センター試験に向けて

センター試験が今週末に迫りました。受験生の皆さんは、緊張が最高度に達していることでしょう。

無理もないことです。なぜなら、日本のセンター試験は複数回の受験が可能な米国のSATなどとは異なり、まさに一発勝負だからです。緊張するなと言う方が無理な話です。

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ただ、緊張や疲労を少しでも和らげることはできるかもしれません。それは、当たり前かもしれませんが、緊張や疲労につながる学習を避けるということです。具体的には以下の点が大切だと思います。

1. 「問題を解く」作業をしない。

中学・高校の6年間(あるいはそれ以上)英語を学んだ事実を肯定的に評価しましょう。その中で、「問題を解く」作業は十分やって来ているはずです(やりすぎということもあります)。

普段からしっかりした考えを持っていれば、解法のテクニックだとか、何が試験に出るかなど、運やヤマ勘頼みで乗り切ろうとはしないはずです。今から「問題を解く」作業をしても、疲れるだけです。

2. 読みなれた良質な英文を音読し、英語の音とリズムを体内に保持しておく。

大切なのは、この6年間でどれだけ良質な言葉や文章(英語および日本語の両方)に意識的に(かつ一定以上の量をこなしながら)接し、それらを体内に蓄積してきたかです。

この点に悔いがなければ、じたばたする必要はありません。過去のセンター試験に出題されたパッセージを口慣らし程度に音読しておきましょう。

普段から言っていることですが、口や手を使ったアウトプットを軽視してはいけません。英語は「わかった」だけではだめなのです。そこから体を動かすことで、一定のコンディションを保てるということです。

このことを素直に実行してきた人は、今多少なりとも落ち着いた気持ちでいられるのではないでしょうか。自分を信じ、自信を持って試験に臨んでください。

P.S. 本日行われた第92回全国高校選手権大会で富山第一高校が優勝しました。おめでとうございます!