実用英検の英文は抽象度が低く、具体的な内容が多いため、高校生には適していると判断したからです。同時に、リスニングについては2級と準1級のスクリプトのシャドーイング、ライティングについては準1級のライティング問題を完璧に仕上げることを目標にしました。

2級は過去に受験したときは残念な結果に終わったとのことですが、当塾入塾後、約2か月の指導により、2級は1回で合格、準1級のライティングではフルスコアを達成しました。これらの結果を見た本人は、大きく変化します。苦手意識を持っていたリーディングの予習や音読にも積極的に取り組むようになったのです。

ただし、なんでもそうですが、物事はスムーズには進みません。その後受験した2回目の本番試験ではスコアが下がり、意気消沈する彼女。ただ私は今までにこのようなケースを見てきているので心配はしていませんでした。人間は、大きく飛躍する前に必ずと言っていいほど試練が課されるのです。本人が前向きになってきていることもあり、「何も心配はいらない。ただし今後の姿勢如何で本物の力が付くかどうかが試される」と話をしました。

スピーキングとライティングは順調に伸びるだろうと予想されたため、それからはリーディングとリスニングを鍛える方向にさらに大きく舵を切りました。最初は、ETSのOfficial Guideに掲載されているリーディングの本文について、私が一つ一つのパッセージを音読しながら逐語訳を示していきました。こうすることで、生徒は正しく英語が読めているときの頭の働かせ方がどのようなものかが実感できます。この段階まで来ると入塾した時とは表情が別人のようです。このような指導を約2ヶ月つづけた結果、3回目の試験では、前回を10点以上上回るスコアを獲得。それでもまだ目標スコアに10点以上足りません。さてどうするか。

私自身はリーディングとリスニングの基礎力はついてきたと感じていたため、設問で正解を得るための実践的な対策に移行してもよいだろうと判断しました。Official Guideにも記載されている通り、TOEFL iBTの設問には決まったパターンや形式、そして解答手順があります。そこでさらなるリーディングの練習も兼ねて、ガイドの説明文と例題を本人に音読してもらいながら細かく解答手順を確認していきました。「リーディングは好きではない」と言っていたのが嘘のように自ら解説文を声に出して読み、正解の根拠についても自分で考え、積極的に言ってくれるようになりました。

約半年の指導を経過し、1月はいよいよ最後の受験月となりました。本人には「何も心配はいらない。今試験が受けられることに感謝し、楽しんできなさい」と言って送り出しました。彼女には授業で教えるべきことはすべて教えたと考えており、何も心配はいらないというのは私の本心だったのです。ただ真冬の試験ですから、健康管理だけは怠らないようにと話をしました。試験後の最初の授業では「スピーキングで失敗したかも」と言っていた彼女ですが、私自身はリーディングのスコアが必ず伸びているはずであり、それによって目標スコアがクリアできるかどうかが決まると考えていました。

2週間後、私自身はほかの授業で忙しく、スコア発表日のことを忘れていたのですが、最初にお母さんからメールが届きました。「無事、目標スコアをクリアしました!」という内容です。その後本人からもメールがありました。彼女によると、パソコンの画面を前に、母と娘の二人で飛び上がって喜んだそうです。

ふたを開けてみると、ライティングはそれまでの最高点を記録。リーディングとリスニングについては、初回受験時と比較するとそれぞれ60%および40%を超える伸び率。まさに堂々の結果であり、胸を張って海を渡れるレベルです。

それにしても、なぜここまで彼女が成長できたのでしょうか。彼女は別人になったのでしょうか。お母さんによると、過去にいくつかの塾を経験し、最後にたどり着いたのが当塾とのことでした。確かに表面的に彼女は変わりました。特に秋以降ははっきりと私も感じました。スコアが伸びるかどうか不安な中、精神的に疲れることもあったと思います。そのような中、彼女は泣き言一つ口にせず、黙々と学習に取り組んでくれました。

私自身は、彼女は本質的な部分では何ら変わっていないと見ています。最初の面談では少し恥ずかしそうにしながらも笑顔で話をしてくれたNさん。こちらからの質問にもしっかり答えようという意志が感じられました。そう、彼女は「変化ではなく開花」したのです。つまり元から持っていたものが顔を出したに過ぎないということです。

米国の大学ではホスピタリティーを学び、将来は世界を飛び回って仕事をしたいと語るNさん。成長した大人の彼女に再会できる日を心から楽しみにしています。

うれしい偶然

まったくの偶然ですが、うれしいことに、今年の夏は何人かの生徒が米国で学ぶ機会を得ています。

そのうちの一人は社会人の方で、職業上の専門知識や技術にさらに磨きをかけるために旅立ちました。当アカデミーで英語を学んだのは約2か月間です。社会人なのでやり直し英語ということになります。それにしても、一時的にせよ仕事を中断して海外で学ぼうという決断と行動力は素晴らしいと思います。授業では、実際に現地とやり取りするための英文メールの書き方や、プロの職業人としてどのように自己表現し、相手とコミュニケーションするか、さらには、SIMフリーなど米国IT事情の話で大いに盛り上がりました。

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また、ハーバードやMITなど東海岸の大学、さらには国連本部などを見学し、各国の高校生と交流するための研修プログラムに参加している高校生もいます。費用もかかることだし、最初は参加すべきかどうか迷っていたようですが、このようなチャンスはめったにないということもあり、最後には親の説得に成功したようです。将来は、大学でさらに英語力に磨きをかけ、国際関係や地域研究を学びたいという希望を持っています。

今では海外に行かなくてもGoogle Mapsなどで行った気になることもできます。それでも実際に自分の足で現地に行くと、空気感や匂いも含め、ネットで得られる印象とは大きく異なることに気づく場合があります。特に若いときに学びの目的を持って訪れた場所は一生の思い出になるのであり、人生の中で再び訪れる機会もあることでしょう。この高校生には、帰ってきたら、お土産話と交換にたっぷりとリーディング・アサインメントを課す予定なので、楽しみに待っているところです。

留学を通して得られるもの

留学というと、学位をとるためだとか、語学を学ぶためといった目的がまず第一に頭に浮かぶことでしょう。しかし、実は留学にはもっと大きな意義があります。

それは、留学することが環境をコントロールするための一つの訓練になるということです。

留学を決意したということは、自分の方向性を自分でコントロールする決意をしたということです。

複雑で面倒な手続きも原則自分で処理しなければなりません。
大学院レベルで留学する場合はエッセイの執筆を通して自分と向き合い、英語の論理で志望理由を伝えなければなりません。

自分の環境をコントロールすることが重要なのはよくわかるが、
そうであれば何も留学までしなくても国内で訓練できるのではないかと思うかもしれません。

確かにそうです。しかし国内では、特に地方では「多国籍な環境下で」訓練することはなかなかできません。
この「多国籍な環境下で」という点はやはり重要です。

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英語圏の大学や大学院は、授業にもよりますが、基本的には世界中から留学生が集う
多国籍な環境です。

授業では、そのような多国籍な環境下で議論し、時には議長として議論をリードすることが求められます。

短期の語学留学でも、多国籍な環境下に身を置くことに変わりはありません。
そのような中、日本に対する根拠のない批判を耳にすることもあるでしょう。

そういうときに冷静に反論できなければ、
授業をコントロールする主導権を相手にゆだねてしまうことになります。
授業といえども、そこは一つの国際社会なのです。

そして日本人は、国の外交を見ればわかることですが、
この自分に有利になるように自己主張し、環境をコントロールするということが
苦手です。

一方、英国や米国、中国、ロシアなどの国々は、「帝国」という歴史プロセスを経験しているからか、環境をコントロールしようとする行動を潜在意識レベルで、つまりはかなりの程度まで無意識で行っているフシがあります。そして、これが個人レベルの言動にも少なからず表れているように思います。

英語力の向上のみを目的に留学するというのは、あまりにももったいない話です。TOEICなどのスコアに現れない部分で成長を自覚できたならば、留学の成果は大いにあったといえるでしょう。

留学相談受付中

富山の英語教室Across English Academyです。

当アカデミーでは、留学を志す皆さんを応援しています。
短期の語学留学から大学・大学院留学まで、学校選びやビザの手続きなど、米国大学院への留学経験がある講師が皆さんをサポートします。

インターネットがこれだけ進化した今、極論を言えば留学しなくてもある程度まで英語でコミュニケーションができるようになります。TOEICで高得点を取得すれば就職や転職でアピールポイントにもなるでしょう。

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しかし、異文化の中でリアルなコミュニケーションを経験することは何物にも代えがたい人生の資産となるはずです。特に、激動する国際関係の中で、海外の留学生たちが日本をどのように見ているか肌で知るための絶好の機会となるはずです。