瞬間英作文は正しい文法で

英語習得に王道はありません。ただし、個人で学習する場合は、どうしてもアウトプットが手薄になりがちです。

大学受験でも、古典的な和文英訳から自由英作文まで多様な英文ライティングが課されることから、受験生は各自の志望学部に応じたライティング力をつけておく必要があります。

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言うまでもありませんが、アウトプットの前提には豊富なインプットが必要です。その気があれば、基本的な文法と構文学習を一通り終えた後は多読の実践をお勧めします。ただし、部活等で十分な時間が確保できない場合は、簡単な例文を一定量暗記すると、後で大きく生きてくると思います。

このような考えの下、ふだんの授業では、学習進度を考慮の上、主に高校生ですが例文の暗記に取り組んでもらっています。短文の暗記はシンプルな行為のため、数か月という期限を設定すれば忙しい高校生でも十分続けられると思います。

具体的には、毎週決めた数の例文を暗記し、瞬間英作文の要領でアウトプットを行い、さらにパターンプラクティスまで実践します。

高校生の場合は大学受験を念頭に置く必要があるため、自由に話せるようになりたいという目標は持ちつつ、文法的な正確さを維持することが大切になります。テキストを選ぶ際は、英文がシンプルで、「SVO」等の文型表示が記載されているものを選ぶとよいでしょう。

Graded Readersを授業に取り入れて読解力の向上を図る

コミュニケーション志向の高まりと共に、英語学習でもスピーキングに対する意識が高まっています。当アカデミーでも、すべての生徒が英検を受験することから、毎回の授業と2次試験前の両方でスピーキングの練習をします。

一方で、今の日本の受験環境を考えると、4技能の中で一番重要なのは読解力です。大学受験、特に難関学部では出題される英語の長文化に拍車がかかっており、難易度も上昇しています。この点からも早い段階から国語力も含めた読解力をつけることが重要になります。

このような認識の下、普段の授業では生徒が気軽にリーディングに取り組めるよう、さまざまな工夫を凝らしています。

一例として、Graded Readersその他、和書・英書さまざまな書籍にいつでもアクセスできる環境を整え、ふだんの授業でも積極的に取り入れています。

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日本語であれ英語であれ、言葉というのは文脈(コンテクスト)の中で初めて命を持ちます。ドリルで文法を学び、テスト対策を行うことはもちろん重要ですが、それだけでは不十分であり、場面や状況といった生のコンテクストまで生徒の意識を向けるようにしなければなりません。

読書に対する姿勢は家庭環境が大きく影響します。ただし、過去に読書の習慣がない場合でも、カラフルな絵柄のテキストを見せるとほとんどの生徒は興味を示し、読書の習慣がついていきます。子供が本来持っている好奇心が開花するということでしょう。

授業では生徒のレベルや興味関心に応じて何冊かGraded Readersを選び、ゆっくりとしたペースで読み合わせを行い、互いに楽しく感想を述べたりします。

Graded ReadersにはCDも付属しており、ライティングやリスニングでも使用します。当アカデミーの生徒は、リーディングだけではなく、通常、中学1年終了時点で、シャドーイングやリテンションを応用したスピーキングやライティングの方法を一通りマスターします

所蔵テキスト: Adventure Stories, Travel Stories

当アカデミーの本棚には大量の本があり、初めて来た人はみなさんびっくりするようです。これらの本を置いているのは、会員の皆さんにできるだけ多く良質な本に触れてほしいからであり、人に見せびらかすのが目的ではありません。自宅にはもう置き場所がないというのは内緒です(笑)。

特に、中学・高校生の読書量の少なさには危機感を感じており、英語・日本語を問わず良質な本を紹介することも大切だと考えています。これらの本は、会員であれば学年を問わず自由に読んだり借りたりできます。

MacMIllan Readersは、Level 1 – 7 まであり、以下の2冊はその頂点に位置するLevel 7シリーズに含まれています(CEFRではC2)。個人的には旅行や単車でのツーリングが好きなこともあり、The Lawless Roads (Graham Greene)Long Way Round (E. McGregor & C. Boorman) が面白いと思います。さらには第二次大戦中の英軍パイロッについて描いたThe Sun Rises Twice (H.E. Bates) もおすすめです。ただし、平均的な英語学習者にとっては文章や語彙の難易度が高く、対象となる読者は社会人も含めた上級者ということになるでしょう。中高生向けの本もたくさんあるので、順次、ご紹介します。

  • Adventure Stories (MacMillan Literature Collections)
  • CEFR: C2

MacMillan Literature Collections Adventure Stories Advanced Level (Readers)

  • Travel Stories (MacMillan Literature Collections)
  • CEFR: C2

Travel Stories (MacMillan Literature Collections)

本番までにできること

2014年度第3回実用英検が今週末に迫りました。

残された時間は3日間ですが、3日間という時間をどのようにとらえるかは大切です。

3日間しかないから何もできないと考えるのか、3日間で何ができるかを考え、できることを実行するのとでは、結果に大きな違いが出ます。

そこで、3日間を有効に使うためにできることを挙げておきます。

1. 1日1回分の過去問を使い、「時間を計りながら」シミュレーションをする。

実用英検対策で重要なのは、過去問の使い方と時間管理の習得です。過去問は実用英検対策における生命線であり、試験に関するすべての情報を網羅しています。試験直前は、過去問だけを使って準備すればOKです。

授業では、リーディング、リスニングの各パートごとに大事なことを具体的に説明しました。

ただしこれは、理解するだけでは不十分で、時計を脇に置いて時間を図りながら、実際に問題を解くという作業が必要になります。特に時間管理は頭ではなく体で覚えることなので、実際にやってみて確認するしかありません。

時間管理は、リスニングの設問の先読みのため、リーディング終了までに5分~10分の時間を残すようにしましょう。

2.各パートごとの「解き方」を実践する。

授業ではリーディング、リスニングの各パートごとの「解き方」を学びました。特に過去1年間の問題形式について難易度別に説明しました。難易度が高い設問はそれだけ時間がかかるため、どの設問の難易度が高いかという見極めが大切になります。

リーディングでは、パラフレーズの理解が必要な問題、パラグラフやパッセージ全体の主旨を問う問題、リスニングでは最優先でメモを取るべき情報は何か、また「What is one thing…」問題など、中学・高校生にとっては難しいと思える問題についても具体的なアプローチの方法を授業で説明しました。

これらの問題は、「理解」+「実践」の両方が必要であり、過去問はそのためにあると思ってください。何度も過去問に目を通すと、初めから答えが分かっている場合もありますが、大切なのは答えを覚えているかどうかではなく、「解き方の手順」を再度確認し実践することです。授業で学んだとおりに実践すれば結果はおのずとついてきます。自信を持って臨みましょう。

2015年、始動

あけましておめでとうございます。
2015年が始まりました。

昨年は、小学生から社会人まで多くの出会いがありました。心より感謝を申し上げます。
多くの方とお会いするたびに、英語を学ぶ目的も実にさまざまであると痛感しています。

当アカデミーは、不定期で社会人も受け入れていますが、メインとなる会員は中学・高校生です(入会は小学6年生以上)。このためふだんは大学入試に焦点を合わせて指導を行っています。

つまり、中学生であれ高校生であれ、大学入学までに何を身につけなければならないかを考えながら日々授業を行っているということです。簡単に言えば、中高一貫の私塾版といったところでしょうか。ちなみに生徒や父兄にお渡しする名刺や説明書類には “For All Academically Ambitious Students” と書いてあります。これは社会人と異なり、中学・高校生の場合は知識の習得と英語の習得を並行して高めていくことが大切と考えているからです。

このため、中身を無視し、スキルのみを強調して英語を捉える考え方とは距離を置いています。当然ですが、これは実践的な英会話の習得を否定するということではありません。事実、ふだんの授業では他のどの私塾にも負けないくらいリスニングや音読、会話練習に時間をさき、さらには発音矯正まで行います。このため、英検を受験するほとんどの生徒が予想以上の高得点を得ています。また、海外の研修等に自分の意志で参加したりと、英語を通してできること、やりたいことを各自がエンジョイできるよう助言しています。

中学生の場合は、異文化である英語を通して、世界に目を向け、多様な価値観があることを知ってもらうこと、家庭での読書や学習習慣をつけること、講師との1対1の対話を通して臆することなく自分の意見を言えるようになること、これらを最優先に掲げて指導しています。特に、高校卒業までの学習期間が6年あることから、これらの期間を通して英語学習を楽しく感じてもらえるよう工夫しながら授業を行っています。テキストもCEFRに準拠したものを使用し、習熟度がわかるよう配慮しています。

高校生の場合、今の時代第一に身に着けなければならないのは、「自分の頭で批判的にものを考える」習慣です。ITやインターネットがこれだけ普及した時代においては、前世紀の「インデックス型・記憶中心型」の頭脳はそれほど重要ではなくなります。なぜなら、調べたいことはGoogleで検索すれば済むからです。したがって授業では、今の学校授業で手薄になりがちな伝統的な英文解釈や英作文にたっぷり時間をかけて取り組みます。こうすることで「英文と対話」する感覚を養い、「仮説を立てて検証」することの大切さを学びます

暗記型の知識をすべて否定しているわけではありません。大きなスタンスとして、これからの時代においてより大切なのは、周りに流されない「個」としての人格や知性を磨くことであり、そのためには、大量の情報から本物の知性を探す能力と批判的なものの考え方を身に着ける必要があるということです。「知」に対するこのような姿勢は、かつての日本人がそうであったように、今でも気持ちひとつで十分持つことができると思います。

当アカデミーでは本年も志を大切にする生徒を全力で応援します。楽しく頑張りましょう!

2014年度第2回 実用英検 全員合格

2014年度第2回 実用英検の結果が出ました。
うれしいことに、今回は当アカデミーの受験者全員が合格しました。

特に今回は中学生の頑張りが目立ちました。
受験級は準2級2級ですが、見事に全員が合格を果たしました。

今回合格を果たした生徒たちには共通点があります。
それは、「自分の意志で英検を受験している」ということです。

中学生の場合、「親から言われたから受ける」という程度の意識では上位級の合格を果たすことは難しいと思います。ましてや準2級や2級は高校または高校卒業レベルの難易度です。

したがって、「上位級を受けるということは人よりも先に進むということであり、それは大変ではあるが喜びでもある」という位の意識が必要になります。このため、誰にでも勧められるわけではありません。

また、講師の指示や説明を真摯に受け止めて実行する素直さも重要です。もちろん、前提として授業内容がしっかりしたものでなければならないのは言うまでもありません。今回合格を果たした生徒たちは皆、自分の意志で毎回懸命に学習に取り組んでくれました。

親の側に受験させたいという気持ちがあっても本人が受験に前向きにならなければ、試験勉強は単なる苦行になってしまいます。最初は楽しく学ぼうと思っていても、苦しいことばかりが続くと、最後には英語そのものを遠ざけてしまうことになりかねません。

したがって、当アカデミーでは基本的に英検の上位級を受ける場合は、まずは本人が自分で決断するように指導しています。本人に少しでもその気持ちが芽生えれば、最大限応援し、指導します。そして、受験日までの日数を逆算し、一人一人学習計画を立てます。

ほとんどの生徒が運動部に所属し、日々の部活をこなしながら、やるべきことをこなしていきます。英検は過去問が公開されていることもあり、問題の傾向と分析が重要になります。ただしこれは説明を聞いただけでは不十分で、試験中の時間管理も含め、実際に手や口を動かさないと本番での実力にはつながりません。

2次試験の場合も、普段から「温暖化についてどう思うか」とか「子供に携帯を持たせることに賛成か否か」とか、そもそも日本語で意見が言えなければ、英語で言うことはできません

したがって、授業では、大人である講師を前にして、日本語で簡潔に意見を言う練習から始め、最後には英語で言えるレベルまで持っていくように指導します。

このように、合格に必要なのは、本人にとっても指導する側にとっても根気のいる学習を互いに楽しみながら継続することだと思います。

当アカデミーでは、随時やる気のある中学生・高校生を受け入れています。やる気はあるがどうしたらいいかわからないという人、英語で人生を切り開きたい、豊かにしたいという人は、遠慮なくご相談ください。

会員連絡(141215):保護者面談を受け付けます

実用英検の2次試験も終わり、生徒たちの表情にも少しずつ落ち着きが戻り始めました。

この時期を利用して、会員の保護者面談を行います。ご希望の場合はご連絡をお願いします。また、会員以外の保護者の皆様からの質問やご相談も随時受け付けます。お申し込みは「Contact」ページよりお願いいたします。

当アカデミーは、英検の取得からハイレベルな大学入試留学まで対応可能な、富山では数少ない、専任の日本人講師が主催する英語塾です。中学生には、基礎文法に加えて音読や多読、Youtube、DVD等の映像を使いながら、楽しくかつみっちりと英語と向き合える環境作りを心がけています。またすべての生徒が英検を受験し、すべての生徒で合格や得点アップの成果が出ています。

高校生に対しては、学校授業の補習からセンター試験、国公立二次、私大(超)長文読解、自由英作文まで対応します。授業では、必要に応じて文章中の単語ひとつに至るまで細かく解析をしながら、あるいはパラグラフやパッセージ全体でどのようなロジックが展開されているのか、自由英作文でどのように文章を組み立てたらよいのか等、日本人の高校生が普段あまり学べない部分にまで踏み込んで学習・解説します。

当アカデミーは、予備校の集団授業や大教室内の個別指導とは本質的に異なる授業方式をとっています。これは黙って静かに学ぶだけでは英語は身につかないと考えているからです。このような認識のもと、大学受験生に対しても、英語と日本語の発想方法の違いから、発音・発声、音読などの音声トレーニングに至るまで、読めるけど話せないということにならないよう指導しています。

英語は「わかったはスタート」でありゴールではありません。また誰に頼まれたわけでもないのに受験英語と実用英語を分けるのもナンセンスです。今はインターネットで世界の様々な情報に接することができます。使える英語を早く身に着けて今からどんどん世界に目を向けましょう。

 

実用英検 2次試験に向けた模擬面接を行います

実用英検の2次試験 (面接) が今週末に迫りました。
当アカデミーでも、ほとんどの中学・高校生が受験します。

実用英検の2次試験 (面接) は、一定の形式の下に行われるため、実際の面接の流れを体で覚えておくと気持ちが楽になると思います。

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たとえば、中学・高校生の受験者が多い準2級および2級では、カードの音読から受験者の意見を問う問題までが出題されます。

したがって、1). 自分の音読のレベルがどの程度か、2). カードの内容を問う問題では答えとなる情報がどこに書かれているのか、3). 答えをどのような英語で表現するか、4). 意見を言う問題にはどのように対処したらよいか等、整理しておく必要があります。

模擬面接講座は1対1の個人授業です。また当アカデミー以外の中学・高校生の受講も可能です。ご希望の方は、「Contact」ページよりご連絡ください。