仕組み化する

何でもそうですが、自分が目指す分野で力を付けたり、目標を達成するには、学習方法を「仕組み化する」ことが大切です。

英語の場合、学習方法を「仕組み化する」ことで学習効率が大きくアップします。つまり、余計な手間を省き、学習そのものに集中できるということです。

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そうはいっても、そもそもどのように学習計画を立てたらよいかわからないという人も多いことでしょう。大切なのは、「誰にとっても必要な学習」と「自分にとって必要な学習」をバランスよく組み合わせることですが、そもそも自分に何が必要なのかがわからないということがよくあります。

また、自分では計画を立てたつもりでも、客観的にみると、特定のことに偏っていたりといったことがよくあります。たとえば、リスニングが好きな人、得意な人は、文法やリーディングの学習がおろそかになりがちです。また、リーディングにしても、自分が興味のある文章であれば読む気になるけれども、興味のない分野は読む気にならないということがあります。

初級・中級レベルでは、これらのバランスを自分で見極めることはむずかしいように思います。英語力は総合力ですから、リスニングなど音声中心の学習から開始する場合でも、グラマーやリーディングの学習・トレーニングもバランスよく取り入れる必要があります。

当アカデミーでは、自宅学習も含め、一人一人に対して細かい学習計画を立てて皆さんをサポートしています。

一人一人と向き合う

夏休みも後半に入りました。受験生の中には、予備校の大教室に通ったという人もいるでしょう。予備校には多くの受験生が集まりますから、緊張感を維持するには適しています。また、自分で学習スケジュールを立てることができる人や、弱点を客観的に見定め、一人で対策を練ることができる人には向いていると思います。

しかし、大教室の授業に不満を感じた人も中にはいるのではないでしょうか。予備校の大教室で手を上げて質問するには勇気がいります。授業後に講師に聞きに行くにも精神的な負担が伴います。また、そもそもどのように学習計画を立ててよいのかわからないという人もいることでしょう。

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当アカデミーでは、原則として1対1で授業を行います。1コマの授業時間は70分です。受講者は70分間休む暇がありません。音読で口を動かしているか、ディクテーションで手を動かしているか、長文と格闘しているか、講師の矢継ぎ早の質問に必死に答えようとしているか、人により様々ですが、この70分間は自分だけの時間です。

これが大教室の授業だったらどうなるでしょうか。70分のうち、いったいどれだけの時間を自分で占有できるでしょうか。自分がわからないこと、自分にとって必要なことを本当に遠慮なく確認できるでしょうか。

大学受験の場合、こういうことがあります。本人は英語の力を伸ばしたいと思っています。ところがカウンセリングを行うと、英語と同時に、あるいはそれ以上に国語の力が不足している、ということがあります。特に、読書経験が少なかったり、勉強イコール暗記という単純な図式で乗り切ろうとしてきたために、長文や記述式の問題になると太刀打ちできないのです。そのような受験生には、英語以外に現代文(国語)などの学習についても指導・アドバイスすることで、総合的な言語能力の増強を図るようサポートする必要があります。

大学受験で求められるのは総合力ですが、重要なのは学習内容を有機的に結び付けて捉え、なおかつそれらを抽象化・言語化する能力です。一方で、どのようにすればこのような力を身に着けることができるかは一人一人異なります。当アカデミーでは、受講者一人一人と向き合いながら、各自に合った学習プランを立てて、皆さんを応援します。

辞書との付き合い方

英語学習に辞書は欠かせません。
毎年春になると、書店では必ず目立つ場所に辞書が並べられます。
辞書の一番の顧客はおそらくは高校生でしょう。
かつて自分が高校生だった頃と比較すると、内容の充実度には驚くばかりです。

また、実用英検や国連英検を受験する場合も、いずれかの段階で語彙の増強を図る必要があるため、辞書との付き合い方を考える必要があります。

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ふだん受講者の皆さんを見ていると、社会人の場合、大抵は高校生時代に購入した辞書(英和辞書)をそのまま使い続けているケースが多いようです。中には、ポケットに入るミニ辞典で乗り切ろうという猛者の方もいらっしゃいます。

自分で辞書を引いて単語の意味を調べるという基本的な行為を面倒に感じている方も少なくないという印象です。辞書を引くことをおっくうに感じてしまうのは、学生時代に辞書を引く習慣が少なかったことと、自分の目的やレベルに合った辞書を使用していないことが原因です。

理想は、気が付いたら辞書に手が伸びていたという状況ですが、こうなるまでは、指導する側がある程度誘導する必要があると感じています。また、最近では電子辞書が流行りですが、ここはやはり紙の辞書を強くお勧めします。経験上、辞書に印をつける、マーカーで線を引くというアナログな行為が、記憶を定着させる上で有効であると思われるからです。

Across English Academyでは、プロの翻訳者でもある講師が、辞書の選び方から使い方まで丁寧に指導しています。ボロボロになった辞書や単語帳も、後になってみれば、必ずいい思い出になります。

やはり地道なトレーニングは大切

英語力の向上に、才能はそれほど関係ないと思います。
やはり最後は、どこまで地道なトレーニングを継続できるかだと思います。
一定以上のレベルを維持している人たちというのは、トレーニングの継続が習慣になっている人たちのことです。

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英語を習いたての人、社会人になって英語をやり直したいと考えている人は、トレーニングを継続することの大切さに早い段階で気付く必要があります。

この点で、武道やスポーツをやっている人たちは有利かもしれません。なぜなら、「今週は自宅でシャドーイングを毎日3セットずつやってみましょう」というと、大抵はすんなりとやってくれるからです。また、トレーニングがともすれば単調になりやすいことも自らの経験からわかっています。したがって、慣れてくれば、自分なりに工夫して日々の生活の中にトレーニング・メニューを組み込んでいきます。

一人では三日坊主に終わりそうでも、講師のサポートの下、3か月、半年とトレーニングを継続すれば体が慣れてきます。そのうち、かつては自分で壁と感じていたものを知らないうちに乗り越えていたといった経験もできるでしょう。Across English Academyでは、自宅や職場でトレーニングを継続できるよう、一人一人トレーニング・メニューを作成してみなさんをバックアップします。

留学を通して得られるもの

留学というと、学位をとるためだとか、語学を学ぶためといった目的がまず第一に頭に浮かぶことでしょう。しかし、実は留学にはもっと大きな意義があります。

それは、留学することが環境をコントロールするための一つの訓練になるということです。

留学を決意したということは、自分の方向性を自分でコントロールする決意をしたということです。

複雑で面倒な手続きも原則自分で処理しなければなりません。
大学院レベルで留学する場合はエッセイの執筆を通して自分と向き合い、英語の論理で志望理由を伝えなければなりません。

自分の環境をコントロールすることが重要なのはよくわかるが、
そうであれば何も留学までしなくても国内で訓練できるのではないかと思うかもしれません。

確かにそうです。しかし国内では、特に地方では「多国籍な環境下で」訓練することはなかなかできません。
この「多国籍な環境下で」という点はやはり重要です。

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英語圏の大学や大学院は、授業にもよりますが、基本的には世界中から留学生が集う
多国籍な環境です。

授業では、そのような多国籍な環境下で議論し、時には議長として議論をリードすることが求められます。

短期の語学留学でも、多国籍な環境下に身を置くことに変わりはありません。
そのような中、日本に対する根拠のない批判を耳にすることもあるでしょう。

そういうときに冷静に反論できなければ、
授業をコントロールする主導権を相手にゆだねてしまうことになります。
授業といえども、そこは一つの国際社会なのです。

そして日本人は、国の外交を見ればわかることですが、
この自分に有利になるように自己主張し、環境をコントロールするということが
苦手です。

一方、英国や米国、中国、ロシアなどの国々は、「帝国」という歴史プロセスを経験しているからか、環境をコントロールしようとする行動を潜在意識レベルで、つまりはかなりの程度まで無意識で行っているフシがあります。そして、これが個人レベルの言動にも少なからず表れているように思います。

英語力の向上のみを目的に留学するというのは、あまりにももったいない話です。TOEICなどのスコアに現れない部分で成長を自覚できたならば、留学の成果は大いにあったといえるでしょう。

「最短距離」の向こう側へ

TOEICを指導していると、よく聞かれます。
「どうすればスコアが上りますか?」とか、「来月までにスコアを上げたいんですが?!」など。

最近では、多くの企業でTOEICがそれこそ知能テストのように扱われる傾向にあるので、社員も必死ということでしょう。
彼らの目的は、早く目標スコアをクリアして本来の業務に専念したいということであり、至極まっとうな要求でもあります。
それに、日本人はどうしても点数にこだわりますがら、社内で点数が良いと、周りから一目置かれることにもなります。

このようなビジネスパーソンの場合は、目標スコアをクリアするまでは短期戦で集中し、クリアした後はTOECのことはいったん忘れて、
英字新聞やペーパーバック(KindleでもOK)を読む習慣を付けたり、リスニングのスクリプトを実際に使ったりして、英語を楽しむ方向にシフトしてほしいと思います。

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中には、900点を取らないと気が済まないと考えている方もいらっしゃいますが、その場合も、半年なり1年なりといった期限を設けて取り組む、TOEICの問題をひたすら解き続けるといった味気のないトレーニングを避けるなど、配慮が必要です。また、1年掛けて英語をブラッシュアップさせる場合、TOEICの問題以外に、やはり英字新聞やペーパーバックの多読を盛り込むことをお勧めします。

大人になれば、時間は貴重な資産であり、しかもそれが有限であることに気付きます。スコアアップは大切ですが、限られた時間の中、自分の精神や知性を深めてくれるような英文に触れることも大切だと思いますがいかがでしょうか。つまり、英語を単なるツールと割り切らないスタンスもありだということです。それに、そもそも、ネイティブスピーカーは日本人ほどTOEICのスコアを気にしていないことを知っておくのも良いかもしれません。

英語の凹凸

TOEICのリスニング問題は、4カ国のナレーターの英語音声で録音されています。日本人にとって一番なじみがあるのはアメリカ英語でしょう。

そしてそのアメリカ英語ですが、一般的には中西部の英語(というよりは米語)が標準であるとされています。しかし、アメリカに滞在したことがある人はわかると思いますが、日常生活でこの標準米語に接する割合は、特にワシントンDCやニューヨークのような都市部ではそれほど高くないかもしれません。

大学や大学院の先生たちは、非常にきれいな米語を、しかもゆっくりと話す人が多いという印象を受けます。
しかし、一歩キャンパスの外へ出ると、そこには実に雑多な英語が待ち受けています。特にワシントンDCはアフリカ系の人が多いので、普通にダウンタウンを歩いていたり、地下鉄に乗っていたりすると、ラップのような英語が聞こえてきます。

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ここで気になるのは、標準米語を自認するようなアメリカ人にとって、彼らが許容できる英語はどこまでかという問題です。
國弘正雄先生は、『英語の話しかた―国際英語のすすめ』の中で、アメリカ人の航空管制官の例を挙げて、様々な国籍のパイロットが話す英語を理解しなければならない大変さについて触れておられます。つまり、国際化やグローバル化というのは、ほかならぬアメリカ人にとっても一定の負担を強いているということです。

常識的に考えれば、標準米語から著しく逸脱した英語を話す人とやり取りすることは、アメリカ人にとって大きなストレスになることは容易に想像できるのですが、非ネイティブが標準米語を話すことは当然ながら完璧には期待できません。でも、会話という音声を媒体にしてやり取りする際に、意思の疎通が可能か否かを、彼らアメリカ人がどこかで無意識に区別しているような印象を受けます。

もしかすると、ここに、ネイティブとやり取りする際に気を付けておくべき発音上のポイントがあるのかもしれません。

留学相談受付中

富山の英語教室Across English Academyです。

当アカデミーでは、留学を志す皆さんを応援しています。
短期の語学留学から大学・大学院留学まで、学校選びやビザの手続きなど、米国大学院への留学経験がある講師が皆さんをサポートします。

インターネットがこれだけ進化した今、極論を言えば留学しなくてもある程度まで英語でコミュニケーションができるようになります。TOEICで高得点を取得すれば就職や転職でアピールポイントにもなるでしょう。

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しかし、異文化の中でリアルなコミュニケーションを経験することは何物にも代えがたい人生の資産となるはずです。特に、激動する国際関係の中で、海外の留学生たちが日本をどのように見ているか肌で知るための絶好の機会となるはずです。