コロナ・ウィルスの収束が見えない中,富山を含めた全国の学校では引き続き休校措置が執られています.当塾は4月中旬から全ての授業をSkypeで実施していますが,今のところ大きなトラブルもなく順調に授業を進めることができています.生徒や保護者の皆様のご協力にあらためて感謝申し上げます.
さて,当塾では日頃から「視野を広く外に向ける」よう,指導しています.特に今は全国的な外出規制が敷かれており,気軽に本屋にも行けない状況です.学校からはプリントやドリルといった作業を課されているようですが,せっかくの貴重な時間です.そのようないわば義務として取り組むべき学習を終えたら,自分の興味・関心に応じた「学び」を自分自身で模索するのも大切ではないでしょうか.
そのようなささやかな目標の下,生徒には以下のような指示を出したのは,前回のブログでもお伝えした通りです.
1.5冊から10冊程度本を選んで目を通すこと,
2. 数本の洋画やTEDを観ること,
3. 洋楽を聴き,生の英語を堪能すること.
この度,生徒からいただいたメモを整理し,一部,お伝えします.
中には私から目を通すよう指示した図書もありますが,なかなかバラエティーに富んでいて面白いですね.
1. 書籍
・[中学生からの哲学超入門]
・[CD付 シャーロック・ホームズ傑作短編集]
・[フィンランドの教育はなぜ世界一なのか]
・[応仁の乱]
・[知の体力]
・[量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ]
・[ヴェニスの商人]
・[IT(スティーブン・キング)]
・[楽園をめぐる闘い: 災害資本主義者に立ち向かうプエルトリコ]
・[CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見]
・[ジェフ・ベゾス 果てなき野望]
・[Oxford Bookworms],その他.
2. 映画
・[Mission: Impossible (Fallout)]
・[24 (Twenty Four]
・[Stand by Me]
・[英国王のスピーチ]
・[IT(スティーブン・キング)]
・[オペラ座の怪人]
・[Mamma Mia]
・[Dream Girls]
・[荒鷲の要塞],その他.
3. 音楽
最近の高校生は,音楽,特に洋楽を聴く頻度が少ないと感じます.私が筋金入りの洋楽フリーク(The Beatlesに加えて,特に1970-1980年代の米国ポップス,欧州系ハードロック)ということもあり,生徒には常日頃,音楽を通して英語の音感・語感を養うことのメリットを話しています.
本来であれば,高校生の方から「最近はこんな面白いアーティストがいますよ」と教えてほしいくらいですが,あまりそのような話にはならず,少し残念に思っています.
音声面での英語学習という点では,歌詞がシンプルで覚えやすい,発音がきれい,歌唱力が優れている等の観点から,以下のような少し前の時代のアーティストがお勧めです(デジタル技術が今ほど進んでおらず,実力が如実に表れます).
The Beatles, ABBA, Olivia Newton John, The Carpenters,John Denver, Simon & Garfunkel, etc.
生徒からは以下のような返事が返ってきました.
Ariana Grande, Maroon5, Michael Jackson, One Direction.
少ないですね.日本人アーティストをよく聴くという返答もありました.日本人アーティストの音楽が優れているのは当然です.ただしあくまでも英語学習という観点から見ると,耳から入るインプット量が少ないと思います.
以上,休講期間中に生徒がプリントやドリル以外にどのようなことに興味を持って取り組んだか,その一端をお知らせしました.皆さんの参考になれば幸いです.