OBによる大学紹介を掲載します.

当塾では毎年,生徒が自らの意志に基づいて大学・学部に進学しています.一部の教育現場の進路指導とは異なり,一方的な旧い価値観を強要することはありません.これは,進学先の選定にあたっては,まずは生徒自身の意志と行動を優先すべきであり,周囲の大人が上から目線で過度に干渉すべきではないと考えるからです.

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その代わり,生徒には,志望学部の教育内容から教員の研究業績,英検上位級保有者の優遇措置から具体的な受験内容まで,まずは自分で調べるよう助言しています.こちらからアドバイスするのはその後です.願書の作成や出願手続きも親任せにせず自分で行います.保護者の側も,成人年齢の引き下げに伴い,今や大学受験は名実ともに,大人になるための最初の関門になったということを理解しておく必要があります.

ちなみに,生徒には「大学は地球上から選べ」と伝えています(ミネルバ大学のようなオンラインでも大いに結構).保守的な土地柄もあり,富山の高校生には,最終的に国内の大学に進学することになっても,選択の過程では常に「視野を広く持つ」ことを繰り返し伝えています.これは今の時代,スマホ1台あればいくらでも可能です.

高校生の多くはすでにスマホを所有していますが,普段彼らを見ていると,ネットで検索するのは,アニメや漫画以外には「お気に入りのタレントや歌手」が多い印象です.先日も「Podcastだと無料で英語のコンテンツが視聴できる」と伝えたところ,帰ってきた返事は「Podcastって何ですか?」...もったいないですね.

VOA Learning English Podcast

現役生に確認すると,学校主導の大学見学を除き,OBから直接話を聞いたりする機会も少なく(やむを得ないとはいえ,話を聴く大学に偏りがあることも一因),選択に際して狭い世間のイメージやブランドに依存している印象も拭えません.

そこで,現役大学生による生の声を届けることで,少しでも受験生の参考にして欲しいと考え,今回,連載形式でインタビューを実施することにしました.現在,順次卒業生に確認を取っている最中です.準備ができ次第,掲載します.しばらくお待ちください.

大学入試とは「超・意識高い系の大人との対話」のことです.

3月も後半に入り,大学入試が一段落しました.入試に必要なことは授業ですべて確認・学習済みで本番に臨みました.このため,皆,本番では落ち着いて対処できたようです.

例年同様,今年度も推薦入試,一般入試両方での進学となりました.進学先の学部・専攻も,外国語・国際系から工学部や医学部まで様々です.そのような中,一部の生徒は来年度再チャレンジする道を選択したようです.当塾の授業も継続したいとのことなので,引き続き精一杯応援する所存です.

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さて,生徒には常々,入試とは何かということについて話しをしてきました.多くの受験生は,学校や模擬試験の点数や偏差値のことで頭がいっぱいで,自分が志望する大学や学部については漠然としたイメージしか持ち合わせていません.

過去問の英文を見たときに難しく感じる場合もあると思います.そのようなとき,多くの生徒,特に真面目な生徒は「単語力が足りない,文法が理解不足である,もっとリスニング対策をしなければ」と考えます.これはこれで間違いではないのですが,やはり大切な視点が足りていないと伝えます.

それは,「大学入試とは何か」という「根本的な問いを立ててみるという姿勢」,あるいはちょっとした「気づき」です.授業では,英文が難しいと感じたときに,一方的に解説することはせず,なぜそれが難しいと感じるのか,その場で考えさせるようにしています.生徒の多くは,まずは単語力や文法,構文の知識不足に目が行くようです.しかし少し考えた後に,難しいと感じるのには別の要因,さらに言えば遙かに重要な要因が働いていることに気付きます.

例えば,高校レベルの教科書は,3年生の場合,分量的には多くても800字程度であり,長文というほどではありません.それでも一読しただけでは,あるいは単語を調べても,理解できないことがあると思います.さらには,英語が良く出来る生徒にありがちなのですが,語彙,文法,構文,これらの知識を即座にその場で活用することが出來,英文を日本語でかなり正確にパラフレーズする言語能力も持ち合わせているのですが,「本当にこれでいいのでしょうか」という表情をします.

そこで生徒に,学校から与えられている課題以外に何をしているか,あるいは考えているかを確認させます.生徒,特に男子生徒は参ったなという顔をします.こちらも尋ねる前から返事の中身はわかっているのですが.....

要は,ふだんゲーム実況やアニメばかり観ている中で(キャラクターの多くが同世代であることが多い),Japan TimesやNew York Times,ScienceやNatureの英文を読まされたときに,英文の全体像を理解できるかということです(たいていの場合,理解できないか,あるいは理解できたと錯覚しています).

大学入試に臨むに当たって,なによりもまず理解しておかなければならないのは,大学教員は大人,しかも「超・意識高い系」の人たちだということです.学生という「自分たちと一緒に学びを深めていく仲間」を選ぶ際には「一切の妥協はない」と心しておくべきでしょう.学生の選抜や確保の点で,大学側も必死なのです.

成人年齢が引き下げられたことに伴い,今後は,大学入試は,「精神的な成熟度を測る試験.「大人が大人を選抜する試験」,あるいは少なくともそのような心の準備ができているかどうかを計る試験へと,これまで以上に変化していくかもしれません.「大人のヒーロー(ヒロイン)像」が描けない高校生・受験生は,知的・精神的に準備ができているでしょうか.

大学入試:過去問対策開講中

『共通テスト』が終了し,受験した生徒からはそれぞれ感想や報告を受けています.今回は「数学」の平均点が良くなかったということですが,男子生徒の殆どが理系学部を志望している現状もあり,各自が志望校の変更や調整等に追われているようです.

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「英語」については,授業で簡単な講評を行います.全体的な印象としては,基本的な傾向は去年の問題を踏襲しており,相変わらず,情報処理的な側面が強いと感じます.

『共通テスト』は高校入試とは異なり全国レベルの試験です.そこには,陰に陽に日本という一つの「国家」の方向が垣間見えます.生徒には,普段から環境問題その他,日本の基本的なスタンスを理解しておくようアドバイスしています.

去年のリスニング問題がまさに典型的な傾向を示しているのですが,買い物で受け取るレシートの話が,「ゴミ問題」として終始するのかと思いきや,後半からは電子決済の話に発展しています.まさに日本が国として推進している金融政策と一致しています.

「問題の解き方」などという狭い視点に捕らわれることなく,常に「大きな視点」で物事を見る癖を身につけましょう.

今後は私立・国公立の一般入試に移行します.各自の志望校や学部に応じた実践的な「過去問対策」を実施します.残された時間は多くはありませんが,これまでの当塾の授業で大事なことは学んでいると思います.自信を持って前に進みましょう.

大学入試 過去問対策授業 Skype(「1対1の個人授業」)で開講中

実施が心配された「共通テスト」も無事終了し,大学受験生は私立大学の一般入試,国公立大学の前期試験に向けて最後の追い込みをかけていることと思います.

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当塾でも毎年,現役生・浪人生含めて,各自が自ら定めた目標に向かってラスト・スパートをかけているところです.進路は様々です.ただし今年はCovid-19の影響もあり,すべての受験生が国内の大学への進学を希望しています.

現時点では,ごくわずかですが授業に空きがあり,在塾生以外の方も授業の受講
が可能です(1-2名程度).私立・国公立を含め,過去問対策,特に,長文(超長文)や自由英作文,リスニングで不安を感じている方は遠慮なくご連絡ください.

当塾の授業は全て「1対1の個人授業」です(「対面」または「Skype」).今は全国的な外出自粛がなされていることもあり,原則,授業はSkypeで行います.外出による感染リスクもありませんので,安心して学習に集中できます.

空き時間に限りがありますので,ご希望の方は早めのご連絡をお願いいたします.

高校3年生(国内組)の進路が無事決まりました.

ここ数日の間に,高校3年生の受検結果が発表されました.センター試験から私立一般入試,国公立二次試験まで,皆さん大変お疲れ様でした.

さて,今年は高校3年生の志望校や進学先に,これまでとは異なる傾向が見られました.特に,過去に志望者の多くを占めた外国語や国際系の学部以外にも,一部の生徒が医学部や工学部等,理科系を志望し,進学しました.各自の志望や希望については入塾の段階で確認していますが,特に医学部を志望する生徒が一定数入塾してくるというのは,これまでにない現象であり,新鮮な驚きでした.

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過去に社会人枠で医学部を受検する一般人の方を受け入れたことはありますが,現役の高校生で医師を希望する生徒がいなかったこともあり,富山大学や金沢大学等,北陸を中心とする国公立大学の医学部の過去問を詳細に分析する必要に迫られました.

富山大学医学部(一般入試)の過去問は,特に出典も含め細部まで目を通しました.全体的な印象としては,実に興味深い内容であり,多くのことが学べたと思っています.ここでは詳しく触れませんが,私のような部外者が抱くどちらかと言えば保守的なイメージとは大きく異なり,良い意味で裏切られたというのが率直な印象です.同大学医学部の入試問題からは,以下のような出題者のメッセージが読み取れます.すなわち,「既存の学問に対しては敬意を払いつつも,過去の因習や価値観にとらわれず,常に新しい考え方や行動力が身に付くよう,葛藤の中で努力してほしい」ということです.

高校生にはいつも言っていることですが,「入試とは出題者との対話」です.
多くの高校生は,このような「出題者との対話」など考えたこともなく,「傾向」や「対策」といった表面的な方法で入試にアプローチできると思っているようです.高校時代に学校から与えられるドリルやプリントを機械的にこなすだけで満足していることや,入試は要領であり技術であるという考えが社会の一部で流布していることも要因でしょう.しかし,要領や技術を生かすためには,前提として理解しておくべきこともあるはずです.

今年の高校3年生は,授業で説明した指示をきちんと守って受検に臨んでくれました.結果発表後は,笑顔で進路を報告してくれたり,中には手作りの大きなケーキを持参してくれた生徒もいます.当塾で学んだことが,進学する皆さんにとって何らかのお役に立てれば幸いです,毎回欠かさず授業に参加してくださり,本当にありがとうございました.

高校3年生(国内組)の大学入試が無事終了しました

当塾在塾生である高校3年生の大学入試が,無事全て終了しました.早い生徒は夏休み明けから推薦入試を受検,その後はセンター試験,私立一般,国公立二次試験まで,約半年間,指導する側である私も,ほぼ休みなしで授業を進めてきました.

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当然ですが,この時期は一年のうちで最も忙しく,神経を使う時期です.私立大学の一般入試に関してはすでに合否が発表されていますが,国公立志望の生徒は,幸いなことに全員が私立入試で合格を勝ち取っており,一安心といったところです.ベストを尽くしたあとは全てを天に任せ,束の間の休息を楽しんで欲しいと思います.

留学組に関しては,IELTSの受検とその後の出願が控えています.ただし,コロナ・ウィルスの影響もあり,先行きが不透明です.こちらに関しては,最新の情報を追いながらサポートしていきます.また,最後に何人か,中学3年生の高校入試が待っています.こちらも最後まで応援します.みなモチベーションの高い生徒たちなので,きっと初志貫徹してくれることでしょう.

大学入試英語:過去問対策授業 開講中

センター試験が無事終了し,高校3年生のみなさんは,私立一般入試,国公立二次試験へと意識が向いていることと思います.

当塾では,この時期,国内の大学へ進学予定の皆さんを対象に,志望大学・学部に絞った過去問対策授業を開講しています.

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授業形式・概要は以下の通りです.

  1. 授業形式:個人授業
  2. 完全マンツーマンの個人授業です.授業中に他の生徒や受講者と顔を合わせることはありません.一人で静かに集中できます.

  3. 授業内容:過去問対策中心
  4. 過去問を分析することで,志望大学や学部が何を求めているのか,一緒に考えます.出題者の意図や想いが透けて見えるレベルまで細かく分析しながら授業を進めます.

  5. 授業方法:「対面授業」または「Skype授業」
  6. 「対面授業」または「Skype授業」を選択できます.両者の組み合わせも可能です.他の科目で忙しい人や,自宅が遠い人も大丈夫です.

  7. 授業回数:「8回」または「16回」
  8. 基本の授業回数(初回)は「8回」または「16回」です.継続は随時可能です.

  9. その他
  10. 「対面授業」または「Skype授業」いずれの場合も,最初に面談を行い,授業回数や日程を確認・調整します.

    当塾では,普段は英検の過去問以外にも,The Japan TimesTime等の英字新聞や雑誌,Michael SandelThomas Piketty等,世界レベルの知識人の著作を読みながら,生徒の意識が常に外に向くよう配慮しながら授業を進めています.

    「大学入試英語:過去問対策授業」では,志望大学・学部の過去問に絞って授業を行います.その際,表面的な試験テクニックのみに陥ることなく,受講者のみなさんが「自分で考えて英文を読み,書く」ことができるよう,お手伝いをします.

    本番まで残された時間は多くありませんが,今からでも十分間に合います.限られた時間を有効に使い,自信を持って本番に臨みましょう.