OBによる大学紹介,第3弾は「E.T」さんです.「E.T」さんは現在,金沢大学大学・医学部3年生として,学業とサークル活動の両方で充実した大学生活を送っていらっしゃいます.では,始めましょう.
Q1. こんにちは.お名前をどうぞ.
「E.T」です.
Q2. 在籍大学と学部・学科について教えてください.
金沢大学の「医薬保健学域医学類」3年生です.
Q3. 金沢大学の志望理由を教えてください.
恥ずかしながら特に強い理由があるわけではありませんでした.父が医師だったこともあり,医学という学問が身近に感じられ,かつ憧れの対象であったことが一番の理由です.
Q4. 金沢大学に入学後の印象はどうですか.
周りの人と競争する大学受験とは大きく異なると感じました.例えば,テスト時にみんなで協力しあい,一緒に合格しようという意識が強いことに驚きました.また,入学してからも勉強ばかりかなと想像していたのですが,いつも勉強という感じではありません.ほとんどの学生が医学類の部活動に所属し,アルバイトを掛け持ちしています.
一年次は山の中にある「角間キャンパス」,2年次から6年次までは「宝町キャンパス」でそれぞれ学びます.宝町キャンパスは兼六園や金沢城など金沢を代表する観光地が徒歩圏内にあり,勉強で疲れたときなど,散歩すると心が和みます.
Q5.英検準1級を取得されていますが,取得時期や対策の際に心がけたことを教えてください.
高校2年生の時に,準一級に合格しました.準一級を取るには,英語力はもちろんですが,何よりも長文やリスニングの内容が高度であることから,理系文系問わず幅広い分野における基礎知識が必要です.そのような教養があまりないと当時は感じていたので,AEAの授業を通して,過去問その他の英文を精読することで,合格に必要な知識や教養を身に付けることができました.特に,長文読解では,パッセージ全体の主旨を捉えることや,出題者の意図を考えることの重要性も学びました.初めはあまりできなかったですが,試験までにはできるようになりました.
Q6.英語・英検をどのように生かしていますか.例えば英検を取得することが何らかのメリットになっていたり,大学での学びに活かすことができていますか.さらには自主的な学びにつながっていますか.
一年次にTOEICを受験しました.大学の規定により730点以上の点数を取っていると授業が免除されます.
ニ年次には「医学英語」という授業があり,英語で医療倫理を学んだり,診察する練習をしたり,医学の専門的な内容を英語で読んだりします.高校時代,AEAで行った大学受験や英検対策を通して,Scienceその他,医学関連の英文をすでに読んでいたこともあり,それらの学びが生きていると感じます.
Q7.大学での英語授業の印象はどうでしょうか.学生のモチベーションや担当教員の意識,使用教材や授業の進め方について教えてください.
一年次は基本的には週に2回,ネイティブ講師による英語の授業があります.また,共通教育科目が英語で開講されているものもあります.TOEICの勉強だけでなく,コミュニケーションを中心とした授業が受講できます.
二年次では,先ほども触れましたが「医学英語」の授業が行われます.加えて,専門科目においても「解剖用語」を英語で覚えたり,授業で配られる資料が全て英語のものもあります.
Q8. 異文化交流はあるのでしょうか.外国人の教員や留学生との交流,留学の有無について教えてください.
ネイティブの講師が2人いらっしゃいます.お二方とも医学を学んでいたということもあり,医学分野でのコミュニケーションを学ぶことができます.
一年次にエジンバラの医科大学に短期留学するプログラムや,上級学年次に,ニューヨークで医学研修するプログラムもあります.
Q9. 仕事上のキャリアや展望等,将来の予定は決めていらっしゃいますか.
まだ医学の現場をしっかりと見たことがなく,来年から行われる「病院実習」を通して自分の将来をどうするか,じっくり考えていきたいと思います.自分としては,生まれ育った北陸の医療に貢献したいという希望を持っています.
10. 最後に,後輩・受験生に向けて,当塾の授業で役立ったことがあれば教えてください.
AEAに通ったことで「英語の4技能」を学び,身に付けることができました.それだけではなく,学校の課題に追われ,課題をこなすことに気を取られがちだった時,課題はが全てではなく,視野を広げ,幅広い教養を身に付けることの大切さも学びました.
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「E.T」さんは中学・高校時代の約5年間,当塾で学びました.入塾当初からモチベーションが高く,口数は多くないものの,内なる闘志を秘めているという印象でした.中学時代に英検2級に合格,高校入試もスムーズに目標を達成,高校2年次に英検準1級まで進みました.自分からはっきりとは言わないものの,医学部に進むだろうと思われたため,英検1級や雑誌Scienceの英文を精読することで,医学部合格に必要な力を着実に身に付けていきました.本格的に英検1級合格を目標にするようアドバイスしようとも思いましたが,本人の希望を尊重し,高校3年生以降は医学部合格を最優先しました.
印象に残っているのは,いつも重いリュックを背負いながらも,愚痴一つ言わずに黙々と通塾し,授業に参加する姿です.たまに厳しいことを言ってもポーカーフェイスで表情があまり変わらないので,話が通じているのかどうかわからないこともありましたが(笑),最後にはきっちり結果を出す,論より証拠といったタイプの生徒でした.
本人も述べているとおり,今は学業・サークル活動の両方で大学生活をエンジョイしているようです.おそらくは,今はこれまでの人生で最も楽しい時期だと思います.思いっきり楽しむことで,今後の人生の糧にして欲しいと思います.応援しているので,ぜひ頑張ってください.