あけましておめでとうございます。
2015年が始まりました。
昨年は、小学生から社会人まで多くの出会いがありました。心より感謝を申し上げます。
多くの方とお会いするたびに、英語を学ぶ目的も実にさまざまであると痛感しています。
当アカデミーは、不定期で社会人も受け入れていますが、メインとなる会員は中学・高校生です(入会は小学6年生以上)。このためふだんは大学入試に焦点を合わせて指導を行っています。
つまり、中学生であれ高校生であれ、大学入学までに何を身につけなければならないかを考えながら日々授業を行っているということです。簡単に言えば、中高一貫の私塾版といったところでしょうか。ちなみに生徒や父兄にお渡しする名刺や説明書類には “For All Academically Ambitious Students” と書いてあります。これは社会人と異なり、中学・高校生の場合は知識の習得と英語の習得を並行して高めていくことが大切と考えているからです。
このため、中身を無視し、スキルのみを強調して英語を捉える考え方とは距離を置いています。当然ですが、これは実践的な英会話の習得を否定するということではありません。事実、ふだんの授業では他のどの私塾にも負けないくらいリスニングや音読、会話練習に時間をさき、さらには発音矯正まで行います。このため、英検を受験するほとんどの生徒が予想以上の高得点を得ています。また、海外の研修等に自分の意志で参加したりと、英語を通してできること、やりたいことを各自がエンジョイできるよう助言しています。
中学生の場合は、異文化である英語を通して、世界に目を向け、多様な価値観があることを知ってもらうこと、家庭での読書や学習習慣をつけること、講師との1対1の対話を通して臆することなく自分の意見を言えるようになること、これらを最優先に掲げて指導しています。特に、高校卒業までの学習期間が6年あることから、これらの期間を通して英語学習を楽しく感じてもらえるよう工夫しながら授業を行っています。テキストもCEFRに準拠したものを使用し、習熟度がわかるよう配慮しています。
高校生の場合、今の時代第一に身に着けなければならないのは、「自分の頭で批判的にものを考える」習慣です。ITやインターネットがこれだけ普及した時代においては、前世紀の「インデックス型・記憶中心型」の頭脳はそれほど重要ではなくなります。なぜなら、調べたいことはGoogleで検索すれば済むからです。したがって授業では、今の学校授業で手薄になりがちな伝統的な英文解釈や英作文にたっぷり時間をかけて取り組みます。こうすることで「英文と対話」する感覚を養い、「仮説を立てて検証」することの大切さを学びます。
暗記型の知識をすべて否定しているわけではありません。大きなスタンスとして、これからの時代においてより大切なのは、周りに流されない「個」としての人格や知性を磨くことであり、そのためには、大量の情報から本物の知性を探す能力と批判的なものの考え方を身に着ける必要があるということです。「知」に対するこのような姿勢は、かつての日本人がそうであったように、今でも気持ちひとつで十分持つことができると思います。
当アカデミーでは本年も志を大切にする生徒を全力で応援します。楽しく頑張りましょう!