中学2年生:準2級(実用英検:2018年度第2回),二次試験満点合格!

実用英検(2018年度第2回)二次試験の結果が発表され,今回も喜びの声が届いています.

夏休みから集中授業を受講していた中学2年生の生徒が,無事「準2級」に合格しました.しかも二次試験が「満点」です.これまでにも多くの合格者を出してきましたが,二次試験の満点は初めてです.本当におめでとうございます.

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ちなみにこの生徒は当塾入塾前に準2級の一次試験に2回不合格になっています.つまり,決して受講前から合格が約束されていたわけではありません.2018年度第1回のCSEスコアが「GP2 -3」であったことから,面談では,他の生徒の場合と同様,本当に努力する気があるのかどうか,まずは口頭で確認しました.

予想はしていましたが,授業開始早々あることに気づきました.つまり,中学入学後に入塾する他の生徒と同様,音声トレーニングの経験がまったくないということです.単語,文章,段落全てのレベルで音読がぎこちなく,強勢や抑揚に対する感覚や配慮が不十分です.最近の多くの中高生がそうであるように洋楽などの音楽もあまり聴かないようです.小学生時代からイギリスのハードロックを聴きまくり,ギターをかき鳴らしていた私とは大違いです.真面目なのはいいことですが,語学の習得は机上の「勉強」だけでは物足りないし,面白くないと思います.

また,二次試験は,市販の対策本を参考にするだけでは高得点は得られません.理由については授業で説明しています.とくに受験級が上がるにつれて,市販テキストの解答例を暗記しても,実際の面接で上手に応用できないケースが多くなります.今回の生徒の場合は,なんとか合格レベルに到達したいという本人の思いを信じて授業を開始したというのが率直な気持ちです.

ところが,実際に授業を開始すると,早い段階で本人が持っている優れた資質が顔を出し始めました.それは,この生徒がとにかく素直に指導に従ってくれるということです.英語力を向上させ,英検であれ大学入試であれ,合格という目に見える果実を得るには何が必要かと問われれば,一つは,性格面での「素直さ」であると答えます.簡単なこと,負担のないことでも,言われたことができなければ,英語であれ何であれ,力がつかないのは当然です.

合格は通過点にすぎません.富山の中高生は素直でおっとりした生徒が多い印象ですが,一方,音楽でも何でも,もう少し外のこと,世界のことに目を向け,関心を持ってほしいですね.自宅で学校の仲間とLINEするのも楽しいでしょうが,洋楽を聴いたり,たまには学校の課題のことは忘れて,英字新聞等,海外の情報に直に目を通すだけでも,世界を見る際の視野が大きく広がります.周りとの関係を大事にしつつも,「和して同ぜず」で,自分なりの学び方も見つけましょう.