高校2年生 準1級一次試験合格!(実用英検,2019年度第1回)

実用英検一次試験(2019年度第1回)の結果が英検協会のサイト上で発表されました.早速,受講者やお母さん方から喜びのメールが届いています.

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今回は高校2年生が準1級の一次試験に合格しました.この生徒は前回はあと一歩及びませんでしたが,今回は余裕でクリアしました.他にも高校生が数名お試しで初めて受験し残念ながら合格には至りませんでしたが,スコアが「GP1 -1」で本人たちの予想を上回ったこともあり,逆にやる気に火がついたようです.

2級は中学生が中心です.連絡が入っている限りでは全員が合格しています.また今回は小学6年生が一人合格しています.

2級については以前から,準1級は去年から連続して,それぞれ中学生・高校生の合格者が出ています.当塾は指導の中心を高校生に置いていますが,標準的な目標を「高校在学中に準1級を取得すること」としています.

ちなみに,去年も今年もそうですが,準1級に合格した高校生はいわゆる帰国子女ではありません.周りにいる他の生徒と同様,富山市内の高校に通っているごく普通の高校生です.海外経験と言えるのは家族の海外旅行程度です.

違いがあるとすれば,以下の点でしょうか.

1. 素直である.

とても大切な資質です.長年,英語を指導する仕事を続けてきましたが,結果として表れる実力がどこで差がつくのだろうかといつも思います.その一つは「素直さ」を備えているかどうか,だと思います.素直な生徒は,時間厳守,指示・約束を守り実行する,言い訳や忘れ物をしない等,基本が出来ています.

2. 志が高い.

今の時代,特に富山の高校は,生徒の自主性に任せるというよりは,学校が課題を多く課すのが特徴です.この点に関しては,二通りの解釈が可能です.一つは,課題の多さを除けば「学校が決めてくれるので楽である」,もう一つは,自分の頭で考える時間・機会が限られるため「過保護になりがち」ということです.準1級に合格した生徒は,「学校の課題は自分で済ませるので,学校で学べないことを学びたい」と私の前で明言しています.

3. 楽しんでいる.

一番大切なことかもしれません.何が楽しいかは人それぞれですが,英語に関して言えば,実力が高くなればそれに比例して楽しさの幅は広がります.英字新聞を読めば日本の新聞には書かれていないことが書かれている,自分が興味を持っている分野の最先端の研究について情報が得られる等,一気に視野が広がります.

実用英検の問題は,内容の質やバランスが大変優れており,特に1級・準1級の問題は合否に関係なく目を通すことをお勧めします.当塾の授業では,二次試験が終わったら,一次試験の問題をじっくり分析します.合否にこだわる気持ちも理解できますが,出題の時代背景について考えたり,英文そのものを楽しみながら吟味することも大切だと思います.
Have Fun!

実用英検二次試験(2019年度第1回)に向けて授業を進めます

実用英検一次試験(2019年度第1回)が無事終了しました.
授業では引き続き二次試験に向けてスピーキングの口頭練習を行います.
特に,一次試験のライティング原稿を見直しながら,どのような修正を加えればより英語らしい文章になるのか,一人一人分析しながら完成度を上げていきます.

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二次試験は確かに「試験」ではありますが,面接官の仕事は受験者を「落とす」ことではありません.多くの面接官は,受験者がリラックス出来るような雰囲気作りであるとか,特に1級レベルになれば,様々な角度から質問を投げかけることで受験者の意見を引き出す工夫をしてくれると思います.緊張する気持ちも分からないではありませんが,会話を楽しむ気持ちも持ってほしいと思います.

実用英検一次試験(2019年度第1回)が今週末に迫りました

今回も中学生・高校生,そして社会人の受講者が2級と準1級を中心に受験します.過去に受験歴があり,多少は心の余裕がある人から,初めての受験で緊張気味の人まで様々ですが,皆様一人一人の健闘を祈っています.

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普段の授業では,準備は120%,本番時はリラックスして淡々と手順をこなせば良いと話しています.準備がしっかり出来た人は,何も慌てる必要は有りません.

私も毎回どのようなテーマが扱われるのか,とても楽しみにしています.いつも話しているように,実用英検の問題で採り上げられる素材やテーマは時代を映す鏡でもあります.問題で使用される英文を注意深く見ることで,出題者の思いや考えが透けて見えるようになります.一次試験が終わったら,二次試験対策に加えて,問題の分析や講評を行います.

生徒・受講者の皆さんは,一次試験後の記憶が鮮明にうちにライティング原稿を清書し,授業に持参してください.本番時の原稿は現時点でのアウトプットの実力です.それらの原稿を元に,二次試験の自由応答の原稿を作成します.

2019年度がスタートしました.今年も楽しく頑張りましょう.

英検や入試がすべて終了し,新たな年度がスタートします.
当塾の生徒は高校生が中心ですが,1年生の場合,早くも学校からテキストが配布され,課題も指示されているようです.正式な入学前に課題を指示することの是非はさておき,中には配られたテキストの多さに閉口している生徒もいます.当塾としては,中学時代に多少なりとも感じた語学学習の楽しさを失うことのないよう配慮しながら授業を進めていきたいと考えています.

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当塾では,中学生は実用英検2級,高校生は準1級合格を平均的な目標として設定しています.授業では表面的な試験対策ばかりやっているわけではなく,音読から精読,筆写,ディクテーションまで,ごく基本的な学習やトレーニングをこつこつ続けているにすぎません.また特に,学校から与えられたプリントやドリルばかりやっている高校生には,実用英検の英文や英字新聞の記事を読むことで,広く世界に目を向けるきっかけを作るよう配慮しています.

英字新聞にしても,ネット上のコンテンツにしても,これらの情報に接するのに決まったレベルが求められるわけではありません.要は自分が楽しいと感じたり,続けられると思うやり方で読んだり聴いたりすればいいだけです.富山の高校生は,学校から与えられた課題以外に対してもう少し興味や関心を持ってほしいですね.課題が多く大変だという気持ちもわかりますが,一方で,普段の生活が自宅と学校の往復のみで,本屋にはあまり立ち寄らないという生徒も多く,書籍文化の衰退にますます拍車がかかるのではないかと危惧しています.

また今年度は医学部志望の高校生が複数在席していることから,地域枠などの推薦入試も視野に入れる必要があると感じています.それにしても,国際系の難関学部や海外の大学への留学を後押ししている当塾で,国内の医学部志望の高校生が一定数いるというのも妙な感じがしますが,みな意欲のある真面目な生徒たちであり,彼ら・彼女らの希望が叶うよう,精一杯応援したいと考えています.同時に,意識が内向きになりがちな富山の高校生には,TEDの映像なども紹介しながら,これまで以上に世界レベルの知識に触れるきっかけを作っていきたいと思います.

以上のような考えのもとで授業を行うには,教える側である私自身が常に学び続けることが大切だと考えています.今年度も生徒・受講者の皆さんと一緒に謙虚な気持ちで学んでいく所存です.楽しく頑張りましょう.

大学入試英語:過去問対策授業 開講中

センター試験が無事終了し,高校3年生のみなさんは,私立一般入試,国公立二次試験へと意識が向いていることと思います.

当塾では,この時期,国内の大学へ進学予定の皆さんを対象に,志望大学・学部に絞った過去問対策授業を開講しています.

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授業形式・概要は以下の通りです.

  1. 授業形式:個人授業
  2. 完全マンツーマンの個人授業です.授業中に他の生徒や受講者と顔を合わせることはありません.一人で静かに集中できます.

  3. 授業内容:過去問対策中心
  4. 過去問を分析することで,志望大学や学部が何を求めているのか,一緒に考えます.出題者の意図や想いが透けて見えるレベルまで細かく分析しながら授業を進めます.

  5. 授業方法:「対面授業」または「Skype授業」
  6. 「対面授業」または「Skype授業」を選択できます.両者の組み合わせも可能です.他の科目で忙しい人や,自宅が遠い人も大丈夫です.

  7. 授業回数:「8回」または「16回」
  8. 基本の授業回数(初回)は「8回」または「16回」です.継続は随時可能です.

  9. その他
  10. 「対面授業」または「Skype授業」いずれの場合も,最初に面談を行い,授業回数や日程を確認・調整します.

    当塾では,普段は英検の過去問以外にも,The Japan TimesTime等の英字新聞や雑誌,Michael SandelThomas Piketty等,世界レベルの知識人の著作を読みながら,生徒の意識が常に外に向くよう配慮しながら授業を進めています.

    「大学入試英語:過去問対策授業」では,志望大学・学部の過去問に絞って授業を行います.その際,表面的な試験テクニックのみに陥ることなく,受講者のみなさんが「自分で考えて英文を読み,書く」ことができるよう,お手伝いをします.

    本番まで残された時間は多くありませんが,今からでも十分間に合います.限られた時間を有効に使い,自信を持って本番に臨みましょう.

2019年始動.本年もよろしくお願いします.

新年あけましておめでとうございます.
本年もよろしくお願いします.

一部の生徒の皆さんからは年賀状をいただいていますが,忙しいながらも,家族とあちこち出かけた様子が伺えます.休み明けには,学校のテストが待ち構えているとのことなので,貴重なリフレッシュになったのではないでしょうか.

私はといえば,例年通り,短い正月休みは貴重なインプットの時間です.12月に入ると,年末年始に向けて読みたい本を買いあさるのですが,今年は行方昭夫氏の著作を数冊(今回は『東大名誉教授と原文で楽しむ 英文読書術 イギリスエッセイ編』と『実践 英語のセンスを磨く――難解な作品を読破する (岩波現代文庫)』),あとは長年翻訳の仕事でお世話になっている電子版『リーダーズ・プラス』の書籍版,『ウィズダム英和辞典 第4版』その他数冊を購入しました.

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いつも生徒には,志を高く保つよう(偏差値のことではありません)意識づけを図っていますが,そのためには,何よりもまず私自身が学び続けることが重要だと考えています.そのような私にとって,行方氏の一連の著作は,まさにマンツーマンの授業そのものであり,一英語講師,また翻訳者としてこれまでに多くのことを学んでいます.

授業では,日頃私自身が学んでいることを生徒の皆さんに還元します.今後も,共に学びあいながら楽しい授業ができるよう心がけます.一緒に頑張りましょう.

1年間ありがとうございます

あっという間の1年間でした.
今年度も多くの生徒・受講者の皆様に授業を受講していただき,ありがとうございました.

振り返ってみると,今年も実りの多い一年でした.当塾では,TOEFLや英検を通して英語力を向上させたい,海外の大学に留学して世界レベルの環境で学びたいという高校生を主に応援していますが,実際の受講者は,小学生から社会人まで様々です.

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特に今年は,昨年以上に実用英検の受験で大きな成果が得られました.具体的には,小学2年生が準2級,中学2年生が2級,高校2年生が準1級にそれぞれ合格しており,上位級を目指す生徒の学年がさらに低学年化した印象です.高校生には,卒業までに準1級合格を目指すよう意識づけを図っており,志の高い(偏差値のことではありません)生徒は,今後も積極的に受け入れます.

また,社会人も一定数受け入れました.中でも,医学部に編入して医師を目指す方のお話には心を打たれました.当初,英語学習で非常に悩んでいる様子が伺えましたが,この方は,最終的に二次試験も突破され,某国立大学の医学部に無事合格が決まっています.

私自身は,英語に限らず,語学の習得は食事や歯磨きと同様,生活そのものだと考えています.朝起きたらThe Japan Times (& The New York Times)TIMEなどの英字新聞・雑誌に目を通す,PodcastBBCその他,英語でニュースを聴く,就寝前には,好きな本をKindleで読むかAudibleで聴く.ほぼルーティン化されたこれらの動きの中で,音読や筆写をする.これが普段の生活です.非常に地味な毎日だと思いますがどうでしょうか.レベルは関係ありません.要は,英語であれ日本語であれ,生活の中に「語学を通した楽しさ」があるかどうかです.また通訳や翻訳の仕事は原則お断りしたこともあり,去年よりは多く自分自身の学びに時間を割くこともできました.

富山に住む多くの高校生にとって,英語は何よりもまず教科・科目であり,点数・偏差値であり,合格・不合格の材料・対象です.学校の定期試験の点数が上がった・下がったで一喜一憂する気持ちもわからないではありませんが,内向き傾向が若干強いと感じられる富山の高校生には,英検やTOEFLLの題材や英字新聞の記事,さらにはMichael J. Sandelなど世界レベルの本を読ませたりと,負担にならない範囲で広く外の世界に目を向けるよう意識づけを図っています.

普通の学習塾とは異なる当塾のような英語塾がここ富山でこの先どれだけ受け入れられるかはわかりませんが,授業についてきてくれる生徒がいる限りは,今後も地道に指導を続けていきたいと思います.来年もまた楽しく頑張りましょう.

大学選びに国境は関係ありません

当塾では本気で留学したい高校生を本気で応援しています.これまでにも,難関試験であるTOEFLにチャレンジし,大学が求める目標スコアをクリアして希望大学に正規留学した生徒が複数います.

彼ら・彼女らは皆,心の底から留学生活をエンジョイしています.送られてくる写真やメールからは,言葉や文化の違いに戸惑いつつも,初志貫徹で必死に頑張っている様子が伝わってきます.

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当塾で学ぶ高校生の多くは,富山市内のいわゆる「進学校」に在籍しています.これらの高校における「進路指導」は,国内の大学に進学することが暗黙の前提になっているようです.ただし,これは地方の公立高校では仕方がないことであり,海外の大学に進学したい場合は,基本的には生徒が「自分で」情報を集めて行動する必要があります.

大学を選ぶ際の生徒たちの基準は,志望学部を別にすれば,国内の「私立か国公立か」,「富山か県外か」,そして偏差値的に「合格可能かどうか」であり,「世界のどこで学ぶか」という基準で考える生徒は,一部を除き,ごくわずかです.ちにみに,在籍生徒に確認したところ,志望学部のトップはなぜか(国内の)「医学部」です....

最終的に国内の大学に進学する場合でも,「(国内の)私立か国公立か」という観点だけで考えるのと,「海外の大学」も調べた上で決めるのとでは,本人の「意識・視野の広さ」が大きく異なるように思います.高校卒業時点で医学部に行くかどうか迷っている生徒には,参考情報として,例えば米国の医学部が「大学院」からスタートすることを伝えます(当然ですが,米国のメディカル・スクールの方が楽という意味ではありません).

当塾では,最終的にどの大学・学部に進学するかは自分で決めれば良いと考えています.同時に,気持ちの持ち方次第で,またインターネットを活用し,きちんと情報を集めることで,国内・海外問わず,大学選びの選択肢が大きく広がることも話します.現在高校生で留学するかどうか迷っている方は,遠慮なくご相談ください.

会員連絡(181205):SkypeのIDをお知らせください

今年も残すところ,あとわずかとなりました.
富山市では積雪予報も出ているようで,私もタイヤ交換を早く済ませなければと焦っているところです.
今シーズン,どの程度雪が積もるのかはわかりませんが,積雪の状況によっては送迎等,大変な場合もあると思います.

さて,入塾の際にお伝えはしているのですが,当塾では「Skype」による授業が可能です.
これまでにも,海外や県外在住の方を対象にSkypeを使用した授業を行ってきました.
例えば,一時帰国の際は対面授業,海外に戻った後はSkypeで継続という風に,使い分けが可能です.

Skypeによる授業は,富山在住で通塾組の方もOKです.
つまり,「通塾」と「Skepe」を併用した「ハイブリッド型」の授業が可能ということです.

富山の生徒はみな真面目なので,多少遅れてでも皆頑張って教室に来てくれます.
それはとても嬉しいことですが,部活で疲れていたり,事故の心配があったりもします.
そこは,各自の都合やスケジュールに合わせて柔軟に進めていけばいいと思います.

現時点で,一部の受講者の方々は,SkypeのIDをお知らせいただいていません.
IDの作成自体がまだという方もいるでしょう.
いざという時に慌てないで済むよう,早めにIDを作成してお知らせください.

中学2年生:準2級(実用英検:2018年度第2回),二次試験満点合格!

実用英検(2018年度第2回)二次試験の結果が発表され,今回も喜びの声が届いています.

夏休みから集中授業を受講していた中学2年生の生徒が,無事「準2級」に合格しました.しかも二次試験が「満点」です.これまでにも多くの合格者を出してきましたが,二次試験の満点は初めてです.本当におめでとうございます.

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ちなみにこの生徒は当塾入塾前に準2級の一次試験に2回不合格になっています.つまり,決して受講前から合格が約束されていたわけではありません.2018年度第1回のCSEスコアが「GP2 -3」であったことから,面談では,他の生徒の場合と同様,本当に努力する気があるのかどうか,まずは口頭で確認しました.

予想はしていましたが,授業開始早々あることに気づきました.つまり,中学入学後に入塾する他の生徒と同様,音声トレーニングの経験がまったくないということです.単語,文章,段落全てのレベルで音読がぎこちなく,強勢や抑揚に対する感覚や配慮が不十分です.最近の多くの中高生がそうであるように洋楽などの音楽もあまり聴かないようです.小学生時代からイギリスのハードロックを聴きまくり,ギターをかき鳴らしていた私とは大違いです.真面目なのはいいことですが,語学の習得は机上の「勉強」だけでは物足りないし,面白くないと思います.

また,二次試験は,市販の対策本を参考にするだけでは高得点は得られません.理由については授業で説明しています.とくに受験級が上がるにつれて,市販テキストの解答例を暗記しても,実際の面接で上手に応用できないケースが多くなります.今回の生徒の場合は,なんとか合格レベルに到達したいという本人の思いを信じて授業を開始したというのが率直な気持ちです.

ところが,実際に授業を開始すると,早い段階で本人が持っている優れた資質が顔を出し始めました.それは,この生徒がとにかく素直に指導に従ってくれるということです.英語力を向上させ,英検であれ大学入試であれ,合格という目に見える果実を得るには何が必要かと問われれば,一つは,性格面での「素直さ」であると答えます.簡単なこと,負担のないことでも,言われたことができなければ,英語であれ何であれ,力がつかないのは当然です.

合格は通過点にすぎません.富山の中高生は素直でおっとりした生徒が多い印象ですが,一方,音楽でも何でも,もう少し外のこと,世界のことに目を向け,関心を持ってほしいですね.自宅で学校の仲間とLINEするのも楽しいでしょうが,洋楽を聴いたり,たまには学校の課題のことは忘れて,英字新聞等,海外の情報に直に目を通すだけでも,世界を見る際の視野が大きく広がります.周りとの関係を大事にしつつも,「和して同ぜず」で,自分なりの学び方も見つけましょう.