富山市の高校生が英検準1級ダブル合格.実用英検の受験を指導の主軸に据えている理由.

富山市在住の高校生がそろって実用英検準1級に合格しました.
今回は二人ともS-CBTでの合格です.

以前はほとんどの生徒が「本会場受験」を選んでいましたが,最近は「S-CBT」の割合が高くなってきました.生徒の多くは学校でGTECの受験経験もあるため,コンピュータ操作がネックになることはないと思います.さらに学校の定期試験時期との重複も避けられるため,紙の問題用紙に対するこだわりがなければ,「S-CBT」での受験を検討してみましょう.

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ちなみに,将来の希望進路を確認したところ,二人の内の一人は「官僚」,もう一人は「未定」だそうです.いずれも富山の高校生らしく「国内の大学」への進学を希望しています(少し残念…).

いずれにせよ,大学受験前に準1級に合格することができ,二人とも大変喜んできます.

当塾では日頃から,「表面的な偏差値」や「世間の評価」,さらには「問題の解き方」といった視野の狭い価値観に縛られることなく,「良質な英文を精読」することと,「自分で調べる」こと,そして「意識を外に向ける」ことを指導の根底に置きながら授業を行っています.

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準1級レベルになると,一般的な高校生の知識では難しいと感じるテーマが出題されます.たとえば,最近面白かったのは,第二次大戦時に英国がアフリカ戦線で採用した軍事作戦や,同じ英国内におけるイングランドとスコットランドの歴史的な権力闘争(なぜ国家間の関係にローマ法王が関与するのか等,世界史を選択していない生徒にはわかりにくい)などです.

学校から与えられる課題を機械的にこなすだけではなく,時には辞書や資料と格闘しながら英文を読み込む学習姿勢は,それこそ一生の財産になります.なぜ自分から手を動かして辞書や資料を確認するのか,なぜ「どういうことか説明してください」との質問に口頭で説明するよう毎回の授業で求められるのか,ほとんどの生徒は「今は」わからないと思います.なぜなら,これらはすべて「大学入学後の学び」に生きてくるからです.

ちなみに準1級合格後はどうするか.当塾では生徒の意向を確認しつつも,通常はすぐに志望大学の過去問を使うことはせず,そのまま1級の英文精読とライティング指導に移行します.準1級に合格するということは,高校生としては高いレベルの英語力があることの証です.ただし表面的な試験テクニックに走らないよう配慮する必要があること,「英文読解力」や「論理的な思考力」を一段高いレベルで磨くことが後の大学入試,さらには大学での主体的な学びに生かせると確信していることから,引き続き良質な英文やテーマの宝庫である1級の英文精読を継続します.