仕事を退職し,次のステージへ向けてカナダへの留学を実現した元医療従事者の女性からの便り.

当塾は,高校生が主体の英語塾です.富山という土地柄もあり,生徒のほとんどが国内の大学に進学します.ただし少数ですが,海外の大学に進学する生徒がいるほか,紹介者経由に限り,英検合格や留学を目指す社会人の受講者も受け入れています.

今回は,コロナ禍の中,忙しい日々を過ごした元医療従事者の女性が,人生の新たなステージを求めてカナダへと旅立ちました.彼女は留学前に約半年,当塾で集中トレーニングを受講しています.そのような彼女から,渡加後すぐにメールがありましたので紹介します.

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(Aisaさん:向かって左端の女性)

こんにちは,Aisaです!

バンクーバーに来て2週間が経ち,
先程1週目の学校を終えて,ちょうどバスで帰ってる所です.

学校には6月下旬から通っていますが,
毎日が楽しく,講師やクラスメイトにも恵まれて,
やはりトライアルしてこの学校を選んでよかったと思っています!

今はビギナークラスに所属しています.
生徒の内訳は,日本人5人(20代が多いけど65歳の人も!)ベルギー2人(75歳の老夫婦)台湾1人,(20代)
韓国1人,(30代)スイス2人,(20代)メキシコ1人(30代)の計12人です.今週は日本人2人が卒業なので来週からは10人になります.
なるべく少人数になるようにクラスが組まれていて,
全部で12クラス位あります.

この学校は毎週,週初めに入学することができるため
受講者の入れ替わりが激しいのですが,いろんな国の生徒がいて
多文化に触れることができ,毎日楽しいです!

放課後にはアクティビティがあり,
今回はロッキーマウンテンに行っていました.
(私は今週入ったので応募間に合わず.
アクティビティは,他のクラスの生徒も合同なので
ハイレベルクラスの人達と一緒に楽しむことができます!

授業中のやりとりは,結構聴き取ることができます.
私の発言もほとんど伝わっているようです.
でも,たまにアクセント部分を指摘されます(相変わらず:笑)

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先生からも留学前に指摘されていたとおり,日本人は声が小さく,
授業でも周りから聞き返されてることが多いと感じます.
しかし,伝わることが多くなると自信もつき,
沢山発言するようになりました!
なので,留学前に徹底して行ったAEAでの発声トレーニングが
とても身になっているなと痛感しています!!

誰も恥ずかしがらずに発言しますし,
英語が間違っていても気にしない環境・雰囲気なので,
何も心配せずに積極的に応えるようにしています!

今週は,文法で「受け身」を学習しました!
英語で文法を習うので,verbとかnounとか
その都度,辞書で意味を調べています(涙).
でも,先生の授業で学習した内容なので,
帰宅後は日本から持参した中学校のテキストを見ながら復習しています!

街がきれいで,いい人が多い印象です.
学校がバンクーバーのダウンタウンに位置していることもあり,
留学生が多く,街を歩いていると,日本語が聞こえることもあります.

先週はずっと雨が降り続き,日中も気温が18度前後でしたが,
今週はずっと晴れてており,25度位まで上がってきました.
ただし,日差しが強くて寒暖差が大きいこともあり,
朝の通学ではパーカーを着用し,帰りは半袖のみといった具合です.

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(Aisaさん:向かって中央の女性)

日本の夏は猛暑でしょうから,
先生も体調に気をつけて頑張ってください!

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北米の西海岸は梅雨がないんですよね.毎日湿度の高い環境下で生活している人間にとっては,うらやましい限りです.カナダは訪れたことはありませんが,いろいろ話を聞くにつれ,人気の留学先である理由がわかります.

Aisaさんはまだお若いので,今回の留学を機に,様々な人との出会いも含め,人生の選択肢が大きく広がると思います.今後に期待しているので,実りある留学生活となるよう,応援しています.

OBによる大学紹介-1:富山大学(医学部)

OBによる大学紹介,第一弾は「chika」さんです.「chika」さんは現在,富山大学の医学部2年生として,日々忙しい毎日を送っていらっしゃいます.では,始めましょう.

Q1. こんにちは.ご無沙汰していますが,お名前をどうぞ.

お久しぶりです.「chika」です.

Q2. 在籍大学と学部・学科について教えてください

富山大学の医学部医学科2年生です.

Q3. 医学部を志望した理由を教えてください.

テレビ・ドラマの『コウノドリ』を観て,赤ちゃんとお母さん2人を同時に救うことのできる産婦人科医を志しました.

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Q4. 医学部入学後の印象はどうですか.

富山大学・医学科の学生は個性の強い人が多く,刺激的で楽しいです.
皆ずっと勉強ばかりしているわけではなく,アルバイトやサークル活動にも精を出していて,時間の使い方を工夫しながら生活している印象です.

キャンパスは,1年次は五福キャンパス,2年次以降は杉谷キャンパスとなります.杉谷はキャンパスの近くにスーパーがなく,ファボーレまで行かないと日用品の買い物が出来ません.このため,2年次以降は車を持っているか,持っていないかで過ごし方に差が生じると感じます.

Q5.当塾在塾中に英検を取得していらっしゃいますが,取得時期や対策の際に心がけたことを教えてください.

浪人中(1浪)に「英検準1級」を取得しました.
対策としては,AEAの授業で,過去問対策を中心に3~5年ほど取り組みました.読解の問題では逐語訳していくというよりは,段落ごとに大まかな内容を捉え,プラスの内容かマイナスの内容かを意識することで,時間に余裕を持って解答することができました.

医学科の学生でも2級を取得している人は多いですが,準1級を取得している人は少ないです.

Q6.英語・英検をどのように生かしていますか.「chika」さんは,大学入学前,当塾で学んでいる間に準1級を取得しましたが,それが何らかのメリットになっていたり,大学での学びに生かすことができていますか.さらには自主的な学びにつながっていますか.

1年次の基礎英語では前期に英語リテラシー①,英語コミュニケーション①,後期に英語リテラシー②,英語コミュニケーション②の4つの授業があります.

英検2級を取得している場合,このうち1つの授業を受けなくても単位認定がおり,また,準1級を取得している場合,2つの授業の単位認定がおります.そのため,丸1日大学に行かなくても良い日ができ,他のことに時間を使うことが出来ます.

Q7.大学での英語授業の印象はどうでしょうか.学生のモチベーションや担当教員の意識,使用教材や授業の進め方についても教えてください.

大学での英語の授業は,TEDの2分程度の動画を毎回授業前に視聴し,あらかじめ与えられた問いに対する自分の答えを用意します.

そして授業内でグループの人たちと意見交換をし,皆の前で発表します.
その後医療系の長文読解を毎回少しずつ進めていきますが,これは逐語訳がメインで,内容の議論などはありません.ほとんどの学生は予習をして授業に臨んでいます.

Q8. 異文化交流はあるのでしょうか.外国人の教員や留学生との交流,留学の有無について教えてください.

3人いらっしゃる英語教員のうち,2人は外国人です.主に英語のみでのコミュニケーションがメインですが,言葉に詰まったりすると日本語で話していただけます.

1年生の春休みにマレーシアやフィリピンへの留学プログラムが設けられており,これは医学科だけでなく富山大学の全学部の学生が対象となっています.

Q9. 仕事上のキャリアや展望等,将来の予定は決めていらっしゃいますか.

大学入学前は産婦人科医を志望していましたが,現在は総合診療科や外科に興味があります.

実習等で自分の適性を見極めながら,専門科を決めていきたいと考えています.

Q10. 最後に,後輩・受験生に向けて,当塾の授業で役立ったことがあれば教えてください.

AEAに通ったことで英語力が向上し,専門的な医学英語の授業に問題なく着いていくことができています.

英検対策でたくさんの長文読解やリスニングに取り組んだことで,大学受験にも,その後の大学の授業にも役立っていると感じています.

皆さんも,ぜひ楽しみながら頑張ってください!

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富山大学の医学部では,準1級を持っていると,一部の科目で授業免除の恩恵が受けられるとのこと.これは素晴らしいですね.空いた時間を使って,たっぷり原書を読んだり音声を聴いたりできます.

「chika」さんは,英語以外では,音楽の分野でも才能を発揮していらっしゃる多彩な方です.入塾の面談時は,最初,芸大志望かと早とちりした記憶があります.

また,医学部志望なのに,英語や国語等,文系科目が得意というバランスの良さ?が印象に残っています.
言語感覚に優れ,穏やかな性格の「chika」さん.将来は同僚医師だけでなく,担当する患者の方々からも大きな信頼を得ることでしょう!

以上,富山大学医学部2年生の「chika」さんでした.
今後も順次,他大学に進学したOBの方々に話しを伺う予定です.
ご期待ください!

OBによる大学紹介を掲載します.

当塾では毎年,生徒が自らの意志に基づいて大学・学部に進学しています.一部の教育現場の進路指導とは異なり,一方的な旧い価値観を強要することはありません.これは,進学先の選定にあたっては,まずは生徒自身の意志と行動を優先すべきであり,周囲の大人が上から目線で過度に干渉すべきではないと考えるからです.

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その代わり,生徒には,志望学部の教育内容から教員の研究業績,英検上位級保有者の優遇措置から具体的な受験内容まで,まずは自分で調べるよう助言しています.こちらからアドバイスするのはその後です.願書の作成や出願手続きも親任せにせず自分で行います.保護者の側も,成人年齢の引き下げに伴い,今や大学受験は名実ともに,大人になるための最初の関門になったということを理解しておく必要があります.

ちなみに,生徒には「大学は地球上から選べ」と伝えています(ミネルバ大学のようなオンラインでも大いに結構).保守的な土地柄もあり,富山の高校生には,最終的に国内の大学に進学することになっても,選択の過程では常に「視野を広く持つ」ことを繰り返し伝えています.これは今の時代,スマホ1台あればいくらでも可能です.

高校生の多くはすでにスマホを所有していますが,普段彼らを見ていると,ネットで検索するのは,アニメや漫画以外には「お気に入りのタレントや歌手」が多い印象です.先日も「Podcastだと無料で英語のコンテンツが視聴できる」と伝えたところ,帰ってきた返事は「Podcastって何ですか?」...もったいないですね.

VOA Learning English Podcast

現役生に確認すると,学校主導の大学見学を除き,OBから直接話を聞いたりする機会も少なく(やむを得ないとはいえ,話を聴く大学に偏りがあることも一因),選択に際して狭い世間のイメージやブランドに依存している印象も拭えません.

そこで,現役大学生による生の声を届けることで,少しでも受験生の参考にして欲しいと考え,今回,連載形式でインタビューを実施することにしました.現在,順次卒業生に確認を取っている最中です.準備ができ次第,掲載します.しばらくお待ちください.

2023年始動.今年も「自分の頭で考えるとはどういうことか」を考えていきましょう.

あけましておめでとうございます.
本年もよろしくお願いいたします.

当塾では昨日(1/4, Wed)から授業を開始しました.
みなさん,元気な様子で安心しました.
受験を控えている生徒の多くは,ほぼどこにも出かけず受験勉強に専念していたようです.

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さて,毎年,当塾では生徒毎に,どのように1年間を過ごしたいか,あるいは学びたいか,確認しています.当然,生徒毎に考え方や目標は異なります.英検に合格したいとか,模擬試験で点数を上げたいとか,様々だと思います.

高校生が中心ということもあり,何点か重要なことは必ず伝えるようにしています.そのうちの一つは「自分の頭で考える」ということです.普段生徒と話をしていると,自分の言葉で言っているように見えても,よく聞いてみると必ずしもそうとは思えないことがあります.

進路等,急いで決める必要はありません.ただし,SNSの情報ばかりに頼らず,書店に足を運ぶ等,自分で動いて良質な知識を吸収しましょう.

学校の課題(作業)で疲れている人こそ,自分で動きましょう.感じられる疲労の質が違ってくると思います.プリントやドリルを終わらせたら,良質な英文を音読しましょう.気になった英文や単語を辞書で調べ,静かに例文を筆写し,書きためておきましょう.「偏差値や点数」以上の「価値」が得られると思います.

2022年の授業を無事終了しました.

本日,2022年の授業を無事終了しました.
それにしても今年は大変忙しい年でした.
忙しいのは毎年同じなのですが,年を追う毎に忙しくなっている印象です.

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本当はもう少しブログ更新の頻度を上げたいと思っているのですが,授業優先のためなかなか時間がとれません.当塾は,もともと在塾生の紹介で問い合わせをいただくケースが多いということもあり,SNSはどうしても後回しになってしまいます.

前回のブログでも触れましたが,今年の高校3年生は全員が国内の大学への進学を希望しています.志望学部も法学部から工学部,医学部までさまざまです.割合としては理科系が多く,「理高文低」という印象です.富山の高校ではクラスの割合も理系が多いとのことですから,これが普通なのかもしれません.

ただし普段生徒と接していると,歴史,特に近現代史に関する知識が欠如しているのが気になります.これは由々しきことで,特に「歴史総合」という新しい教科が設置されたことを考えると,保護者の皆様は,この科目が学校現場で適切に教えられているのか,きちんと確認なさることをお勧めします.

当塾に在籍している高校1年生の多くは「1年近く学校で授業を受けたが,近現代史についてはほとんど何も学んでいない」と言います.そこで彼らには,今後半年程度の時間をかけて,「歴史総合」のノートづくりを進めるよう指示しました.海外経験のある方なら即座に同意していただけると思いますが,自国の歴史も説明できないようでは海外で信頼を得ることはできません.将来,留学を考えている高校生の皆さんは,「君は日本人なのに,自分の国のことも知らないのか」と言われないよう,今から気をつけましょう.

さて,なぜか英語以外の科目のことに話が逸れてしまいましたが,今後も当塾では志の高い(偏差値ではない)高校生の皆さんを応援します.来年も楽しく授業を進めていきましょう.

与えられたプリントやドリルをこなすことだけが大学入試対策ではありません.

11月に入り,高校3年生にとっては共通テストから始まる大学入試が目前に迫っていると感じられることでしょう.

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さて,当塾では通常授業と同様,「共通テスト」対策,過去問対策共に個人指導で行います.ブログで述べることはできませんが,「共通テスト」については,リーディング・リスニング共に,出題者の意図から各設問の傾向・解答方法まで細かく指導します(例:「リスニング第6問Bの出題方式には,可視化されていない出題者の意図が見て取れる」).

コロナ禍が続いたこともあり,当塾ではここ二年ほどは三年生のほぼすべてが国内の大学への進学を希望しています.個人的には少し残念に思いますが,この傾向はしばらく続くと予想しています.

ただしその場合でも,生徒には常に「Think Globally, Act Locally」の精神を伝えています.普段彼らは,平日以外に土日まで含めた多くの時間を,学校の補習や模擬試験に費やしており,書店でじっくり本棚を眺める余裕すら失っている状況です(奪われているとも言えるでしょう).そこで当塾では,「毎月最低1回は書店に足を運び,自分で本(新書など)を買う」ことを課題としています.授業では,毎月末,それら自分が読んだ本の記録やメモを元に「口頭で説明」する時間を設けています.雑談の合間に確認するだけですが,これだけでも「英検」や「大学入学後のプレゼン」に向けた準備につながります.

残された時間はわずかですが,すべきことははっきりしています.自信を持って進めていきましょう.

実用英検準1級:高校3年生がダブル合格

当塾に在籍する高校3年生二名が,英検準1級にそろって合格しました.おめでとうございます.

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内訳としては,一名が従来型の試験,残り一名がS-CBTでの合格となりました.S-CBTについては,パソコンを使用するため試験方式に対する事前の予習・準備が必要ですが,試験当日は特に緊張することなく終えることができたようです.

二人とも大学入試の準備と並行しながらの受験でしたが,普段からモチベーションが高く,いずれかの段階で合格するだろうとは思っていました.

ちなみに,一人(男子)は法学部を経て弁護士,もう一人(女子)は医学部を経て医師になりたいとの希望を持っています.男子の方は私と同じく武道とモータースポーツ好き(本人は4輪,私は二輪)で,今年は鈴鹿のF1を観に行きたいと余裕の表情.女子の方は運動部に所属し,涼しい表情で上位の成績を達成している文武両道の生徒です.

いずれの生徒も,中学入学時から当塾で学んでいますが,一つ一つ確実に目標を達成していく姿を見るのは,やはりうれしいものです.

ちなみに,準1級を目指している,または合格している生徒は,さらに難易度の高い英文を精読します.学校指定のドリル(入試の過去問中心)とは異なり,英検1級の英文に加えて,「英文の質が良く,人間について熟考するきっかけを与えてくれるテキスト」を厳選します.

『「精読」していますか?』

今後は,大学受験に向けて集中していく時期ですが,英検での目標達成の喜びを糧に,頑張ってくれるだろうと確信しています.

「精読」していますか?

英語指導者(プラス通訳・翻訳者)の肩書きを得て約30年になります.
その間,学生時代と卒業後は主に首都圏で,ここ10年くらいは富山で指導しています.

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首都圏では,海外への留学を希望する高校生も一定数いましたが,富山では,土地柄の影響か,国内志向がとても強いと感じます.高校生が中心ですが,保護者の希望もあり小学生から指導を開始することもあります.

また,時代ごとに,大学が求める英語力も,大きく変化してきたように思います.細かく見れば,大学ごとに個別入試が行われる日本では,入試問題に各大学の傾向(出題者の思い)が色濃く表れています.

受験生にしてみれば,入試は原則1回きりの試験です.多くの生徒にとっては合格するかどうか(のみ)が大切であり,出題される英文に出題者の思いや苦悩を見いだすことはまれと言ってよいでしょう.

入試問題の観点から見れば,やはり時代の影響を受けながら,あるいは先取りしながら,特に旧『センター試験』や『共通テスト』に見られるように,今の形に落ち着いているという印象です.

私が受験生だった1980年代は,参考書の定番と言えば,『英文標準問題精講』や『和文英訳の修行』でした.しかし何よりも「英語の音声」に魅力を感じていた私にとって,テキストの定番は『アメリカ口語教本』でした(今でも授業で使用します).また,ジャパンタイムス等の英字新聞を買って読んだり(格闘したり),英文を暗唱する以外に,ギターを弾いたり,洋楽を聴きまくったりしていました.

英文を読んでいてわからないことがあると,1週間悩み続けるということもありました.しかし今では,このような学習スタイルは完全に過去のものとなってしまいました.

『共通テスト』では,英文以外にイラストや図表があり,何よりも素早く「情報を読み取る」能力が求められます.また,電子マネーや環境問題等,時代や国の政策と歩調を合わせるかのような「教育的」な側面が垣間見えます.

細かく見れば,特に「数量表現」や「事実・意見」の区別等,きちんと準備しておくべき事項は存在します.しかし総じて,『共通テスト』に向けての対策は,(基本的な読解力があることが前提ですが)短期記憶力を鍛えることと,「情報処理に長けた」頭脳を身につけるということになるだろうと思います.

今の時代,『英文標準問題精講』を自ら手に取るような高校生は皆無に近いと思いますが,当塾では,準1級レベルの生徒に対しては,ほんの少しですが,「人の良心が感じられるような,ぬくもりのある英文」を読んでもらうようにしています.

この点だけは,時代が変わっても譲れないと,最近は確信するに至りました.

今期取り上げる英文は以下の通りです.

  1. Why I Write (George Orwell).
  2. The Conquest of Happiness (Bertrand Russel).
  3. What is Enlightenment? (Immanuel Kant).

頑張りましょう!

「キューテー」って何?:21世紀の大学選びを考える.

普段,富山の高校生を指導していてびっくりすることがあります.
以前もある生徒から「”キューテー”を考えているのですが」と言われて即座に理解できなかったことがあります(実際,10秒くらいかかった(笑)).

要は「旧帝」すなわち,「旧帝国大学」の一群を指して言っているということなのですが,驚いたのは,私のような昭和の人間ではなく,21世紀に生まれたデジタル・ネイティブ(と言われている)生徒の口から,前世紀の遺物とも言える表現がごく自然に出てきたということです.その生徒によると,学校現場でも特に違和感なく普通に使われているとのことです.

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少し話が大きくなりますが,国際政治に目を向けると,現在,一部の地域では他国に対する主権侵害(人で言えば人権侵害)が公然と行われています.巨大な軍事力を保持する国が力で劣る隣国に攻め入るという前世紀的な「帝国主義」が大手をふるって闊歩しているということです.言葉に対する美意識は人により様々ですが,個人的には,「旧帝」という言葉が持つ音の響きには,少なからず違和感を覚えます.

もちろん,このような言葉を発した生徒には何の罪もありません.要は,富山では,一部の教育・進路指導の現場では未だにこのようなカテゴリー分けがなされており,全てではないにせよ,生徒の側も大きな違和感を感じることなく受け入れているということです.

ちなみに,当塾では,志望大学をそのような前時代的なカテゴリーで分類することはありません.生徒には概ね以下のようにアドバイスしています.

  1. 視野を広げる.

一般的に,高校入学後は課題に追われます(今の時代,特に富山の高校では顕著).入学後は大変に感じるようですが,要領のいい生徒はスマートに(あるいは適当に)済ませる能力を次第に身につけていきます.そのような器用な人,余裕のある人は,余った時間とエネルギーを活用し,「意識や思考を外に向け」ましょう.当塾では毎年,英語学習には(表面的には)関係がないように思える書籍を大量に揃えます.これらはすべて生徒が閲覧できるようにしています.ある大学の先生が言っていたことですが,読書とは「他人の人生経験を盗むこと(もちろんいい意味で)」です.自分が抱えている悩みの多くは,先人たちが経験済みです.プリントやドリルばかりこなすことで貴重な3年間が過ぎていかないよう意識しましょう.

  1. 焦らなくても良い.

これは,強調してもしすぎることはないと考えています.学校現場では,早い段階から「文系・理系」の「いずれか」に決めて欲しいと要請(あるいは強要)されるようです.高校入学時点から目標がはっきりしている場合はともかく,中には「よくわかりません」と正直に述べる生徒もいます.その際,彼ら・彼女らには,「決まらないものはしょうがないし,場合によっては決まらなくても良い」と伝えます.一部の大学,例えば国際教養大学や国際基督教大学のように建学時から,さらに最近では東京工業大学のような理科系の大学でも,「リベラル・アーツ」教育に力を入れている大学もあります.入試時点ではともかく,入学後は,理系の学生でも「世界のことに興味はありません」と言っている場合ではないのです.

  1. 大学は「世界から(オンラインも含む)」選ぶ.

進路選びに際して,生徒の思考パターンは概ね決まっています.すなわち,学部や専攻を除くと,「富山 vs. 県外」,「私立 vs. 国立」といった感じでしょうか.もったいないですね.今は以前では考えられないくらい,幅広い選択が可能な時代です.そのような中,なぜ自ら思考を狭める必要があるのでしょうか.生徒には,「最終的には国内に進学するにしても,思考は広く世界に向ける」ようアドバイスしています.大事なのは,結論ではなく「思考」であり「過程」です.なぜなら思考が柔軟な人はやはり将来大きな成長が期待できるからです.

個人的には,海外への留学経験もあることから,皮膚感覚として実感できるのですが,都市圏や広島,沖縄等の高校では,いわゆる成績上位層に位置する高校生の多くは,海外の大学への進学を「選択肢の一つ」として考えています.もはや「キューテー」への進学実績を競っている時代ではないと思います.

海外大学への進学が増える理由は? 広尾学園は現役合格218人

多くの生徒は驚くのですが,参考意見として,「今自分が受験生だったら,オンライン中心の大学も真剣に考える」と,私自身の考えを伝えます.実はコロナ禍以前から,米国のミネルバ大学に注目しています.日本,特に富山の高校生の間では話題にすらなりませんが,世界的には独自の教育方針が注目されているオンライン授業中心のユニークな大学です.

Minerva University

世界最難関ミネルバ大で育つリーダー 決断力の導き方

私見ですが,今後は国内の大学でも,様々な理由から,コロナ収束後もオンライン授業の比率が高まると見ています.せっかく高校入学時にご褒美としてスマホを買ってもらっているのですから,世界の情報を英語でダイレクトに活用できるようになって欲しいですね.ちなみに,当塾では,授業中にわからないことがあると,インターネットにアクセスしてその場で確認させます.どうすれば良質な情報・知識がえられるのか,少しずつ身につけていきましょう.

大学入試とは「超・意識高い系の大人との対話」のことです.

3月も後半に入り,大学入試が一段落しました.入試に必要なことは授業ですべて確認・学習済みで本番に臨みました.このため,皆,本番では落ち着いて対処できたようです.

例年同様,今年度も推薦入試,一般入試両方での進学となりました.進学先の学部・専攻も,外国語・国際系から工学部や医学部まで様々です.そのような中,一部の生徒は来年度再チャレンジする道を選択したようです.当塾の授業も継続したいとのことなので,引き続き精一杯応援する所存です.

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さて,生徒には常々,入試とは何かということについて話しをしてきました.多くの受験生は,学校や模擬試験の点数や偏差値のことで頭がいっぱいで,自分が志望する大学や学部については漠然としたイメージしか持ち合わせていません.

過去問の英文を見たときに難しく感じる場合もあると思います.そのようなとき,多くの生徒,特に真面目な生徒は「単語力が足りない,文法が理解不足である,もっとリスニング対策をしなければ」と考えます.これはこれで間違いではないのですが,やはり大切な視点が足りていないと伝えます.

それは,「大学入試とは何か」という「根本的な問いを立ててみるという姿勢」,あるいはちょっとした「気づき」です.授業では,英文が難しいと感じたときに,一方的に解説することはせず,なぜそれが難しいと感じるのか,その場で考えさせるようにしています.生徒の多くは,まずは単語力や文法,構文の知識不足に目が行くようです.しかし少し考えた後に,難しいと感じるのには別の要因,さらに言えば遙かに重要な要因が働いていることに気付きます.

例えば,高校レベルの教科書は,3年生の場合,分量的には多くても800字程度であり,長文というほどではありません.それでも一読しただけでは,あるいは単語を調べても,理解できないことがあると思います.さらには,英語が良く出来る生徒にありがちなのですが,語彙,文法,構文,これらの知識を即座にその場で活用することが出來,英文を日本語でかなり正確にパラフレーズする言語能力も持ち合わせているのですが,「本当にこれでいいのでしょうか」という表情をします.

そこで生徒に,学校から与えられている課題以外に何をしているか,あるいは考えているかを確認させます.生徒,特に男子生徒は参ったなという顔をします.こちらも尋ねる前から返事の中身はわかっているのですが.....

要は,ふだんゲーム実況やアニメばかり観ている中で(キャラクターの多くが同世代であることが多い),Japan TimesやNew York Times,ScienceやNatureの英文を読まされたときに,英文の全体像を理解できるかということです(たいていの場合,理解できないか,あるいは理解できたと錯覚しています).

大学入試に臨むに当たって,なによりもまず理解しておかなければならないのは,大学教員は大人,しかも「超・意識高い系」の人たちだということです.学生という「自分たちと一緒に学びを深めていく仲間」を選ぶ際には「一切の妥協はない」と心しておくべきでしょう.学生の選抜や確保の点で,大学側も必死なのです.

成人年齢が引き下げられたことに伴い,今後は,大学入試は,「精神的な成熟度を測る試験.「大人が大人を選抜する試験」,あるいは少なくともそのような心の準備ができているかどうかを計る試験へと,これまで以上に変化していくかもしれません.「大人のヒーロー(ヒロイン)像」が描けない高校生・受験生は,知的・精神的に準備ができているでしょうか.