あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます.旧年中は多くの生徒や受講者に恵まれ,充実した一年でした.本年もどうぞよろしくお願いいたします.

さて,生徒の皆さんは充実した冬休みを過ごしているものと思います.多くの人は,県外に出かけるようです.聞いた範囲では,TDLや海外旅行,さらにはアイドルのコンサートまで,皆さん予定がびっしり入っているようです.

R0012510

私はといえば,毎年正月はどこにも出かけず,積読状態の本を少しでも処理することを最優先にしています.最近は,Amazonや紀伊国屋で衝動買いした本をスピーディーに読了することが,普段の生活の中で大きな課題になっているのですが,日々雑務に追われてなかなか思うように進まず,困っています.

ちなみに今メインで読んでいるのは以下の三冊です.

1. Freedom Betrayed: Herbert Hoover’s Secret History of the Second World War and Its Aftermath

米国第31代大統領の回顧録.最近邦訳が出ましたが, Kindle版が安価なので原文を読み進めています.900ページ以上ありますが,半分程度まで進みました.

2. 外交感覚 ― 時代の終わりと長い始まり

京都大学で国際政治学を教えていた故高坂正堯教授の同時代史的考察を集めた時事評論集.私自身が大学・大学院で国際政治学を学んでいた時期と重なる部分もあるので,当時のことを思い出しながらゆっくり読み進めています.

3. 英語のセンスを磨く――英文快読への誘い (岩波現代文庫)

著者である行方昭夫氏の著作は大体目を通していると思いますが,黄色い表紙の旧版がとても勉強になったので,今回も迷うことなく購入.題材となる英文素材も一部刷新されており,新鮮な気持ちで楽しめそうです.高度な英文読解力を身につけたい人や翻訳を仕事にしたい人は一度書店で手に取って見てみましょう.本書以外にも,少し古いですが,『英語の読み方,味わい方』もおすすめです.

あとは,未読のペーパーバックやKindle本が大量にあります.例えばThe Lawless Roads (Vintage Classics) (Graham Greene, 一部はTravel Stories (MacMillan Literature Collections)に収録), Night Without End (Alistair MacLeen, Oxford Bookwormsにもある.映画化されたWhere Eagles Dareも傑作)なども冒頭部分しか目を通せていません.Timeや英字新聞以外に,優れた英文を日々インプットすることはとても重要だと考えていますが,なかなか落ち着いて読書に集中する時間が取れません.やはり今年も隙間時間を有効に使うことが最大の課題となりそうです.

複数の生徒が,学校の課題図書としてA Christmas Carol (Oxford Bookworms Library. Classics. Stage 3)を読むよう言われているようです.2学期中は当塾の授業でもJulius Caesarその他Shakespeareの作品を一緒に読み進めました.高校入学後早い段階で英語圏の古典に触れるのはいいことです.Graded Readersであればそれほど苦労せずに読めると思います. 旅行に出かける人は,移動の車中で読むことができます.願わくば,このような課題をきっかけに,読みたい本を自分で選べるようになってほしいものです.