OBによる大学紹介,第2弾は「U.K」さんです.「U.K」さんは現在,津田塾大学・国際関係学科2年生として,充実した日々を送っていらっしゃいます.では,始めましょう.
Q1. こんにちは.お名前をどうぞ.
お久しぶりです.「U.K」です.
Q2. 在籍大学と学部・学科について教えてください.
津田塾大学,学芸学部国際関係学科 2年生です.
Q3. 津田塾大学の志望理由を教えてください.
以前から自分の興味関心がある学部系統であり,英語教育に力を入れつつ,世界を視野に学べる点に魅力を感じたからです.また,創立者の津田梅子先生をはじめ,卒業生の社会での活躍を知り,この大学で学ぶことに決めました.
Q4. 津田塾大学に入学後の印象はどうですか.
総合政策学科の人は千駄ヶ谷キャンパス,それ以外の学科の人は小平キャンパスとなります.私の通っている小平キャンパスは,良い意味で東京であることを忘れさせてくれる自然豊かで落ち着いた雰囲気のキャンパスだと感じます.
津田塾大学の学生は何事にも一生懸命な人が多い印象です.また,少人数であるため学生同士が密に関わることができます.一方で,人との距離感も適度にあるため,時には一人で読書したり一息ついたりと,それぞれが自分のライフスタイルを確立して大学生活を送っているように思います.
Q5.英検準1級を取得なさっていますが,取得時期や対策の際に心がけたことを教えてください.
準1級は昨年取得しました.対策の際は,リスニング力の強化に重点的を置きました.特に,リスニング・スクリプトを何度も繰り返し聴いたりシャドーイングしたりする時間を確保しました.また,AEAで教わったとおり,読解の際に気になった単語や内容はその場ですぐに調べるように心がけました.本番での緊張を想定し,普段から試験と同じ形式で取り組み,慣れるようにしました.
Q6.英語・英検をどのように生かしていますか.例えば英検を取得することが何らかのメリットになっていたり,大学での学びに活かすことができていますか.さらには自主的な学びにつながっていますか.
津田塾大学では英検が入試や授業に活用されることは特にありません.しかし,高校時代にAEAで英検その他,良質な教材を使って英文を精読・筆写することで蓄えた知識や感覚は,大学入学後に原書を読んだりニュースを聴いたりする際に生きていると感じます.高校時代にこのような自分の価値観の基礎を築くことができ,感謝しています.
Q7.大学での英語授業の印象はどうでしょうか.学生のモチベーションや担当教員の意識,使用教材や授業の進め方について教えてください.
英語の必修科目では,英語の四技能を養いながら,それらを統合的に使って学びを深める授業が多岐にわたり用意されています.例えば,リーディングでは精読重視の授業もあれば,多読重視の授業もあります.多読重視の授業では,週に1冊のペースで数多くある原書から自分の好きな本を読み,英語でプレゼンテーションします.また,発音と聴き取りの授業では,CNNニュースやYouTubeコンテンツを活用して自然な英語の速度に慣れたり,自分の発音を録音してシャドーイングしたりします.大変な部分もありますが,その分やりがいと成長を感じられます.
Q8. 異文化交流はあるのでしょうか.外国人の教員や留学生との交流,留学の有無について教えてください.
「チャット・ルーム」を昼休みに利用できます.参加するとドイツ,ロシア,中国など様々な国の方と気軽に話すことができます.英語でのコミュニケーションだけでなく,他の外国語でも話すチャンスがあり,とても素晴らしいシステムだと感じています.
「ライティング・センター」では,アカデミックな文章や手紙から,留学や就職で必要な志望書まで,あらゆる文章の相談に応じてくれます.英文ライティングの相談に行くと,ネイティブの先生が1対1で応対し,一緒に考えてくださるため,外国人教師とお話ししながらライティング力を養うことができます.
津田塾大学は「4ターム制」で,必修科目がない第2タームと夏休みの計約2ヶ月半は「ギャップ・ターム」となっています.この期間を利用し,学生は学外での学びに大いに活用しています.たとえば,1-2ヶ月留学に行く人もいますし,休学して1年間の長期留学に行く人もいます.海外の大学と連携した津田塾大学の学生が参加できるオリジナル・プログラムが数多くあるため,手厚いフォローの中,安心して留学できる環境が整っていると思います.
Q9. 仕事上のキャリアや展望等,将来の予定は決めていらっしゃいますか.
自分の将来については模索段階です.AEAや大学の内外で学んだことを自分の中に落とし込み,また東京で様々な人と交流したり講演会に足を運んだりしながら,たくさんの人から刺激をもらい,自分で納得のいくキャリアを見つけたいと思います.
10. 最後に,後輩・受験生に向けて,当塾の授業で役立ったことがあれば教えてください.
AEAの授業で触れた様々な英文や先生との対話から,自分の頭で考えるという本質的なことを学びました.このことが,英語力はもちろん,今の自分の考え方にも役立っていると感じます.皆さんもAEAで世界に目を向けて充実した時間を送ってください!
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「U.K」さんは高校時代の3年間,当塾で学びました.
当初から大好きな英語を生かした大学・学部に進学したいという希望を持っており,津田塾大学・国際関係学科という伝統ある大学・学科に入学したことを私自身,大変うれしく思っています.大学での素晴らしい仲間との出会いは,一生の宝物になることでしょう.
少子化が加速する中,最近は女子学生の大規模大学・共学志望が高まっています.背景には,大学側のしたたかな女子学生獲得戦略があるのですが,当塾では以前から少人数のリベラル・アーツ系大学が持つ長所を生徒に伝えています.教員や学生同士の距離が近く,幅広い分野を柔軟に学べる津田塾大学のカリキュラムは,「学業を優先し真面目に学びたい学生」には理想的な環境です.
さらに,昔から「英語の津田塾」と呼ばれているとおり,津田塾の英語カリキュラムは,国内の大学英語教育においてはほぼ完成形に近いのではないかと思います.また「ギャップ・ターム」も面白いですね.学生と大学側との信頼関係があってこそ成り立つシステムであり,このような,真面目な学生にこそ適度な「自由」を与えるべきという教育方針には大いに共感します.
「U.K」さんは,この「ギャップ・ターム」をどのように過ごすのでしょうか.今度聞いてみようと思います.