会員連絡 (160905): 実用英検2次試験対策を行います

2016年度第2回 実用英検1次試験の結果が、英検協会のサイトで発表されました。
今回も、一部の在塾生からは、早々に合格の報告を受け取っています。

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事前に入念に準備をして臨んだ人、短期間の突貫工事で本番を迎えた人、皆さんそれぞれの事情を抱えながらよく頑張ったと思います。まずは、おめでとうと申し上げます。

今回、僅差で合格に届かなかった人も、短期間の集中授業で驚くほどスコアが伸びたことに気づいたと思います。自信を持って次回の試験に臨んでください。

1次試験をパスした人には、引き続き2次試験対策を行います。
集中授業が終了した人は、通常授業で模擬面接等の練習をします。
しばらく合格の余韻に浸ったら、気持ちを切り替えて2次試験に臨みましょう。

2016年度第2回 実用英検 が迫りました

2016年度第2回 実用英検 が今週末に実施されます。当塾でも、新入塾生の多くが受験します。十分な時間をかけることができた人、夏休みあたりから突貫工事のように対策を始めた人、事情は様々ですが、一人でも多くの生徒が合格することを願っております。

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さて、実用英検は2016年度第1回から、以下のように内容が一部新しくなりました。

1級

これまで問題用紙に記載されていた「POINTS」がなくなりました。代わりに、「3つの理由」をあげて意見をサポートせよという形式に変更されました

準1級

これまでのEメール形式から、前回までの1級と同形式のエッセイ作成方式に変わりました。

2級

これまでの語句整序問題が無くなり、ライティングテストが導入されました。

より詳しい内容は、日本英語検定協会のサイトをご確認ください。

細かな変更内容はさておき、全体として言えるのは、上位級では以前にも増してライティングが重視されるようになってきたということです。また、準1級のEメール形式が廃止され、2級、準1級、1級の全てにおいてスタンダードなエッセイ作成方式に統一されました。

エッセイ作成方式に統一されたことで、実用英検の対策勉強からスタートし、TOEFLやIELTS、さらには国内の一部の大学で採用されているTEAP(現在、対応に向けて準備を進めています)に、よりスムーズに移行できるようになりました。

海外の大学に正規留学する場合はTOEFLの受験は必須ですが、加えて最近では、国内の大学でも選考過程でTOEFLのスコアを考慮に入れる学部や学科が増加しています。また、実用英検の準1級に合格することで、一定の優遇措置が得られる場合もあります。いずれにせよ、高校生のみなさんは、志望先に応じた計画を早めに立てることをお勧めします。

実用英検 対策講座 (中高生対象) 好評開講中

夏休みも中盤に入り、中高生の皆さんは、勉強に遊びに、忙しくも楽しい毎日を送っていることと思います。
当塾では、2か月後に迫った2016年度第2回実用英検 に向けた集中授業形式の対策講座を好評開講中です。

実用英検 受験で大切なのは、受験2か月前からの集中力です。
普段はリーディングやリスニング、多読や音読など、英語の基礎体力をじっくりと養い、2か月前からは過去問を使って「受かるための対策」に移行します。

実用英検 にははっきりとした傾向があり、リーディングからリスニング、ライティング、インタビューまで、ポイントを押さえながら説明し、最後には体が自然に反応するレベルまで持って行きます。

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当塾では、通常、入塾後に一定の時間をかけて「英語の習得方法」を実践的に学びます。このため、小学生でもシャドーイングやオーバーラッピングからディクテーションまで、複数の練習方法を使い分けられるようになります。このような習得方法をある程度身につけた後、本人の希望を確認した上で実用英検その他の試験対策に移行します。

初めて当塾に来る中学生や高校生の中には、英語の正しい習得方法を知らず、音読すらやったことがないという生徒もいます。学校の定期テスト対策と同様に、声を出さずに「黙って静かに勉強」する癖が身についているのかもしれません。このような場合、早い段階で気持ちを切り替え、体を慣らす必要があります。

これは難しいことではなく、気持ち一つで簡単にできます。要は、「一歩前に踏み出す小さな勇気」が本人にあるかどうか、「静かに見守る気持ち」が母親にあるかどうかです。また、お母さん方の中には、内申点に間に合うようにお願いしたいという気持ちもあるかもしれませんが、英検受験は英語習得においては一部を占めているにすぎません。基本的には、中長期的な目で見守ることが大切です。

授業では、1コマの授業中に、インプットからアウトプットに向けて、実戦形式で流れるように授業を進めます。グラマーやリーディングも含め、静かに黙って講師の説明を聴くだけというスタイルは取っていません。なぜなら、授業の主役は生徒であり、たとえ1コマの授業であっても、たっぷり読み、聴き、声に出したという充実感を得てもらうことが大切だと考えているからです。

中3生や高3生のなかには、部活を引退してしんみりとした毎日を送っている人、英検に申し込んだけれど、どのように対策を立てればいいかわからない人もいると思います。当塾では「本人のやる気」以外には何も求めません。高校・大学受験と英検受験の両方を頑張るというのは、それ自体が価値のあることです。卒業前に残された最後の夏休みです。部活と同様、思い出に残るような本物の英語の学び方に触れてみませんか。

「学習者」と「実践者」

英語習得のプロセスにおいては、「学習」すなわち「実践」であり、逆もまた然りです。誰に頼まれたわけでもないのに、無理に両者を分ける必要はありません。「実践」は将来のために取っておくものではなく、今すぐに普段の生活に取り入れることができます。

中高生で英検上位級に合格した人は、合格後の英語生活を振り返ってみてください。合格前と合格後では、リーディングやリスニングの質・量は変化しましたか?上位級に合格するということは、難易度の高い英文、多様な生の英語を処理できるレベルに近づきつつあることの証です。せっかく上位級に合格したのに、合格後も以前と同様にドリルや問題集をやるだけになっているとすれば、あまりにももったいない話だと思いませんか。

また、大学生や社会人にTOEIC対策を行うこともありますが、普段の英語生活のことを聞いてみると、公式問題集その他の参考書やドリルは使っているものの、英字新聞やペーパーバックを自分で買って読んでいる人は少ないですね。TOEICは今春から試験形式に変化があり、今まで以上にリーディング能力が求められる内容になりました。このため、英字新聞の購読が「試験に役立つ」という言い方をすると、反応する人もいましたが…。しかし、言うまでもなくこれら生の英文は、例えば800点とったらチャレンジするなどという性質のものではないと思いますがどうでしょうか。

英語を実践するのにレベルも学年も、さらに言えば場所も関係ありません。要はその人の意識・無意識に基づいた行動です。英字新聞や多読本を自分で買って読む、Podcastで海外ニュースを聴く、ITunes Uで海外の大学・大学院の講義を聴講するなど、できることはたくさんあります。私も高校生時代はStudent Times(今はThe Japan Times ST)、時には格好つけてThe Japan Timesを買い、辞書を片手に楽しく読んでましたよ。

http://www.youtube.com/watch?v=T7yC-5IDhKM&list=PLF7D78F06BEC0901C

英語に限らず、言葉は生き物であり、奥が深いのは言うまでもありません。日本人は真面目ですから、「一生、勉強ですよ」というのもアリでしょう。しかし肩の力を抜いて楽しむことも同じように大切であり、特に中高生で英検上位級に合格する人はそれができる入り口に立っていることに早く気づいて欲しいと思います。

会員連絡 (160627): 夏期授業スケジュールに関するお知らせ

夏期授業スケジュールに関してお知らせします。

特にご連絡がない限り、通常通りの日時に授業を行います。
夏休み中の旅行等、予定がある場合はご連絡ください。

また、英検や入試対策などの目的で、授業時間を増やしたい場合も、早めにご連絡をお願いします。

当塾の指導方針について: 高校生編(海外の大学に進学する場合)

1. 当塾の基本的な考え方

英語の学び方という点においては、国内の大学に進学する場合と同じです。こちらのエントリをご確認ください。

留学で一番大切なのは何でしょうか。英語力や費用でしょうか。それらももちろん大切です。これらに不安があるとそもそも留学に向けた準備ができません。でもそれらよりもっと大切なことがあります。ここまで言えばもう分かると思いますが、それは「決断」です。つまり留学すると自分で決めることです。何だ、そんなことかと思われるでしょう。でも実際にはこの「決断」ができずに迷っている人がいるのも事実です。

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留学には予期しないことがいろいろ起こります。例えば、TOEFLが目標スコアに達しない、親が反対している、予算が厳しい、etc。留学には大きなエネルギーが必要で、それは時には周りを巻き込むほど強いものでなければなりません。言い換えれば、人任せにすることなく自分が主導権を握って前に進む必要があるということです。私はこれを「コントロールする」と表現しています。つまり、自分が動くから歯車が回るのであって、その逆ではないということです。例えば現在高校生で、留学の意志があり、家族の了解も得られている場合は、貴重な機会です。実際のプロセスでは、すべてを人任せにすることなく、自分から率先して物事を進めることで、有意義な経験が得られると思います。

一方、留学したい気持ちはあるが、まだ決めかねている場合はどうすればいいのでしょうか。留学は人生の大きな転機となるかもしれず、迷いが生じるのも理解できます。その場合は、やはり焦らず考えるしかありません。自分の気持ちが不安定な状況では学習にも身が入りません。留学経験者の意見を聞いたり情報を集めながらじっくり考えましょう。

ただしここで重要な点があります。それは迷っている間もTOEFL等の対策や学習は中断すべきではないということです。多少なりとも留学に興味があるのであればTOEFLの学習には抵抗はないでしょうし、迷っている間にも時間は過ぎていきます。結果として留学を断念したり先に延ばしたりする場合でも、英語学習自体は、将来的に大きな財産になります。

当アカデミーでは、留学の相談は歓迎しますが、迷っている人に無理に留学を勧めることはありません。また、一口に留学と言ってもいろいろな種類や形態があります。例えば、すでに大学を卒業している場合は、学位の取得を目指さない形での留学が可能です。一部の大学院では、オンラインでの履修や学位の取得も可能です。LinkedInなどで海外のいろいろな人のプロフィールを見ていると、最近では、○○大学院の△△コースのCertifiteを得ている等、自分の専門に特化したコースの専門教育を受けていることをアピールしている人が目立ちます。これは、大学院レベルでの履修者の割合が少ない日本とは大きく異なる点です。

2. TOEFL対策をベースにアカデミック・リーディングやライティングも指導

いうまでもなく、国内の大学に進学する場合と異なり、留学ではTOEFLの受験が必須になります。また、受け入れ先が求めるスコアは絶対にクリアしなければなりません。現実には、基準スコアをクリアしていなくても受け入れてくれるケースはあるようです。ただしその場合は、正規の授業が始まる前に英語のクラスを受講しなければならず、費用や時間の面で大きなロスとなります。正規留学を目指す場合は、TOEFLのスコアは必達と考えましょう。

TOEFLはTOEICとは異なり、一般的な日本人にとっては負担の大きな試験です。このため、所期のスコアを達成するまでに一定の時間がかかります。目標スコアによっても異なりますが、通常は1年程度の期間は見ておくべきです。これは、スコアを上げること自体に一定の時間がかかること、予定した留学時期が近づくと、事務手続き等で時間的な余裕がなくなるためです。

また、TOEFLは大事ですが、実際には留学におけるスタート時点に過ぎません。中には、向こうに行ってからが心配という方もいるでしょう。例えば、毎週・毎期末のレポートはどのように書けばいいのか等。理想を言えば、早い段階でTOEFL対策を終わらせ、本格的なリーディングやライティングの準備をしておくことが望ましいと思います。

スピーキングが大事ではないということではありません。ただ、日本にいる間に何ができるか、バランスを考慮しつつ何を優先することが望ましいかという観点から考えると、リスニングを欠かさずにリーディングやライティングにじっくり取り組むことが良いだろうということです。TOEFLのスコアをクリアしている限り、最低限のスピーキング能力はあるわけで、あとは留学後の環境の中で慣れていくことが現実的な対策になると思います。一方、留学後のリーディングやライティングでは正確さが求められます。そのためには留学前に適切な方法で学んでおく必要があり、時間がかかります。

近年は学習指導要綱の内容がコミュニケーション志向に移行してきていることから、また特に英文の精読学習が少ないことが原因で、文法知識が曖昧だったり、読解で苦労している高校生が多い印象を受けます。日常会話程度のスピーキングができる場合でも、リーディングの際に内容を読み違えていたりライティングで文法的な間違いがあったりします。留学後のコミュニケーションで正確な意思疎通を目指すのであれば、国内の大学に進学する場合以上の正確さが求められると考えるのは当然です。このため、当アカデミーでは、卒業後に英語圏の大学に留学を希望する高校生に対しては、国内組と同様、あるいはそれ以上に、文法や読解、英作文をみっちり学ぶよう意識付けを図ります。

当塾の指導方針について: 高校生編(国内の大学に進学する場合)

1. 当塾の基本的な考え方

国内であれ海外であれ、希望の大学や学部に進学し、その後の学生生活を知的に満喫するために必要な英語力とは何か、そのことを考えながら指導しています。その際に当塾では、基本文法の習得ならびに、正確な英文読解および英作文能力の習得を重要視します。なぜなら、正確な英文読解を志向することで初めて正しい知識や情報に到達できるからであり、口語英語力の習得を目指す場合も、その道筋は一定レベルの英作文能力を志向することの延長線上に存在すると考えているからです。そして、そのための道筋は高校生のうちに提示すべきであるとも考えています。

この過程で生徒は様々なことを学ぶことができます。たとえば、勘やフィーリングだけでは高度な英文は読めないこと、一方、高度な英文が読めるようになることで視野が大きく広がること、視野が広がることで物事を客観的に分析する姿勢が身につくこと、日本語と英語の間に横たわる深い溝に目を向けることで言葉や異文化に対する謙虚な姿勢が身に付くこと等です。このように、一定レベル以上の英語力を身に付けるには、英文読解や英作文といった地道な訓練が結局は、遠回りのように見えて実は近道なのです。当塾では、高校生であれば気持ち一つでだれでもこのような知的訓練に取り組めると考えており、結果として得られる喜びは大きいと信じています。

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最近、「4技能」という言葉を耳にする機会が増えました。かつて学校英語が読解や文法中心のカリキュラムだったことへの批判から発展したアプローチで、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングをバランスよく学ぼうという考え方です。当塾は個人または少人数制の授業のため、普段から音声指導にはたっぷりと時間をかけています。ただし同時に、正確かつ高度な英文読解能力の習得がおろそかになってはならないとも考えています。国際社会における日本の立ち位置を考えると、この先の時代において、世界の情報を正確かつ素早く読み取り分析するための知的努力が不要になるとは思えません。様々な分野でこの国の将来を担うであろう志ある高校生には、自分の目標や役割にふさわしい英語力が身に付くよう指導してあげたいと考えています。

たとえば日本は世界に冠たる翻訳大国です。これだけの翻訳書が母国語で読める国は世界のどこにもありません。英語辞書の充実度もトップクラスです。個人的に通訳や翻訳の世界にも身を置いているのでわかるのですが、これらの世界で活躍しているプロ通訳者・翻訳者はみな、文法や読解、英作文の学習を地道に継続した人たちです。このように、英文読解や英作文の学習は高度な英語力を目指す場合に必ず必要となりますが、独学が面倒で難しいのも事実です。当塾の授業では、中学生のうちから英文読解や筆写に多くの時間を割きますが、高校生の場合も、特に高校入学以降に入塾した生徒には、じっくりと時間をかけて、正しく英文を読み、書けるよう指導します。

2.個人の進路に応じた授業内容

高校入学以降に入塾した生徒の場合、概ね最初の1年間は基本文法の習得に重点を置きます。文法の学習は退屈で面倒な部分があることは承知しています。だからこそ一緒に伴走してくれるコーチ役が必要なのではないでしょうか。基本文法を学んだあとは、あるいはその過程で、英文読解や英作文の学習を追加します。生徒には進度や希望に応じて課題を課しますが、全ての課題について、代表者が一人一人細かく添削した上で解説します。

多くの高校生が率直に考えているのは、希望する大学や学部に合格することです。教える側もこのような希望は最大限尊重しなければなりません。一方で、高校入学早々からそのための「対策」を口にするのは無粋というものです。高校時代の3年間は人生で一度きりです。当塾では、知的好奇心が旺盛になる時期に、正しい方法で英語を学びながら優れた英文を紹介・吸収してもらうことも大切ではないかと考えています。

授業では、生徒の興味や習熟度に応じて、代表者が所有するさまざまな英文素材から、内容が優れたテキストを選んで精読・多読・暗唱・筆写してもらいます。当塾で学習する場合、平均的な高校生よりもはるかに多くの英文を読み、書き、声に出すことになります。これらの学習で読んだり声に出して身に付けた英文は、その後の人生で大きな糧となります。もちろん、レベルを無視して最初から難しい英文を読ませることはありませんので安心してください。

3年生の夏以降は、進度や希望を確認したうえで、志望学部を意識した授業内容に段階的に移行します。この段階では、「合格」することを最優先に指導します。志望学部の過去問を中心に一人一人マンツーマンで丁寧に解説します。

3.求める生徒像

当塾では、特に、英語の習得が自分の人生にとって大切になると考えている高校生を歓迎します。在籍高校は問いません。やる気はあるけれど、学び方がわからない、部活で忙しいという生徒も大歓迎です。代表者は文武両道が大事だと考えている人間です。このため有効な時間の使い方等、アドバイスできます。また、普段の授業では、生徒がリラックスして対話できるよう気を配っています。人生で一度しかない高校生時代を、英語学習で思う存分エンジョイしましょう!

当塾の指導方針について: 中学生編

新年度の開始にあたり、当塾の基本的な考え方・指導方針についてお知らせします。

1.当塾の基本的な考え方

当塾が行っているのは「英語教育」です。当塾が考える英語教育とは、「英語を正しく習得し、広く世界に目を向けること、良質な素材を使用することで複眼的な物の見方を学び、自分の頭で考える習慣を養うこと」です。

英語を正しく読み、聴き、書き、話すことができるようになるには、方法論が適切でなければなりません。英語習得に王道はないといわれますが、当塾では適切な方法はあると考えており、それらの方法を日々実践しています。ブログでは時折、早期の英検合格者の経験談を掲載していますが、彼ら・彼女らが成功を収めた背景には、ブログでは詳細をお知らせできない、長年の経験で培った方法論があります。

また、中学生には、英語を身につけることで視野が大きく広がること、様々なものの考え方が世界には存在することを学んでほしいと思います。中学生活に悩みはつきませんが、広く世界に意識を向けながらそれらの悩みと向き合ってほしいと願っています。

2.CEFRに基づいた授業内容

一般的に、富山では複数の私立高校の入試対策が必要ないため、中学時代の3年間を思う存分英語力の強化に費やすことができます。当塾では、このメリットを最大限生かすことができるよう配慮しつつ、カリキュラムを組んでいます。

またこれも富山の大きな特徴ですが、実用英検をベースに英語力を測る傾向が強いようです。一方、国際的な視点で見た場合、近年ではEUが開発したCEFRをもとに多くのカリキュラムやテキストが策定・作成されています。検定試験では、IELTSやケンブリッジ英検が、CEFRとの間で高い整合性を保っています。

グローバルな基準とローカルな基準のどちらに軸足を置くかは悩ましい問題です。特に実用英検は、これまでは国内で独自に発展してきたという経緯があります。しかし最近では「英検CSEスコア」の策定等、実用英検の側でCEFRへの歩み寄りとも思える動きがみられます。私見ですが、この動きは今後も続くものと思われます。

このような観点から、当塾では、国内の価値基準や学習指導要領に配慮しつつも、基本的にはCEFRを中心にカリキュラムを組み、授業を進めています。CEFRをベースにすることで、生徒や保護者は、自分や自分の子供が今どのレベルで学習しているかが把握できます。さらに、CambridgeOxfordなど海外の出版社が開発した良質なテキストを使用することができ、これは大きなメリットであると考えています。

中学入学時(または小学6年時)から指導を開始した場合、個人差はありますが、中学卒業時までにCEFRのA2 – B1レベルに到達するよう指導します。実用英検では準2級 – 2級レベルです。したがって、英文法に関しては、高校の内容を一部先取りして学ぶことになります。英文法は、当然ですが中学生のうちから体系的に習得しなければなりません。講師が日本人であること、学校の進度や学習指導要領の内容を理解していることから、CEFRを基準にしても、日本人英語学習者にとって必要な文法知識の取りこぼしが生じることはありません。

具体的な指導においては、音声指導を非常に重要視しています。授業ではシャドーイングやディクテーション等、大人でも一人で取り組むことが困難なトレーニングをたっぷり行います。この効果は絶大で、すべての生徒がリスニングを得意と考えるようになります。通常は、このような音声・筆写指導をたっぷり行いつつ、3年生の夏休み・2学期以降は高校入学後を視野に入れ、本格的な英文精読、英作文指導に移行します。

3.小学生の指導について

当塾は、小学6年生以上を入塾の対象としています。これは、代表者が低学年の指導経験がないこと、低学年の指導には高学年とは異なるアプローチが必要だと考えているためです。6年生未満の生徒の保護者からメールで問い合わせをいただくことがありますが、その場合は、個人的に持ち合わせている知識の範囲内でお答えするようにしています。あくまでも参考程度にとらえていただければ幸いです。メールでの問い合わせは学年に関係なく随時受け付けています。遠慮なくお問い合わせください。

高校3年生、TOEFL iBT 目標スコアを達成し、米国の大学に合格!

年明けからセンター試験、実用英検、大学一般入試等、休む暇なく全力で駆け抜けてきましたが、ここにきてまたうれしい結果が届きました。米国の大学への留学を希望する高校3年生がTOEFL iBT で目標スコアを達成し、正式に入学が許可されました。

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当塾では、国内の大学のみならず、海外の大学への留学を希望する高校生を最大限応援しています。なぜなら、大学はもはや国内の価値観や基準だけで選ぶ時代ではないからです。インターネットが普及し、世界中の大学の情報が簡単に得られるようになった今、世界レベルで自分に合った大学を選ぶのは、ある意味当然のことです。奨学金制度や学生に対するサポート、将来的な人脈やキャリア形成の面からも、意識の高い高校生やお母さん方にとっては、確実に現実的な選択肢の一つになっていると思います。

ただ、多くの場合、ネックになるのはTOEFLです。TOEFLは過去に数回試験内容が変更されており、現行の試験はTOEFL iBT です。大きく分けて4つのパートから構成されており、4技能すべてで一定のスコアが要求されます。TOEFL iBT はIELTSと比較されることがありますが、細かな面で違いがあります。また、米国の大学ではTOEFL iBTが選考基準になっていることが多いようです。

TOEFL iBT の難しさは、特にIntegratedと呼ばれる試験形式にあります。たとえばライティングやスピーキングでは、提示されたパッセージを読み、会話や講義を聴き、それらの情報をもとに書いたり話したりするという作業が求められます。これは国内の試験には見られない出題形式で、センター試験レベルの学習では歯が立ちません。現実的には、難関学部に入学した大学生が、最低半年程度準備して本番に臨むというのが一般的だろうと思います。

今回の生徒Nさんの場合、夏休みから約半年の学習で見事目標スコアをクリアしました。当塾に来たときにはまだ一度も受験したことがなく、その後直ぐに受験したときの最初のスコアは目標スコアにはほど遠い状態でした。スコアを見ると、スピーキングとライティングのスコアがリーディングとリスニングのスコアを上回っていました。本人によると、「リーディングより英会話が好き」とのこと。そこで、まずはスピーキングとライティングのスコアを上げることを目標とし、それにより自信を持ってもらう方向で授業計画を立てました。

彼女の場合、ライティングのスコアが良いのは大きなアドバンテージでした。TOEFL iBT の大きな特徴は、ライティングの比重が大きいことにあります。一般的な日本人英語学習者の場合、ライティングに苦手意識を持っている人が多く、指導にも時間がかかります。彼女の場合、そのような苦手意識がなく助かりました。そこで、授業では毎回事前にスピーキングとライティングの原稿作成を宿題として課し、私がすべて添削することにしました。

彼女は私が課したすべての課題に真摯に取り組んでくれました。最初の面談では、お母さんが「続くかどうか少し心配」とおっしゃっていましたが、そのような心配は全くの杞憂に終わりました。また、TOEFL iBT のライティングの指導と並行し、より易しい実用英検の過去問を使って英文リーディングの方法を頭と体に叩き込みました。TOEFL iBT のリーディングに使用される英文と比較すると、実用英検の英文は抽象度が低く、具体的な内容が多いため、高校生には適していると判断したからです。同時に、リスニングについては2級と準1級のスクリプトのシャドーイング、ライティングについては準1級のライティング問題を完璧に仕上げることを目標にしました。

2級は過去に受験したときは残念な結果に終わったとのことですが、当塾入塾後、約2か月の指導により、2級は1回で合格、準1級のライティングではフルスコアを達成しました。これらの結果を見た本人は、大きく変化します。苦手意識を持っていたリーディングの予習や音読にも積極的に取り組むようになったのです。

ただし、なんでもそうですが、物事はスムーズには進みません。その後受験した2回目の本番試験ではスコアが下がり、意気消沈する彼女。ただ私は今までにこのようなケースを見てきているので心配はしていませんでした。人間は、大きく飛躍する前に必ずと言っていいほど試練が課されるのです。本人が前向きになってきていることもあり、「何も心配はいらない。ただし今後の姿勢如何で本物の力が付くかどうかが試される」と話をしました。

スピーキングとライティングは順調に伸びるだろうと予想されたため、それからはリーディングとリスニングを鍛える方向にさらに大きく舵を切りました。最初は、ETSのOfficial Guideに掲載されているリーディングの本文について、私が一つ一つのパッセージを音読しながら逐語訳を示していきました。こうすることで、生徒は正しく英語が読めているときの頭の働かせ方がどのようなものかが実感できます。この段階まで来ると入塾した時とは表情が別人のようです。このような指導を約2ヶ月つづけた結果、3回目の試験では、前回を10点以上上回るスコアを獲得。それでもまだ目標スコアに10点以上足りません。さてどうするか。

私自身はリーディングとリスニングの基礎力はついてきたと感じていたため、設問で正解を得るための実践的な対策に移行してもよいだろうと判断しました。Official Guideにも記載されている通り、TOEFL iBTの設問には決まったパターンや形式、そして解答手順があります。そこでさらなるリーディングの練習も兼ねて、ガイドの説明文と例題を本人に音読してもらいながら細かく解答手順を確認していきました。「リーディングは好きではない」と言っていたのが嘘のように自ら解説文を声に出して読み、正解の根拠についても自分で考え、積極的に言ってくれるようになりました。

約半年の指導を経過し、1月はいよいよ最後の受験月となりました。本人には「何も心配はいらない。今試験が受けられることに感謝し、楽しんできなさい」と言って送り出しました。彼女には授業で教えるべきことはすべて教えたと考えており、何も心配はいらないというのは私の本心だったのです。ただ真冬の試験ですから、健康管理だけは怠らないようにと話をしました。試験後の最初の授業では「スピーキングで失敗したかも」と言っていた彼女ですが、私自身はリーディングのスコアが必ず伸びているはずであり、それによって目標スコアがクリアできるかどうかが決まると考えていました。

2週間後、私自身はほかの授業で忙しく、スコア発表日のことを忘れていたのですが、最初にお母さんからメールが届きました。「無事、目標スコアをクリアしました!」という内容です。その後本人からもメールがありました。彼女によると、パソコンの画面を前に、母と娘の二人で飛び上がって喜んだそうです。

ふたを開けてみると、ライティングはそれまでの最高点を記録。リーディングとリスニングについては、初回受験時と比較するとそれぞれ60%および40%を超える伸び率。まさに堂々の結果であり、胸を張って海を渡れるレベルです。

それにしても、なぜここまで彼女が成長できたのでしょうか。彼女は別人になったのでしょうか。お母さんによると、過去にいくつかの塾を経験し、最後にたどり着いたのが当塾とのことでした。確かに表面的に彼女は変わりました。特に秋以降ははっきりと私も感じました。スコアが伸びるかどうか不安な中、精神的に疲れることもあったと思います。そのような中、彼女は泣き言一つ口にせず、黙々と学習に取り組んでくれました。

私自身は、彼女は本質的な部分では何ら変わっていないと見ています。最初の面談では少し恥ずかしそうにしながらも笑顔で話をしてくれたNさん。こちらからの質問にもしっかり答えようという意志が感じられました。そう、彼女は「変化ではなく開花」したのです。つまり元から持っていたものが顔を出したに過ぎないということです。

米国の大学ではホスピタリティーを学び、将来は世界を飛び回って仕事をしたいと語るNさん。成長した大人の彼女に再会できる日を心から楽しみにしています。