会員連絡 (171010): 2017年度第2回実用英検の解説をします

2017年度第2回実用英検の一次試験が無事終了しました.
当塾でも,4級から準1級,1級まで,小学生から高校生が受験しました.

問題内容については今詳しく分析しているところですが,やはり1級は非常に興味深い内容でした.
リーディングでは第一次大戦時の海軍大臣で後に英国首相となるW.チャーチルに対する評価,2016年のアメリカ大統領選における投票予測,さらにはAI (Artificial Intelligence: 人工知能) 等がテーマとして出題されました.

ライティングのテーマはずばり「移民受け入れの是非」でした.移民問題は,過去1年間そして現在も,国際政治,特に欧州の国々において国を分断しかねない大きな問題であり続けています.このことから,普段から主体的に世界の動きを追ってる受験者にとっては,まさに「当然予想されるテーマ」の一つだったと言えます.あまりにも直球勝負のテーマであることから,逆に驚いた人もいるかもしれません.

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実用英検の「実用性」とは何か,受験者は何を求められているのか.主体的に「出題者と対話」する意識があれば,やるべきことは自ずと見えてきます.特に準1級レベルを目指す高校生がそうですが,実用英検の受験勉強を表面的な「対策」や「解法」の観点からしか捉えていない場合,歴史や先端科学等,何よりもまず自分の知識不足を痛感するはずです.英字新聞一つ自分で購入しないで,欲しい情報が空から勝手に降ってくるかのように考えている人は,まずは普段の生活を見直すことから再出発しましょう.

授業では,1級と準1級について詳細な解説を行う予定です.今回受験した人は,問題冊子と,受験後に再現したライティングの原稿を持参してください.