中学2年生、実用英検 2級に合格!

昨年に続く快挙です。ちなみに2級は高校卒業程度とされるレベルです。まずは日ごろの指導についてきてくれた本人、陰で支えてくれたお母さんにおめでとう、そしてありがとうと申し上げます。

中学生の英検上位級の受験については、メールで問い合わせをいただくこともあり、ブログでも折に触れて書いています。

「中学生 の 英語学習 で大切なこと(英検含む)」

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当塾では英検受験は義務ではありませんが、周りよりも早く上位級に挑戦・合格したいという希望は最大限尊重しています。なぜなら優れた資質を早く見抜き、伸ばしてあげることも大切だと思うからです。他塾では物足りないといって来塾する親子もいらっしゃいますが、その場合、まずはしっかりカウンセリングを行い、価値観や指導方法を共有・共感できるかどうか確認します。普段の授業では音読や多読、文法や筆写等、あくまでも基本に忠実な学習・習得方法を貫いており、英検対策は通常授業の延長線上に位置づけられるべきというスタンスをとっています。

今回英検 2級に合格した生徒は胸を張っていいと思います。なぜなら、決して小手先のテクニックで合格したわけではないからです。同時に、いったん合格したら英検のことはもう忘れていいと話しています。今の日本、特にネット上では、○級に合格すると入試に有利かとか、英検とTOEICではどちらが就職で優遇されるか等、内向きで視野の狭い質問が目立ちます。メールでの問い合わせでも、内申書に間に合うように合格させたいが今から間に合うか、といった内容のことをまじめに聞く親御さんがいらっしゃいます。

そのような親御さんには、身の丈に合わないプレッシャーをかけることが本人にとって望ましいことなのかどうか、まずはよく考えていただきたいと思います。子供がそのような環境に置かれるとどうなるのか、学習方法がわからずに一人で悩み、不本意な結果を経験し、場合によっては英語そのものから気持ちが離れてしまうことにならないかということです。

子を思うのであれば、目の前の入試に有利か不利かという短期的な尺度はいったん心の中に仕舞ってください。代わりに、どうすれば子供の潜在力を最大限引き出すことができるのか、どうすれば中学・高校の6年間、楽しく英語力を身に着けることができるのか、さらにはどうすればその後の人生を充実させることができるのか、中期・長期的な視野で見守ってあげてください。上位級に合格する生徒の場合、生徒本人、お母さん、そして教える側である私との間で価値観が共有できていることの証でもあります。決して狭い考えで英語をとらえているわけではないのです。