2017年 始動!

本日から2017年の授業を開始しました。
最初は、高校生対象のTOEFL対策授業でした。
本年も、より良い授業ができるよう、日々勉強を重ねてまいります。
どうぞ、よろしくお願いします。

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さて、昨年はプライベートで一つ残念に思っていることがありました。それは、私生活でいろいろと用事が多く発生したため読書の時間が十分に確保できなかったということです。そこで、正月にゆっくり読もうと、クリスマスから年末にかけて、Kindleも含めて少し多めに本を購入しておいたのですが、いまだにそれらの多くが積読状態のままという情けない状況です。今年は昨年よりは時間的な余裕ができるはずなので、少しずつ目を通したいと思います。

昨年は、英国民がEUから脱退する選択をしたことや、米国では孤立主義的な主張を掲げる候補者が大統領選で当選したことなど、国際政治上の地殻変動が目に見える形で起きた年でした。こういう時こそ、目の前の変化に目を向けつつ、大きな歴史的枠組みの中で国際政治をとらえる姿勢や視座を失わないようにしたいと思います。

今年は、ドイツやフランスなどでも選挙が控えており、英国と同様に激震が走る可能性がないとは言えません。学生時代に国際政治を学んだ経験から、またベルリンの壁崩壊以降、国際政治が変動する様を見てきたことから、世界が常に変化し続けるということは頭ではわかっていますが、それでもここ最近の変化・変動は大きいですね。

このような欧州における大きな変化を見るにつけ、最近、途中でストップしたままになっているフランス語の勉強を再開したいと思うようになりました。フランス語に関しては、学生時代の授業とラジオ講座で少し学んだ経験がある程度ですが、いつかはLe Mondeが読めるようになりたいという大きな目標があります。その思いは、今回のアメリカ大統領選に対する英語圏の一部の報道姿勢に疑問を感じたこともあり、一層強まりました。

趣味の面では、ギターを一本新調したいのと、ここ数年間、全く時間が取れず国内にこもったままの状態なので、ふらっと海外に出たいという希望(本能に近い)は持っています。多分、春頃になるとそういう衝動がふつふつと湧いてくるのではないかと思います。

いずれにせよ、高校生や社会人に英語を教える以上、勉強でも遊びでももっと懐の深い余裕のある人間になりたいですね。しかし仕事と勉強、さらには趣味が不可分に結びついているというのはある意味幸せなことかもしれません。今年も、より多くの方々との出会いを楽しみにしています。

会員連絡 (161221): 英文ライティング (記述式の英文和訳や和文英訳もOK) の添削をメールで受け付けています。

希望大学の入試問題で課される英文ライティングの添削を希望する人は、自分が書いた英文を早めにメールで送ってください。こうすることで、授業時間を有効に使うことができます。記述式の英文和訳や和文英訳も、もちろんOKです。

さて、高校が冬休みに入りました。高校三年生は目前に迫ったセンター試験のことで頭がいっぱいのことでしょう。当塾の場合、今年はセンター試験は自力で取り組める生徒が中心のため、私立の一般入試や国公立の二次試験に向けて、過去問を使った対策授業を行なっています。

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言うまでもなく、私立の一般入試や国公立の二次試験は、センター試験とは試験内容が異なります。私立の場合はマークシートに加えて自由英作文や英文要約などがあります。国公立の場合は英文和訳や和文英訳、さらに私立と同じ自由英作文や、お茶の水女子大のように日本語エッセイの抜粋を使って内容を英文で要約させるものまで、実に様々です。いずれにせよ、英文ライティングの力が大きく結果を左右することは間違いありません。

また、当塾ではここ最近、高校卒業後に海外の大学に直接留学したい、帰国子女枠や編入試験で国内の大学に入学したいといった相談を複数受けています。その場合はTOEFLのスコア提出が求められる場合があります。この場合も、当然ながら英文ライティングの実力アップが必須です。

しかし現実には、入試での比重が増すのとは反対に、英文ライティングは自己学習が難しく、高校生にとって悩みのタネとなっています。そこで当塾では高校入学あるいは中学生のうちから、意識的に英文ライティングの学習・練習を積み重ねていきます。

このような意識的な学習の成果は確実に現れており、例えば、実用英検で課されるライティングのスコアが合格者の平均点をはるかに超えるレベルに到達する生徒もいます。また講師である私自身、NES (Native English Speaker) ではないため、自分自身でも日々研鑽を積み重ねることが大切だと考えています。

いずれにせよ、高校生が抱える受験勉強の負担を少しでも軽減できるよう、目前に様った受験に向け、最大限のサポートをします。

2016年度第2回 実用英検 合格発表!

2016年度第2回 実用英検2次試験の結果が、英検協会のサイトで発表されました。
一部の在塾生からは、すでに合格の報告を受けています。
合格した皆さん、本当におめでとうございます。

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なお、今回は代表者である私自身も1級を受験しています。実用英検は、2016年度から CSE (Common Scale for English) が導入され、試験内容にも変更が加えられています。変更内容自体は英検協会のサイトで確認できますが、スコアの具体的な算定方法から2次試験の手順や会場の様子まで、これまでと比較して何が変わったのか、このタイミングで体験し、肌で感じておくことが必要だと判断し、受験しました。授業が忙しく直前対策はほとんどできませんでしたが、普段の学習方法を信じて受験し、無事合格をいただいています。

私は、生徒から見れば先生ですが、自分では「一学習者・実践者」でもあると思っています。これからも、一緒に楽しく頑張りましょう。

会員連絡 (160905): 実用英検2次試験対策を行います

2016年度第2回 実用英検1次試験の結果が、英検協会のサイトで発表されました。
今回も、一部の在塾生からは、早々に合格の報告を受け取っています。

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事前に入念に準備をして臨んだ人、短期間の突貫工事で本番を迎えた人、皆さんそれぞれの事情を抱えながらよく頑張ったと思います。まずは、おめでとうと申し上げます。

今回、僅差で合格に届かなかった人も、短期間の集中授業で驚くほどスコアが伸びたことに気づいたと思います。自信を持って次回の試験に臨んでください。

1次試験をパスした人には、引き続き2次試験対策を行います。
集中授業が終了した人は、通常授業で模擬面接等の練習をします。
しばらく合格の余韻に浸ったら、気持ちを切り替えて2次試験に臨みましょう。

2016年度第2回 実用英検 が迫りました

2016年度第2回 実用英検 が今週末に実施されます。当塾でも、新入塾生の多くが受験します。十分な時間をかけることができた人、夏休みあたりから突貫工事のように対策を始めた人、事情は様々ですが、一人でも多くの生徒が合格することを願っております。

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さて、実用英検は2016年度第1回から、以下のように内容が一部新しくなりました。

1級

これまで問題用紙に記載されていた「POINTS」がなくなりました。代わりに、「3つの理由」をあげて意見をサポートせよという形式に変更されました

準1級

これまでのEメール形式から、前回までの1級と同形式のエッセイ作成方式に変わりました。

2級

これまでの語句整序問題が無くなり、ライティングテストが導入されました。

より詳しい内容は、日本英語検定協会のサイトをご確認ください。

細かな変更内容はさておき、全体として言えるのは、上位級では以前にも増してライティングが重視されるようになってきたということです。また、準1級のEメール形式が廃止され、2級、準1級、1級の全てにおいてスタンダードなエッセイ作成方式に統一されました。

エッセイ作成方式に統一されたことで、実用英検の対策勉強からスタートし、TOEFLやIELTS、さらには国内の一部の大学で採用されているTEAP(現在、対応に向けて準備を進めています)に、よりスムーズに移行できるようになりました。

海外の大学に正規留学する場合はTOEFLの受験は必須ですが、加えて最近では、国内の大学でも選考過程でTOEFLのスコアを考慮に入れる学部や学科が増加しています。また、実用英検の準1級に合格することで、一定の優遇措置が得られる場合もあります。いずれにせよ、高校生のみなさんは、志望先に応じた計画を早めに立てることをお勧めします。

実用英検 対策講座 (中高生対象) 好評開講中

夏休みも中盤に入り、中高生の皆さんは、勉強に遊びに、忙しくも楽しい毎日を送っていることと思います。
当塾では、2か月後に迫った2016年度第2回実用英検 に向けた集中授業形式の対策講座を好評開講中です。

実用英検 受験で大切なのは、受験2か月前からの集中力です。
普段はリーディングやリスニング、多読や音読など、英語の基礎体力をじっくりと養い、2か月前からは過去問を使って「受かるための対策」に移行します。

実用英検 にははっきりとした傾向があり、リーディングからリスニング、ライティング、インタビューまで、ポイントを押さえながら説明し、最後には体が自然に反応するレベルまで持って行きます。

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当塾では、通常、入塾後に一定の時間をかけて「英語の習得方法」を実践的に学びます。このため、小学生でもシャドーイングやオーバーラッピングからディクテーションまで、複数の練習方法を使い分けられるようになります。このような習得方法をある程度身につけた後、本人の希望を確認した上で実用英検その他の試験対策に移行します。

初めて当塾に来る中学生や高校生の中には、英語の正しい習得方法を知らず、音読すらやったことがないという生徒もいます。学校の定期テスト対策と同様に、声を出さずに「黙って静かに勉強」する癖が身についているのかもしれません。このような場合、早い段階で気持ちを切り替え、体を慣らす必要があります。

これは難しいことではなく、気持ち一つで簡単にできます。要は、「一歩前に踏み出す小さな勇気」が本人にあるかどうか、「静かに見守る気持ち」が母親にあるかどうかです。また、お母さん方の中には、内申点に間に合うようにお願いしたいという気持ちもあるかもしれませんが、英検受験は英語習得においては一部を占めているにすぎません。基本的には、中長期的な目で見守ることが大切です。

授業では、1コマの授業中に、インプットからアウトプットに向けて、実戦形式で流れるように授業を進めます。グラマーやリーディングも含め、静かに黙って講師の説明を聴くだけというスタイルは取っていません。なぜなら、授業の主役は生徒であり、たとえ1コマの授業であっても、たっぷり読み、聴き、声に出したという充実感を得てもらうことが大切だと考えているからです。

中3生や高3生のなかには、部活を引退してしんみりとした毎日を送っている人、英検に申し込んだけれど、どのように対策を立てればいいかわからない人もいると思います。当塾では「本人のやる気」以外には何も求めません。高校・大学受験と英検受験の両方を頑張るというのは、それ自体が価値のあることです。卒業前に残された最後の夏休みです。部活と同様、思い出に残るような本物の英語の学び方に触れてみませんか。

「学習者」と「実践者」

英語習得のプロセスにおいては、「学習」すなわち「実践」であり、逆もまた然りです。誰に頼まれたわけでもないのに、無理に両者を分ける必要はありません。「実践」は将来のために取っておくものではなく、今すぐに普段の生活に取り入れることができます。

中高生で英検上位級に合格した人は、合格後の英語生活を振り返ってみてください。合格前と合格後では、リーディングやリスニングの質・量は変化しましたか?上位級に合格するということは、難易度の高い英文、多様な生の英語を処理できるレベルに近づきつつあることの証です。せっかく上位級に合格したのに、合格後も以前と同様にドリルや問題集をやるだけになっているとすれば、あまりにももったいない話だと思いませんか。

また、大学生や社会人にTOEIC対策を行うこともありますが、普段の英語生活のことを聞いてみると、公式問題集その他の参考書やドリルは使っているものの、英字新聞やペーパーバックを自分で買って読んでいる人は少ないですね。TOEICは今春から試験形式に変化があり、今まで以上にリーディング能力が求められる内容になりました。このため、英字新聞の購読が「試験に役立つ」という言い方をすると、反応する人もいましたが…。しかし、言うまでもなくこれら生の英文は、例えば800点とったらチャレンジするなどという性質のものではないと思いますがどうでしょうか。

英語を実践するのにレベルも学年も、さらに言えば場所も関係ありません。要はその人の意識・無意識に基づいた行動です。英字新聞や多読本を自分で買って読む、Podcastで海外ニュースを聴く、ITunes Uで海外の大学・大学院の講義を聴講するなど、できることはたくさんあります。私も高校生時代はStudent Times(今はThe Japan Times ST)、時には格好つけてThe Japan Timesを買い、辞書を片手に楽しく読んでましたよ。

http://www.youtube.com/watch?v=T7yC-5IDhKM&list=PLF7D78F06BEC0901C

英語に限らず、言葉は生き物であり、奥が深いのは言うまでもありません。日本人は真面目ですから、「一生、勉強ですよ」というのもアリでしょう。しかし肩の力を抜いて楽しむことも同じように大切であり、特に中高生で英検上位級に合格する人はそれができる入り口に立っていることに早く気づいて欲しいと思います。

会員連絡 (160627): 夏期授業スケジュールに関するお知らせ

夏期授業スケジュールに関してお知らせします。

特にご連絡がない限り、通常通りの日時に授業を行います。
夏休み中の旅行等、予定がある場合はご連絡ください。

また、英検や入試対策などの目的で、授業時間を増やしたい場合も、早めにご連絡をお願いします。

当塾の指導方針について: 高校生編(海外の大学に進学する場合)

1. 当塾の基本的な考え方

英語の学び方という点においては、国内の大学に進学する場合と同じです。こちらのエントリをご確認ください。

留学で一番大切なのは何でしょうか。英語力や費用でしょうか。それらももちろん大切です。これらに不安があるとそもそも留学に向けた準備ができません。でもそれらよりもっと大切なことがあります。ここまで言えばもう分かると思いますが、それは「決断」です。つまり留学すると自分で決めることです。何だ、そんなことかと思われるでしょう。でも実際にはこの「決断」ができずに迷っている人がいるのも事実です。

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留学には予期しないことがいろいろ起こります。例えば、TOEFLが目標スコアに達しない、親が反対している、予算が厳しい、etc。留学には大きなエネルギーが必要で、それは時には周りを巻き込むほど強いものでなければなりません。言い換えれば、人任せにすることなく自分が主導権を握って前に進む必要があるということです。私はこれを「コントロールする」と表現しています。つまり、自分が動くから歯車が回るのであって、その逆ではないということです。例えば現在高校生で、留学の意志があり、家族の了解も得られている場合は、貴重な機会です。実際のプロセスでは、すべてを人任せにすることなく、自分から率先して物事を進めることで、有意義な経験が得られると思います。

一方、留学したい気持ちはあるが、まだ決めかねている場合はどうすればいいのでしょうか。留学は人生の大きな転機となるかもしれず、迷いが生じるのも理解できます。その場合は、やはり焦らず考えるしかありません。自分の気持ちが不安定な状況では学習にも身が入りません。留学経験者の意見を聞いたり情報を集めながらじっくり考えましょう。

ただしここで重要な点があります。それは迷っている間もTOEFL等の対策や学習は中断すべきではないということです。多少なりとも留学に興味があるのであればTOEFLの学習には抵抗はないでしょうし、迷っている間にも時間は過ぎていきます。結果として留学を断念したり先に延ばしたりする場合でも、英語学習自体は、将来的に大きな財産になります。

当アカデミーでは、留学の相談は歓迎しますが、迷っている人に無理に留学を勧めることはありません。また、一口に留学と言ってもいろいろな種類や形態があります。例えば、すでに大学を卒業している場合は、学位の取得を目指さない形での留学が可能です。一部の大学院では、オンラインでの履修や学位の取得も可能です。LinkedInなどで海外のいろいろな人のプロフィールを見ていると、最近では、○○大学院の△△コースのCertifiteを得ている等、自分の専門に特化したコースの専門教育を受けていることをアピールしている人が目立ちます。これは、大学院レベルでの履修者の割合が少ない日本とは大きく異なる点です。

2. TOEFL対策をベースにアカデミック・リーディングやライティングも指導

いうまでもなく、国内の大学に進学する場合と異なり、留学ではTOEFLの受験が必須になります。また、受け入れ先が求めるスコアは絶対にクリアしなければなりません。現実には、基準スコアをクリアしていなくても受け入れてくれるケースはあるようです。ただしその場合は、正規の授業が始まる前に英語のクラスを受講しなければならず、費用や時間の面で大きなロスとなります。正規留学を目指す場合は、TOEFLのスコアは必達と考えましょう。

TOEFLはTOEICとは異なり、一般的な日本人にとっては負担の大きな試験です。このため、所期のスコアを達成するまでに一定の時間がかかります。目標スコアによっても異なりますが、通常は1年程度の期間は見ておくべきです。これは、スコアを上げること自体に一定の時間がかかること、予定した留学時期が近づくと、事務手続き等で時間的な余裕がなくなるためです。

また、TOEFLは大事ですが、実際には留学におけるスタート時点に過ぎません。中には、向こうに行ってからが心配という方もいるでしょう。例えば、毎週・毎期末のレポートはどのように書けばいいのか等。理想を言えば、早い段階でTOEFL対策を終わらせ、本格的なリーディングやライティングの準備をしておくことが望ましいと思います。

スピーキングが大事ではないということではありません。ただ、日本にいる間に何ができるか、バランスを考慮しつつ何を優先することが望ましいかという観点から考えると、リスニングを欠かさずにリーディングやライティングにじっくり取り組むことが良いだろうということです。TOEFLのスコアをクリアしている限り、最低限のスピーキング能力はあるわけで、あとは留学後の環境の中で慣れていくことが現実的な対策になると思います。一方、留学後のリーディングやライティングでは正確さが求められます。そのためには留学前に適切な方法で学んでおく必要があり、時間がかかります。

近年は学習指導要綱の内容がコミュニケーション志向に移行してきていることから、また特に英文の精読学習が少ないことが原因で、文法知識が曖昧だったり、読解で苦労している高校生が多い印象を受けます。日常会話程度のスピーキングができる場合でも、リーディングの際に内容を読み違えていたりライティングで文法的な間違いがあったりします。留学後のコミュニケーションで正確な意思疎通を目指すのであれば、国内の大学に進学する場合以上の正確さが求められると考えるのは当然です。このため、当アカデミーでは、卒業後に英語圏の大学に留学を希望する高校生に対しては、国内組と同様、あるいはそれ以上に、文法や読解、英作文をみっちり学ぶよう意識付けを図ります。